もめ事
それで俺は、
「王女としても友達を気遣い、王家の姿勢から王嗣がこうあるべき、と話していてすごい
し、宰相の家族として、学園生活がどうあるべきか、有権者として消費の後に貢献できる
ことはなんだろうと考えているし、二人ともすごいよ。」
と言うと、レオナルドが、
「目的が外から定めたものや、副次的な社会保障といわれるような貢献を動機付けとして
仕事に取り組むといった社会参画を促すといった国策だな、新しい潮流だが。」
リサが、そこで口をはさむ。
「あら、あなたのお父さんはそこで兵器として兵士を使えばいいと言った人でしょう。
Sクラスは、人権を大事にする学園の代表になるのよ、そこは務まるのかしら。」
レオナルドは、
「親の発言ではあるが、社会で動かす立場ではその機会があるのかもしれないという人達
がいる。政府としてもそういう事を取り上げてのことで、私はそのような事はないように
したいと思っている。」
リサは、
「王と戦争論では、そういう話も出てきますがこの学園の精神、王家の国民への教育方針
でもありますから、ちゃんとしていただかなくてはと思います。」
俺は、間に入って、
「とにかく、リサとレオナルドはSクラスだからこっち(右側)。僕とシルベーヌはAク
ラスだからこっち(左側)。」
そう言うと、二人を教室に促し、シルベーヌをエスコートして教室に入った。
教室に入ると、ブラフマーだからVで左端真ん中かな。そんなことを思いながら名札を
探す。
「なんで貴族の子が、平民と一緒なんだよ。」
そんな事を言っている奴がいるが、気にしない。
席に着くとシルベーヌの方は、筆記具を出してまっすぐに教壇の方を見ている。
俺も筆記具を出すと、後ろを向いて話しかけることにした。
「僕は、アルス=ボルク=シュタイン=ブラフマーだ。よろしく。」
とさっきの文句を言っていた奴と目があった。
「うっせえわ。平民は黙ってろ。コネだろ。」
悪口をわめく男子生徒に
「はい、失礼しました。」
と引き下がっていたが、彼はおさまらずとんでもない事をやりだした。
「俺は5歳の頃から魔法を使ってるんだ。こんなやつとは組めない。平民がこの社会でま
ともに生きていけると思うな。俺の魔甲弾で痛い目を見せてやる。喰らえ。」
いきなり、荒事に出ようとするので、俺は緊急手段に出た。
「聖なる土の精霊ノワールよ。いまここに・・・。」
手のひらから男子の手の空間に魔力を放出した。
そこで精霊の気流を読み取り、魔素を集中させているのを魔力で覆い、自然還流させて
濃度の濃い魔素に変えた。
つまり魔法を分解したのだ。
シーンと静まり返る教室にキョトンとしている男子。
「あれっ・・・。」
「不発だったな。」
不安そうな顔で男子は汗を流しながら、こっちを見る。
俺は、相手を見返してこう言った。
「魔法ってのはこうやるんだ。」
右手を運動場側に向け、
「土魔甲弾。」
放たれた球はすごい勢いで運動場の真ん中まで飛んで行き、ドーンという音とともに運
動場に大穴を開けた。
あ然となる生徒たち。それを見ていた教師が学園長を、と走り出している。
「別に俺と組んでもいいけどついてこれるのか?」
そう言ってやった。
すぐに担任の教師が学園長とやってくると説明を求められた。
魔法をむやみに使ってはいけないと怒られた。学園長はこちらを見ていた。
とりあえず喧嘩を吹っ掛けたやつは減点されることになった。
俺は減点こそなかったが先生に怒られた。人を傷つけなければ魔法は使ってもいいとい
うことだったのでよかったが、後で学園長室に呼ばれることになった。




