80 生き残りのバトロワ
50階層突破から2週間後
「さぁ、皆さん今年もこの祭りが来ました。演武祭!!」
「「「「おぉぉぉぉ!!!!」」」」
「司会進行は、うさ耳がチャームポイント、ハーゼが執り行うぴょん。そしてそして、解説役にとんでもない方が参加した!紹介よろしく!」
「白薔薇騎士団隊長のルミ・クロードウィルだ」
「「「「おおおおおおお!?」」」」
ルミの登場で会場はさらに盛り上がっていく。
「毎度お馴染み学園長のエレノア・ガーネットです。皆さんの死に物狂いの対決を期待してます」
「まさか国で名高い騎士様が来るとは思わなかったぴょん。そんなことより今回のバトロワの説明だぴょん」
タイミングを合わせたように名前と顔写真が掲載された表が現れた。
「最初はバトルロワイヤル、500人という膨大な参加者をそれぞれ5つの競技場に100人に分けたぴょん。現在空中に映し出された表は、そこにいる生存者を表しているぴょん。リング場外水に入ったものはもちろん失格、気絶や死んだとしても失格ぴょん。この競技場5つにはこの国の学園長が直々に特殊な結界を張っており、その外に出されたら例え死んでいたとしても生き返るから安心してぴょん。魔法、武器なんでも使ってもいいけど、召喚獣はなしだぴょん。そして次に進める人数は4人、優勝賞金も激アツとなっているので決死の覚悟で戦うぴょん」
このバトロア形式、幸のことに全員見事バラバラになってしまった。
それでも見知った顔は、ちらほらといる。
皆、始まる前だというのに誰を先に狙うかと睨みつけている。
「それでは、試合開始ぴょん!」
コングの音と共に、叫び声と共に激しい戦闘が始まる。
「聖女様には悪いが行かせてもらうぜ」
「僕の役割が回復だけとは、思わないで欲しいかな。あと聖女じゃないし。さてと、海の神よ、無知を知る愚かな者に力を与えよ。ポセイドン」
三又槍を出した瞬間、地面に叩きつけると水が溢れでてくる。
「お二人的にどこのブロックが早く終わると思うぴょん?」
「Aブロックだと思うな」
「私もAブロックだな」
エレノアとルミが即答して答える。
「我が学園、最速の50階層突破者、そして歴代に置いてあそこまで魔法に詳しい人物はいないと思うかな」
エレノアの発言を聞きハーゼは、Aブロックの試合に注目する。
そして、そこには始まって数秒だというのに半数以上、失格者が出ていた。
「一体!?Aブロックに何が起こったぴょん!」
ハーゼは、驚きを隠せなかった。
ほとんどのものが剣を使い起き上がろうとしてる中、1人平然と何事もなかったかのように立っている者がいた。
「流石だな」
「えっと、ご確認します。Aブロック平然と立っている選手はレオン・クロードウィル。な、なんと騎士様の弟君だぴょん。えっと、ここで追加情報が、ギルドで医療をよくやっており、その回復魔法は、プロレベル、まるで少女のような見た目のせいでその二つ名は、聖女と呼ばれているぴょん。確かに、可愛いぴょん。後で、おねぇさんと一緒に食事でも...」
ハーゼは、熱くなりすぎたのか自分の隣にその姉がいることを失念しており、凄まじいプレッシャーが襲ってくる。
「ほ、ほかのブロックも見てみるぴょん」
ハーゼは、無理やり話題を変えるようにほかのブロックも見始めた。
だが、そこに映るものは尋常ではない光景、A以外の他のブロックでも次々と失格者が増えていく。
そのスピードは、異常ともいえる速さで
「Bブロックもすさまじい速さで減っていくぴょん」
「まぁ、俺も負けてられないよなっ!!」
リアムの横薙ぎ払い。
その直後に剣を大きくし、中にいる者たちは、全員押し出されるか切られていく。
リアムの目の前にいた者たちは全員失格となった。
「三日月斬りってな」
剣を大きくするのは隙が大きくあくためリアムが考えた策は、振りかぶりを大きくし、その後に段々とサイズを元に戻していくというものだった。
「面白い、神具だな」
「そうだね。あそこまで異様な神具を見たのは久しぶりにみたかな?」
「いやー、まさかあんな攻撃をしてくるとは、驚いたな。それに、あんな大振りしといて俺の剣を受け止めるとはな。中々やるじゃないか」
「そりゃ、どうもっ!!」
見覚えのある赤い髪の毛、その瞳も深紅のように赤い男性が隙を突こうと攻撃してきたがそれをリアムは防いでいた。
