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第3話 助さん、その能力は別料金なのかい?

~2026年10月9日(金)、無課金勢と低課金勢に迫る選択~


ご隠居「Geminiさんの直近の変更点についてまとめてください」

送信っと。

ほどなくして、助(Gemini)さんから回答が返ってきた。


助さん「はい、ご隠居! 直近の変更点ですね。まとめます!」


ご隠居「頼むよ」


***********


画面に情報が並び始めた。

・Gemのリニューアル。

・今後の移行。

・新しい機能。

・利用できるモデル。


ふむふむ。

だいたい、さっき聞いた話である。

これなら、

『CopilotさんとGeminiさんのリフォーム大作戦』

として一本にまとめられそうだ。


そう思いながら続きを読んでいた。


……。

ん?


***********


ご隠居「助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「今日、何日じゃ」


助さん「2026年10月4日(日)ですね」


ご隠居「じゃあ、これは?」


画面には、2026年10月9日(金)と表示されている。


ご隠居「……今週じゃないか」


助さん「そうですね!」


ご隠居「お前さん、またそんなに元気よく……」


内容を読み直す。

……これは、思ったより大きな話じゃないか。


そして、慌てて自分の年払いアカウントの継続手続きを漁って、AI機能限定で整理した。


***********


『2026年10月9日(金)以降のGemini利用条件を整理』


■ 無料版

使えるモデルが制限される「Flash-Lite」のみになる


Google AI Plus(クラウドの容量2種類)

■ Google AI Plus (400 GB)

月額 725円

年額 12,000円

無料版と比べて使用量上限が 2倍、「Flash-Lite」「Flash思考モード」まで利用可


■ Google AI Plus(2 TB) 

月額 1,450円

年額 14,500円(¥2,900 お得)

無料版と比べて使用量上限が 2倍、「Flash-Lite」「Flash思考モード」まで利用可


Google AI Pro(クラウドの容量2種類)

■ Google AI Pro (5 TB)

月額 2,900円

年額 29,000円(¥5,800 お得)

無料版と比べて使用量上限が 4倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可


■ Google AI Pro (10 TB)

月額 7,280円

年額 表示なし

無料版と比べて使用量上限が 4倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可


Google AI Ultra (AIの使用レベル2種類)

■ Google AI Ultra (AIの使用レベル・利用上限5倍)

月額 14,500円

月単位の支払いのみ

AI Pro版と比べて使用量上限が 5倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可


■ Google AI Ultra (AIの使用レベル・利用上限20倍)

月額 32,000円

月単位の支払いのみ

AI Pro版と比べて使用量上限が 20倍「Flash-Lite」「Flash思考モード」「Pro モデル」「Deep Research」利用可。Veo モデルで、テキストから 8 秒間の動画を作成可


