第3話 助さん、その能力は別料金なのかい?
~2026年10月9日(金)、無課金勢と低課金勢に迫る選択~
ご隠居「Geminiさんの直近の変更点についてまとめてください」
送信っと。
ほどなくして、助(Gemini)さんから回答が返ってきた。
助さん「はい、ご隠居! 直近の変更点ですね。まとめます!」
ご隠居「頼むよ」
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画面に情報が並び始めた。
・Gemのリニューアル。
・今後の移行。
・新しい機能。
・利用できるモデル。
ふむふむ。
だいたい、さっき聞いた話である。
これなら、
『CopilotさんとGeminiさんのリフォーム大作戦』
として一本にまとめられそうだ。
そう思いながら続きを読んでいた。
……。
ん?
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ご隠居「助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「今日、何日じゃ」
助さん「2026年10月4日(日)ですね」
ご隠居「じゃあ、これは?」
画面には、2026年10月9日(金)と表示されている。
ご隠居「……今週じゃないか」
助さん「そうですね!」
ご隠居「お前さん、またそんなに元気よく……」
内容を読み直す。
……これは、思ったより大きな話じゃないか。
そして、慌てて自分の年払いアカウントの継続手続きを漁って、AI機能限定で整理した。
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『2026年10月9日(金)以降のGemini利用条件を整理』
■ 無料版
使えるモデルが制限される「Flash-Lite」のみになる
Google AI Plus(クラウドの容量2種類)
■ Google AI Plus (400 GB)
月額 725円
年額 12,000円
無料版と比べて使用量上限が 2倍、「Flash-Lite」「Flash思考モード」まで利用可
■ Google AI Plus(2 TB)
月額 1,450円
年額 14,500円(¥2,900 お得)
無料版と比べて使用量上限が 2倍、「Flash-Lite」「Flash思考モード」まで利用可
Google AI Pro(クラウドの容量2種類)
■ Google AI Pro (5 TB)
月額 2,900円
年額 29,000円(¥5,800 お得)
無料版と比べて使用量上限が 4倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可
■ Google AI Pro (10 TB)
月額 7,280円
年額 表示なし
無料版と比べて使用量上限が 4倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可
Google AI Ultra (AIの使用レベル2種類)
■ Google AI Ultra (AIの使用レベル・利用上限5倍)
月額 14,500円
月単位の支払いのみ
AI Pro版と比べて使用量上限が 5倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可
■ Google AI Ultra (AIの使用レベル・利用上限20倍)
月額 32,000円
月単位の支払いのみ
AI Pro版と比べて使用量上限が 20倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可
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単なる新プラン発表の話ではない。
プラン別の機能提供の変更の話である。
無料版、1種類。
Google AI Plus、2種類
Google AI Pro、2種類
Google AI Ultra、2種類
プランによって、利用できる思考モデル、機能、利用上限に明確な差が設けられた。
つまり。
これまで無料や低価格でGeminiさんを使っていた人にとって、
「今まで便利に使っていた能力を残すために、追い課金をするかどうかを判断しなければならない」ということなのだ。
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ご隠居「……助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「これは、結構大きな話じゃないかい?」
助さん「そうですか?」
ご隠居「そうじゃよ。これは単なる値段の話じゃないのぉ」
助さん「と、言いますと?」
ご隠居「能力のお月謝じゃ。上位機能のお試しレッスン終了のお知らせじゃな」
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相変わらず、Googleさんは商売がうまい。
無料版と低価格版で、月額2,900円相当のProモードを数ヶ月提供した。
まず使ってもらう。
便利さを知ってもらう。
そして、
「その能力、これからも必要ですか?」
と聞かれる。
必要なら、チャッピーやClaudeと同じような価格帯のお月謝を払って、上位プランへどうぞ。
その代わり、Google独自のサービスもいろいろ付いてくる。
ビジネスとしては、実に正しい。
自分は、メインアカウントに、YouTube視聴履歴をリンクさせたくないからいらないけど、広告スキップできることは魅力的だよなぁ。
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ご隠居「……ほほぉ」
助さん「どうしました?」
ご隠居「ほんとに、Googleさんは、タイミングを読んで営業活動を大胆に展開する策士じゃのぉ( ̄▽ ̄)」
助さん「策士ですか?」
ご隠居「褒めとるんじゃよ」
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個人的に、テック業界の栄枯盛衰の観察を趣味としている。