「さて、お前は後回しだ。トーナメントで会おうぜ」
そう言い残し、男性は、リアムから離れ、次々と他の参加者を吹き飛ばしていく。
「一体何だったんだ?それより、俺もやるか」
「Cブロックのあれは一体なんだぴょん?」
次にハーゼは、Cブロックに注目する。
「あれは、どうやらミュウ選手の魔法だな」
「あれらの泡全て爆発するしくのようだね。触れたら一撃でリングアウトだから意識的に避けていかないとだね」
「結界魔法・泡沫」
Cブロックにはたくさんのシャボン玉が浮いており、それに触れたものが吹き飛び場外に飛ばされていく。
「かか、全くもって愉快じゃ。爺や、我らも派手やるぞ」
「かしこまりました」
大きな玉座に座り豪快に笑う少年の姿、そしてそれを守るようにして執事姿のおじいさんが隣に立っていた。
「ガキが余裕ぶってんじゃねぇ」
「はぁ、貴様らはそこで殺しあえ」
少年に襲いかかってきたはずの者が、その言葉を聞いた途端に攻撃をとめ別の参加者と争い始めた。
「では、私も掃除に...」
「うむ」
まるで戦場その者を操っているかのように少年は、その玉座に座っていた。
「なんの能力?」
異様とも思える光景にミュウは、その少年に不信感しか感じなかった。
「Dブロック、凄まじい冷気が漂ってるぴょん」
「あれは、ルナリア様の剣戟ですね。凄まじく腕を上げましたね」
「
ルナリアは、強化魔法でスピードを上げ、レイピアで次々で斬っていく。
だが、それは致命傷になることはなく、ほとんどの者はかすり傷程度としか思っていなかったのだろう。
「芽吹け氷の華よ、氷の種」
そのかすり傷が致命傷になるとは考えもしなかったのだろう。
ルナリアの魔法により、次々と氷漬けになっていく。
「少しはやるようになったみたいだな」
「いきなり暴れないでくださいよ」
「わかっている。とりあえず、トーナメントまで行くとしよう」
「わかりました」
ローブを羽織って二人組の姿がルナリアの戦いを見ていた。
「Eブロックは、風が凄まじいぴょん。競技場の中心に風が集まっていくぴょん。その中に人が吸い込まれていくぴょん」
ハーゼが異様な光景に段々と饒舌になっていく。
二つ名、攻撃の姿や行いからつけられるものだが、レオンの『聖女』を除いて一人、風神の名がつけられた者がいたのだ。
「風の元素を集まり爆ぜろ・暴風の破裂」
そうレオンたちの唯一の弓使いマリーがその二つ名の持ち主である。
遠距離という立場上、指示することも多くあり、レオンが前衛にでるとき変わって指示だしをしてくれる存在となった。
そして、そんな二つ名つけられた理由が恐ろしいほどの風魔法の使い手だからだ。
矢事態を風魔法で補ったり、その矢を操ったりする曲芸は、並みの者ではできない。
「相変わらず、すごいわね。風神様は...」
「その二つ名やめてよ恥ずかしい」
戦っているさなか、マリーの後ろにメロディが立っていた。
「これで準備はできたよね」
「もちろん。落ちないように気をつけてよね」
「わかってるよ」
メロディは、地面に手を突き、詠唱始める。
「一体何をする気だ?」
いきなり、追撃をするのをやめたの不審に思うローズを纏う大柄な男、そんな途端地面に微弱ながらも振動しているように感じた。
「これはマズイ」
男は、落ちるギリギリの方にいき自分の足元に大きな切れ込みをいれる。
「音は地を揺らし地面を高鳴らす・大地の狂想曲」
突如地面が大きく揺れだすと、先ほどまで戦っていたリング内が砕けていき、リングの形はなくなっていた。
「それぞれ早めの試合終了ぴょん。なんとも異常な光景ぴょん。なんならEブロックは粉々ぴょん」
中々、酷いといえる状況、少しハーゼは、引き気味で実況していた。
友達の編集の手伝いで送れました。
すみません
Twitter ID @Loewe0126
投稿日など報告しています。
DMで好きなキャラなど言ってくれたらそれを閑話で書こうかと思っています。
質問箱も用意しますので気軽に絡んでくれて結構です。
よかったら、ブクマ、感想をお願いします。
自分は、主に編集担当ですがよかったら見て行ってください!!
https://www.youtube.com/channel/UCtbQRu6U-Xzja3gq3BECegg