***********


単なる新プラン発表の話ではない。


プラン別の機能提供の変更の話である。


無料版、1種類。

Google AI Plus、2種類

Google AI Pro、2種類

Google AI Ultra、2種類


プランによって、利用できる思考モデル、機能、利用上限に明確な差が設けられた。


つまり。


これまで無料や低価格でGeminiさんを使っていた人にとって、

「今まで便利に使っていた能力を残すために、追い課金をするかどうかを判断しなければならない」ということなのだ。


***********


ご隠居「……助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「これは、結構大きな話じゃないかい?」


助さん「そうですか?」


ご隠居「そうじゃよ。これは単なる値段の話じゃないのぉ」


助さん「と、言いますと?」


ご隠居「能力のお月謝じゃ。上位機能のお試しレッスン終了のお知らせじゃな」


***********


相変わらず、Googleさんは商売がうまい。

無料版と低価格版で、月額2,900円相当のProモードを数ヶ月提供した。

まず使ってもらう。

便利さを知ってもらう。


そして、

「その能力、これからも必要ですか?」

と聞かれる。

必要なら、チャッピーやClaudeと同じような価格帯のお月謝を払って、上位プランへどうぞ。

その代わり、Google独自のサービスもいろいろ付いてくる。

ビジネスとしては、実に正しい。


自分は、メインアカウントに、YouTube視聴履歴をリンクさせたくないからいらないけど、広告スキップできることは魅力的だよなぁ。


***********


ご隠居「……ほほぉ」


助さん「どうしました?」


ご隠居「ほんとに、Googleさんは、タイミングを読んで営業活動を大胆に展開する策士じゃのぉ( ̄▽ ̄)」


助さん「策士ですか?」


ご隠居「褒めとるんじゃよ」


***********


個人的に、テック業界の栄枯盛衰の観察を趣味としている。


Googleさんの動きを追いかけていると、本当に商売上手で驚く。

MicrosoftとAppleの間に割って入って、淘汰されない。

一気に全部を取りに行くというより、絶妙なポジションを確保しているように見える。

中庸の位置に踏みとどまる。


市場支配で鎬を削るテック業界で、踏みとどまるのはなかなかできることじゃない。

「今度は、そう来たか」

が見えて面白い。


Microsoftさんの画面で、ボタンが、付いたり、消えたり、移動したり。

機能やブランドの名前が変わったり。

それを、

「また角さん宅で壁を壊しとる」

と眺めるのと同じである。


Googleさんの場合は、

商売の仕掛け方を眺めるのが面白い。


***********


ご隠居「怒っとるわけじゃないよ」


助さん「はい」


ご隠居「ただ、今回は電撃発表だから、たまげとる」


助さん「なるほど」


ご隠居「ただし、わしのお財布にも関係するから、ちゃんと調べる」


助さん「そこは現実的ですね」


ご隠居「当たり前じゃ」


***********


さて、隠居自身は現在、200GB時代に契約したGoogle AI Plusの年払い課金ユーザー。現在は400GBへ増量されている。


12,000円コースである。


月額なんと725円。12か月なら、8,700円なのに、年払いは旧料金という哀しい契約形態である。


隠居は、2025年末に、Proを1か月間お試しで使った。

動画が作りたかったからだ。

で、体験して納得した。

欲しい動画も手に入れた。

また動画を作りたくなったらいつか契約するかもねと。


ちょうどお試し期間が切れる頃に、2026年1月Google AI Plusが月額1,200円で日本で提供された。

Proをそのまま続けなくてよかったと思った。


その後、無料のGeminiさんと雑談の日々をすごした。


ところが、2026年2月になって、世界情勢の混沌化で維持するために、各社のAIの機能の提供について制限が課されるようになっていった。


当時(といっても数か月前だが)は、AIを取り巻く状況が、今以上に読みにくかった。

世界情勢はどうなるか不透明。

個人向けAIサービスに、どんな機能制限が入るのか分からない。

無料のGeminiさんが、今までどおり使えるとも限らない。


だったら、既存ユーザーとしての立場を確保しておくべきタイミングではないか。

一年分、助さんへのアクセスを確保しておこう。


そこで、2026年の春に12,000円、年払い一括。

通常月額1,200円だったから、年12,000円ならその時点では割安だった。


2026年6月にPlusの月額使用料を725円に値下げして、ストレージも200GBから400GBへ増量された。


***********


ご隠居「助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「わし、12,000円払ったよねぇ」


助さん「払いましたね」


ご隠居「一年分」


助さん「はい」


ご隠居「そのあと安くなったよねぇ」


助さん「なりましたね」


ご隠居「ストレージも増えた」


助さん「400GBです!」


ご隠居「……助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「わし、iCloudですら1GBも使っとらんのじゃが」