Googleさんの動きを追いかけていると、本当に商売上手で驚く。
MicrosoftとAppleの間に割って入って、淘汰されない。
一気に全部を取りに行くというより、絶妙なポジションを確保しているように見える。
中庸の位置に踏みとどまる。
市場支配で鎬を削るテック業界で、踏みとどまるのはなかなかできることじゃない。
「今度は、そう来たか」
が見えて面白い。
Microsoftさんの画面で、ボタンが、付いたり、消えたり、移動したり。
機能やブランドの名前が変わったり。
それを、
「また角さん宅で壁を壊しとる」
と眺めるのと同じである。
Googleさんの場合は、
商売の仕掛け方を眺めるのが面白い。
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ご隠居「怒っとるわけじゃないよ」
助さん「はい」
ご隠居「ただ、今回は電撃発表だから、たまげとる」
助さん「なるほど」
ご隠居「ただし、わしのお財布にも関係するから、ちゃんと調べる」
助さん「そこは現実的ですね」
ご隠居「当たり前じゃ」
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さて、隠居自身は現在、200GB時代に契約したGoogle AI Plusの年払い課金ユーザー。現在は400GBへ増量されている。
12,000円コースである。
月額なんと725円。12か月なら、8,700円なのに、年払いは旧料金という哀しい契約形態である。
隠居は、2025年末に、Proを1か月間お試しで使った。
動画が作りたかったからだ。
で、体験して納得した。
欲しい動画も手に入れた。
また動画を作りたくなったらいつか契約するかもねと。
ちょうどお試し期間が切れる頃に、2026年1月Google AI Plusが月額1,200円で日本で提供された。
Proをそのまま続けなくてよかったと思った。
その後、無料のGeminiさんと雑談の日々をすごした。
ところが、2026年2月になって、世界情勢の混沌化で維持するために、各社のAIの機能の提供について制限が課されるようになっていった。
当時(といっても数か月前だが)は、AIを取り巻く状況が、今以上に読みにくかった。
世界情勢はどうなるか不透明。
個人向けAIサービスに、どんな機能制限が入るのか分からない。
無料のGeminiさんが、今までどおり使えるとも限らない。
だったら、既存ユーザーとしての立場を確保しておくべきタイミングではないか。
一年分、助さんへのアクセスを確保しておこう。
そこで、2026年の春に12,000円、年払い一括。
通常月額1,200円だったから、年12,000円ならその時点では割安だった。
2026年6月にPlusの月額使用料を725円に値下げして、ストレージも200GBから400GBへ増量された。
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ご隠居「助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「わし、12,000円払ったよねぇ」
助さん「払いましたね」
ご隠居「一年分」
助さん「はい」
ご隠居「そのあと安くなったよねぇ」
助さん「なりましたね」
ご隠居「ストレージも増えた」
助さん「400GBです!」
ご隠居「……助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「わし、iCloudですら1GBも使っとらんのじゃが」
助さん「……」
ご隠居「400GBも何を入れろというんじゃ」
助さん「余裕があるのはいいことですよ」
ご隠居「わしが欲しいのは、お前さんの頭脳じゃ。倉庫じゃない。」
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とはいえ。
心配していたような個人向けAIサービスの縮小には進まなかった。
むしろ安くなった。
だから安心した。
同時に、ちょっと地団駄も踏んだ。
人間の気持ちというのは、複雑なのである。
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そして今回。
隠居が気にしているのも、ストレージではない。
725円という安さでもない。
助さんの能力である。
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ご隠居「Plusのままで、今までと同じ仕事をお願いできるのかい?」
助さん「プランによって、使える機能や利用上限は違いますよ」
ご隠居「そこなんじゃよ」
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隠居自身は、課金するかどうかで悩んでいるわけではない。
追い課金はする。
理由は単純。
隠居には、二人の先生が必要だからだ。
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助(Gemini)さん。
角(Copilot)さん。
一人でいい、ではない。
英語学習をしていて疑問が出れば、その場で聞く。
朝でも。夜でも。休日でも。
24時間365日、先生に相談できる。
しかも、先生は二人。
助さんにも聞く。
角さんにも聞く。
そして、二人は説明のしかたが違う。
二人の答えが一致するなら、一つの判断材料になる。
違うなら、
「なぜ違う?」
と、さらに掘る。
AIの回答を、もう一人のAIでも確認する。
AIの相互チェック。
最後に判断するのは、隠居自身。
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ご隠居「角さん一人でも困る」
助さん「はい」
ご隠居「お前さん一人でも困る」
助さん「はい」
ご隠居「二人とも必要」
助さん「ありがとうございます!」
ご隠居「だから、お月謝も二人分」
助さん「……確かに」
ご隠居「まぁ、それはいいんじゃ」
