↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「結婚しよう。」  作者: まひる
第一章
PR
33/516

7.心配だ【2】

 少年に連れられ、細い路地をあっちへこっちへと移動します。さすがこの町の子ですね。こんな細かい道を良く覚えられます。


「ここですかぁ?」


「うん、ここ。はやく、はやく。」


 連れてこられた場所は、微かに記憶に引っ掛かる場所でした。でもポンと出てきません。それはそうですよね、私は今日この町に着いたばかりですから。


 少年に急かされるままに建物の中に入って行きました。ん~、やけに薄暗い通路ですね。段々寒くなってきてますが、気のせいでしょうか。下へ下へと階段を下りていきます。グルグル、グルグル…目が回ります。何でこんな階段を作ったのでしょうか。お酒が余計に回ってきて、とてもフラフラな状態です。


「ここだよ、おねえさん。」


「あ~、はい。ここですかぁ?…ぅきゃっ!」


 開けてくれた扉の奥を覗いた途端、後ろからドンと押されました。思い切り前につんのめります。両手と両膝を勢い良く打ち付け、一人で転げて声もなく唸りました。痛いです。転んだのなんて、子供の頃以来です。も、勿論 躓(ツマズ)く事くらいはありますけど。


「何するんですかぁ~!」


 怒りながら振り向いた時にはもう、扉が閉められて誰もいませんでした。あれ?私は少し足が痛いのを我慢して立ち上がり、扉の取っ手を引いてみました。開きません。押して開けるタイプだったでしょうか。そして押してみます。…開きません。ダラダラ変な汗が流れてました。これって、嫌な感じですね。


 す、少し落ち着きましょう。スー、ハー、スー、ハー。深呼吸です。はい、少し落ち着きました。そして改めて周りを見回してみます。えっと、窓がありません。薄暗いですが、真っ暗ではありません。壁がボンヤリ光っているので魔法の一種でしょうか。全く詳しくないので分かりませんが。


 どうしましょう。私、閉じ込められてしまいました。うぅ~、困りましたよ。窓もないので大声で助けを呼ぶ事も出来ません。ダラダラ、また変な汗が流れてきます。あ~、何か気分も悪くなってきました。緊張と恐怖とお酒がミックスです。うぅぅぅぅ~…、ヴォルにここにいろと言われたのに。何でこんな事になってしまったのでしょうか。


 頭を抱えて唸ったところで、何も好転しません。でもでも、他に何も出来ないのですよっ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。