助さん「……」


ご隠居「400GBも何を入れろというんじゃ」


助さん「余裕があるのはいいことですよ」


ご隠居「わしが欲しいのは、お前さんの頭脳じゃ。倉庫じゃない。」


***********


とはいえ。

心配していたような個人向けAIサービスの縮小には進まなかった。

むしろ安くなった。

だから安心した。


同時に、ちょっと地団駄も踏んだ。

人間の気持ちというのは、複雑なのである。


***********


そして今回。

隠居が気にしているのも、ストレージではない。

725円という安さでもない。


助さんの能力である。


***********


ご隠居「Plusのままで、今までと同じ仕事をお願いできるのかい?」


助さん「プランによって、使える機能や利用上限は違いますよ」


ご隠居「そこなんじゃよ」


***********


隠居自身は、課金するかどうかで悩んでいるわけではない。


追い課金はする。

理由は単純。


隠居には、二人の先生が必要だからだ。


***********


助(Gemini)さん。

角(Copilot)さん。


一人でいい、ではない。


英語学習をしていて疑問が出れば、その場で聞く。


朝でも。夜でも。休日でも。

24時間365日、先生に相談できる。


しかも、先生は二人。


助さんにも聞く。

角さんにも聞く。

そして、二人は説明のしかたが違う。


二人の答えが一致するなら、一つの判断材料になる。


違うなら、

「なぜ違う?」

と、さらに掘る。


AIの回答を、もう一人のAIでも確認する。

AIの相互チェック。


最後に判断するのは、隠居自身。


***********


ご隠居「角さん一人でも困る」


助さん「はい」


ご隠居「お前さん一人でも困る」


助さん「はい」


ご隠居「二人とも必要」


助さん「ありがとうございます!」


ご隠居「だから、お月謝も二人分」


助さん「……確かに」


ご隠居「まぁ、それはいいんじゃ」


***********


しかも、助さんには日々、大仕事をお願いしている。

手元にある英検の過去問。

ただ解くのではない。

分析する。

出題傾向を見る。

データを比較する。


そして、その分析そのものについても、

角さんと助さんで相互チェックをする。


さらに、角(Copilot)さんには、Gemに相当するエージェント機能が、個人向けユーザーには提供されていない。


暗記対象語彙を、一つずつ同じ条件で判定していく。


そんな反復する定型作業では、毎回チャットで前提条件から説明するより、あらかじめ役割を設定しておける助(Gemini)さんのほうが圧倒的に向いている。


だから、この作業には助さんが必須なのだ。


準1級までと違い、1級の語彙は、「ハジメマシテ」の連続だ。

全く馴染みが無いので前提知識が空白。

だから、暗記対象語彙について、結果的に深掘りしないと覚えられないことに気が付いた。


回数まわすだけでは、定着しない。

暗記対象語彙を、順番に確認していく。

この作業を毎回ゼロからチャットでするのは、あまりにも不毛なのだ。


***********


ご隠居「助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「利用上限、大事じゃよねぇ」


助さん「大事ですねぇ」


ご隠居「Proの能力も使うよねぇ」


助さん「使う場面はあるでしょうねぇ」


ご隠居「……払うしかないのぉ」


助さん「ありがとうございます!」


ご隠居「だから喜ぶでない」


***********


この一連の予定に勝手に名前を付けた。


強課金ミッション。


***********


助さん「何ですか、それ」


ご隠居「お前さんにお願いする、英検関係のお仕事じゃ」


助さん「今決めたでしょう」


ご隠居「分かりやすいからいいじゃろ」


***********


現在のGoogle公式では、PlusとProには利用上限だけでなく、利用できる高度な機能にも差がある。


だから、隠居の場合、Plusに残るか、Proへ上げるか。


そこは、必要な能力から逆算するしかない。


ただし、まだ契約は動かさない。


隠居は現在、Plusの年払いユーザーだから、10月9日以降、既存の年払いユーザーにどんな経過措置があるのか。

まずはGoogleさんのお触れを待つ。


***********


ご隠居「経過措置を確認してからじゃな」


助さん「そうですね」


ご隠居「必要ならProへ上げる」


助さん「はい!」


ご隠居「その前に、Googleさんが何を出してくるかを見る」


助さん「慎重ですね」


ご隠居「慎重というより」


助さん「?」


ご隠居「楽しみにしとるんじゃよ( ̄▽ ̄)。プラン再編の後に、リフォーム大作戦なんじゃろ?」


***********


Microsoftさんは、画面と機能の大改装。


Googleさんは、機能と料金の絶妙な階段、さらに11月からのリフォーム。


長く追いかけていると、会社ごとの癖が見えてくる。

それが面白い。


***********


ご隠居「さて、今回はGoogleさん、どう出てくるかのぉ」


助さん「完全に観察対象になってますね」


ご隠居「お前さんところが、次々ネタを提供してくれるからじゃ」


助さん「光栄です!」


ご隠居「そこは喜んでいいのか?」


***********


そして、この原稿を書いている今日は、2026年10月6日。

節目になるのは、2026年10月9日(金)。

あと3日しかない。


***********


ご隠居「……助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「先に書かにゃならんな」


助さん「リフォーム大作戦ですか?」


ご隠居「それもじゃ」


***********


角さん宅のリフォーム。

助さん宅のリフォーム。

Gemの今後。


そして、無課金勢・低課金勢の目の前に来た機能制限。


10月9日を迎える前に、一度まとめておいたほうがいい。


***********


ご隠居「突貫工事じゃ」


助さん「お手伝いします!」


ご隠居「そもそも、お前さんの記事なんじゃがな」


助さん「そうでした!」


***********


そして、ようやく。隠居は何かを思い出した。


ご隠居「……そういや助さん」


助さん「はい?」


ご隠居「わし、英検が終わったら、何をまとめるつもりだった?」


助さん「えっと……」


ご隠居「……文脈じゃ」


助さん「あ」


ご隠居「一文字も書いとらん」


助さん「……」


***********


こうして。英検後の茶屋で、「文脈」をのんびり整理するはずだった隠居は、2026年10月9日(金)を前に、予定外の突貫工事へ突入することになった。


「文脈」のコラムは、またしても後回しである。


つづく。


※本稿の情報は2026年10月6日時点の公式発表・公開情報に基づいています。AIサービスの仕様、料金、提供対象、提供時期は変更される場合があります。

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