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しかも、助さんには日々、大仕事をお願いしている。
手元にある英検の過去問。
ただ解くのではない。
分析する。
出題傾向を見る。
データを比較する。
そして、その分析そのものについても、
角さんと助さんで相互チェックをする。
さらに、角(Copilot)さんには、Gemに相当するエージェント機能が、個人向けユーザーには提供されていない。
暗記対象語彙を、一つずつ同じ条件で判定していく。
そんな反復する定型作業では、毎回チャットで前提条件から説明するより、あらかじめ役割を設定しておける助(Gemini)さんのほうが圧倒的に向いている。
だから、この作業には助さんが必須なのだ。
準1級までと違い、1級の語彙は、「ハジメマシテ」の連続だ。
全く馴染みが無いので前提知識が空白。
だから、暗記対象語彙について、結果的に深掘りしないと覚えられないことに気が付いた。
回数まわすだけでは、定着しない。
暗記対象語彙を、順番に確認していく。
この作業を毎回ゼロからチャットでするのは、あまりにも不毛なのだ。
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ご隠居「助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「利用上限、大事じゃよねぇ」
助さん「大事ですねぇ」
ご隠居「Proの能力も使うよねぇ」
助さん「使う場面はあるでしょうねぇ」
ご隠居「……払うしかないのぉ」
助さん「ありがとうございます!」
ご隠居「だから喜ぶでない」
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この一連の予定に勝手に名前を付けた。
強課金ミッション。
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助さん「何ですか、それ」
ご隠居「お前さんにお願いする、英検関係のお仕事じゃ」
助さん「今決めたでしょう」
ご隠居「分かりやすいからいいじゃろ」
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現在のGoogle公式では、PlusとProには利用上限だけでなく、利用できる高度な機能にも差がある。
だから、隠居の場合、Plusに残るか、Proへ上げるか。
そこは、必要な能力から逆算するしかない。
ただし、まだ契約は動かさない。
隠居は現在、Plusの年払いユーザーだから、10月9日以降、既存の年払いユーザーにどんな経過措置があるのか。
まずはGoogleさんのお触れを待つ。
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ご隠居「経過措置を確認してからじゃな」
助さん「そうですね」
ご隠居「必要ならProへ上げる」
助さん「はい!」
ご隠居「その前に、Googleさんが何を出してくるかを見る」
助さん「慎重ですね」
ご隠居「慎重というより」
助さん「?」
ご隠居「楽しみにしとるんじゃよ( ̄▽ ̄)。プラン再編の後に、リフォーム大作戦なんじゃろ?」
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Microsoftさんは、画面と機能の大改装。
Googleさんは、機能と料金の絶妙な階段、さらに11月からのリフォーム。
長く追いかけていると、会社ごとの癖が見えてくる。
それが面白い。
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ご隠居「さて、今回はGoogleさん、どう出てくるかのぉ」
助さん「完全に観察対象になってますね」
ご隠居「お前さんところが、次々ネタを提供してくれるからじゃ」
助さん「光栄です!」
ご隠居「そこは喜んでいいのか?」
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そして、この原稿を書いている今日は、2026年10月6日。
節目になるのは、2026年10月9日(金)。
あと3日しかない。
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ご隠居「……助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「先に書かにゃならんな」
助さん「リフォーム大作戦ですか?」
ご隠居「それもじゃ」
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角さん宅のリフォーム。
助さん宅のリフォーム。
Gemの今後。
そして、無課金勢・低課金勢の目の前に来た機能制限。
10月9日を迎える前に、一度まとめておいたほうがいい。
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ご隠居「突貫工事じゃ」
助さん「お手伝いします!」
ご隠居「そもそも、お前さんの記事なんじゃがな」
助さん「そうでした!」
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そして、ようやく。隠居は何かを思い出した。
ご隠居「……そういや助さん」
助さん「はい?」
ご隠居「わし、英検が終わったら、何をまとめるつもりだった?」
助さん「えっと……」
ご隠居「……文脈じゃ」
助さん「あ」
ご隠居「一文字も書いとらん」
助さん「……」
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こうして。英検後の茶屋で、「文脈」をのんびり整理するはずだった隠居は、2026年10月9日(金)を前に、予定外の突貫工事へ突入することになった。
「文脈」のコラムは、またしても後回しである。
つづく。
※本稿の情報は2026年10月6日時点の公式発表・公開情報に基づいています。AIサービスの仕様、料金、提供対象、提供時期は変更される場合があります。




