運営の助言1
時刻は8時10分、馬車は商店街を抜け、公共施設や町の閑静な住宅街を揺れながら
進んでいた。
「新設する工場ですが、まとめないほうがいいと思います。」
二人の視線がこちらに向く。
「一か所で全部作らずに部品を分けて流通させた方がいい。
王家が信用を保証して商人も動きやすくなるはずです。」
馬車の中で話をするうちに、国のこれからをこんな事をしたらいいのではと話していた。
リサが、納得したように
「信用を王家が担うね。
でもそれはもう行われているのよ。債権といって、保証された仕事や生活をもって一定
の報酬を得る事が約束されている。それとその保証を一定のお金を払って保証を受けられ
るのよ。」
俺の質問はもうあると言われてしまったがそれなら、
「債権として、商品の製造・販売の資金・信用の担保としておきます。製品と経営の証券
保障をしてもらうのです。商品を売る権利について株を持つことで意見したり、販売をす
ることでこちらのキャピタルラインを保持して、そこに王家が土地・店舗の使用料を取り
運営するのです。経営者も土地・建物の使用で高くついていたのが、商標、名前の使用、
株・証券の使用で安くつくはずです。
物の担保で商売が成立するように経営を上向かせないといけないと思います。」
と俺が言った。
「債権の保障で銘柄経済が維持できるのは私も考えていたの。債権の証券に経営の担保を
組み入れることで、先物取引をしろということにはならないわ。貴族たちを説得しないと
いけないし、皮肉な話、貴族が広告塔よ。さすがに商会とかに口をきき始めれば、利権が
発生する。そのとき利権をないと考えるのではなく、ただの経済効果に直して貴族が
民衆に影響力を持つというようになっている、そう変わらなければならないわ。」
俺とリサがこの国の経済について話していた。
シルベーヌはあっけに取られて
「お嬢様の話についていく方がおられようとは。」
しかしシルベーヌも負けずに、
「貴族は悪質な噂なんかも流しますし、人々が希望を持ち、心持ちも負担にならないよう
に働ける社会でないと。」
と意見を言った。
「古代アーリア人も人の注目を集めて集客や、一時的な流通を作ろうという試みはあった
はずなんだ。そこを告知や人々の生活や仕事に活かせれば古い体質に頼ることはしなくて
いいはずなんだと思う。」
シルベーヌもなかなか言う。みんな本当に子供なのか?




