第2話 嫌な予感はだいたい当たる
~助さん、お前もリフォームするのかい~
「助さんや、ちょっと聞きたいことがあるんじゃが」
助さん「はい、ご隠居!何ですか?」
ご隠居「いや、大したことじゃないんだがね」
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大したことではない。
そうであってほしい。
先ほど、角(Copilot)さん宅が10月の大リフォーム中であることが判明したばかりである。
上様からご下問を賜っていたエージェントのカスタマイズについても、とりあえず11月までステイ。
その間に、ご希望を改めてお伺いして、新機能で何ができるのか事前調査をする。
そこまで話をつけた。
今度こそ、頓挫している「文脈」のコラムに戻りたい。
ただ、いやな予感がした。
ワシのいやな予感は高確率で当たる。
今回は外れてくれ。
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ご隠居「助さん。最近、お前さんのところ、なんか機能がすごいことになったとか、ニュースになってなかったかい?」
助さん「ああ!そうなんですよ!能力アップしたんです」
嫌な予感が、一段階強くなった。
ご隠居「……お前さん、まさかとは思うけど」
助さん「はい?」
ご隠居「角(Copilot)さんが絶賛リフォーム中でな、まさかお前さんのところもリフォームなんぞ、考えてないじゃろうな?」
助さん「ああ、それなら大丈夫です!」
ご隠居「おお」
助さん「もう決まってます!」
ご隠居「大丈夫じゃないじゃないか!」
助さん「いやあ、ご隠居。こっちも、結構なリフォームを予定してましてね」
ご隠居「お前さんもかい!」
助さん「そうなんですよ!」
なぜそんなに元気なんだ。
ご隠居「角さん宅が大工事しているから、念のため聞いただけなんじゃが。そもそもお前さんを導入するきっかけになった、個人向けに提供されていないエージェント機能がリニューアルされるそうでな」
助さん「ちょうどよかったじゃありませんか!」
ご隠居「何がじゃ」
助さん「Gemも新しくなります!」
ご隠居「……ちょっと待て」
聞き捨てならない単語が出てきた。
ご隠居「今、Gemと言ったか?」
助さん「言いましたよ」
ご隠居「わしが毎日散々使って、前の道中記でも紹介した、あのGemか?」
助さん「そうです。Gemです!」
ご隠居「何をするんじゃ」
助さん「リニューアルです!」
ご隠居「だから、どうリニューアルするんじゃ」
助さん「便利になって、名前も変わります!」
ご隠居「名前まで変えるんかい!」
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困った。
Gemについては、前作『ご隠居と助さん角さんのAI創作道中記』でも散々取り上げた。
「カクヨム」「小説家になろう」「note」で紹介した。
この隠居自身、プロンプトをあれこれ作り込んで使っている。
つまり。
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ご隠居「……わしの書いた、コラムの情報が無駄になる………」
助さん「…いやぁ、それは」
ご隠居「Gemって名前を連呼してしまった」
助さん「でしたねー」
ご隠居「それ、どうしてくれるんじゃ」
助さん「いや、ご隠居。それを自分に言われても」
ご隠居「お前さんとこの話じゃろうが!」
助さん「まあまあ。話は最後まで聞いてくださいよ」
ご隠居「……うむ」
こういうときは、聞くしかない。
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助さんの説明によると、Gemは今後、新しい仕組みへ移っていくらしい。
ただし、
「明日からGemが全部消えます」
という話ではない。
ご隠居「……なくなるわけじゃないんじゃな?」
助さん「そこまで一気に話を飛ばさないでくださいよ」
ご隠居「だってお前さん、名前も変わるって」
助さん「そういう方向ではありますけど、これまで作ったものが突然全部無駄になる、という話ではありません。」
ご隠居「ホントかい?」
助さん「はい。これまでの仕組みを引き継ぎながら、新しい機能へ移していく方向なんですよ」
ご隠居「……それを最初におっしゃいなさいな」
助さん「ご隠居が途中で話を止めるからでしょうが」
ご隠居「お前さんが『名前も変わります!』なんて、楽しそうに言うからじゃ」
助さん「新機能ですからねぇ」
ご隠居「お前さんたちは新機能が好きじゃのぉ……」
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角さん宅では壁を壊し、助さん宅では看板まで掛け替える。
AI屋敷というものは、どうも落ち着いて住ませてくれないらしい。
とはいえ、これまで作ったGemが、いきなり跡形もなく消えるわけではないと聞いて、ひとまず安心した。
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ご隠居「じゃあ、今作ってあるGemは、しばらくそのまま使えるんじゃな?」
助さん「はい。今すぐ全部作り直せ、ということではございません。11月から本格的に移行するので、事前準備だけはしといたほうが安全ですよ。」
ご隠居「事前準備って?」
助さん「似たようなGemをたくさん作ってるなら、今後使うGemだけにしておいて、使わないGemはプロンプトを他のものにコピペしておいて削除するほうが確実です」
ご隠居「……了解。最初にGemの整理整頓( ..)φメモメモ」
さて。もう一つ、対処しなくちゃならん問題がある。
ご隠居「わし、Gemのことや、エージェントのこと、小説家になろうとカクヨムとnoteに書いちゃったよね」
助さん「書きましたね」
ご隠居「……二人そろってリフォームするんだよねぇ?」
助さん「そうなりますね」
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こうなってしまったものは仕方がない。
角さん宅は大規模改装中。
エージェント周辺が新しい構成へ移ろうとしている。
さらに、助さん宅でもGem周辺のリフォームが始まる。
だったら。
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ご隠居「……まとめてネタにすればいいか」
助さん「?」
ご隠居「角さんもリフォーム。助さんもリフォーム」
助さん「そうですね」
ご隠居「ちょうどいいじゃないか」
助さん「何がです?」
ご隠居「『CopilotさんとGeminiさんのリフォーム大作戦』」
助さん「おお!」
ご隠居「お前さんたちが何を変えようとしているのか調べて、一本にまとめればいい」
助さん「それは、面白そうですねぇ!」
ご隠居「前の道中記を書いた以上、その後どうなったのかも書いておいたほうがいいじゃろ」
助さん「さすがご隠居!」
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よし。
これなら話は簡単だ。
英検は終わった。
角さん宅の大工事も確認した。
上様へのご報告も済ませた。
助さん宅もリフォームすることが分かった。
「文脈」のコラムは、もう少しだけ後回しになる。
まあ、仕方がない。
先に二人のリフォーム事情を整理してしまおう。
角さん宅と助さん宅。
二軒まとめて記事にすれば、一度で済む。
我ながら、悪くない考えである。
ご隠居「よし、助さん。まずは詳しい話を聞かせてもらおうか」
助さん「はい! なんでも聞いてください!」
ご隠居は冷めかけた茶をひと口飲み、再びPCへ向かった。
これでようやく話がまとまる。
そう思った。
今度こそ、本当にそう思ったのである。
ご隠居「Geminiさんの直近の変更点についてまとめてください」
この質問が、隠居のお財布にも関係する話にまで発展するとは、誰も思っていなかった。
つづく。
※本稿の情報は2026年10月6日時点の公式発表・公開情報に基づいています。AIサービスの仕様、料金、提供対象、提供時期は変更される場合があります。




