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何をしても人口が減らない王国  作者: りょう
第二章 人口6桁
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8/8

色々ややこしいことしたのに、人口が数万人増えた

何の前触れもなく1ヶ月ほど活動を休止してしまい、申し訳ございません。


前回までのあらすじ

物価を表示価格以上にしたり、王国を小さくしたり、王国内で争いをさせたりと、王国に住みにくくしようとしたが、農業や過密化、話し合いによる争いによって、むしろ人口が増えてしまった。

ガゼルは、人口がなかなか減らず葛藤している。

ガゼル「くそー、このままじゃ人の海に埋もれてしまう!どうすれば…。」

確かに、人口密度は現在102人/㎢で、特にインク市は388人/㎢である。

国民A「1+2-3+4+5-6-7+8+9+10+11-12-13+14-15-16+17+18+19-20=?」

国民B「ややこしすぎる…。」

ガゼル「それだ!」

ガゼルは、ややこしいことをしようとして、人口を減らそうとしている。


ガゼル「まずは住民登録手続きからややこしくしよう。」

こうして、ガゼルは、以下のような法律を定めて、住民登録を難しくした。

住民登録選別令

・今後は、住民登録の仕方は、以下のとおりである。

①インクリース王国の王へ住民登録テストの受験を申し込む。

②指定された日付に、指定された会場で学力テストを受験する。

③合格したら、後日、体力テストも受験する。

④それも合格したら、その場で住民登録手続きを行う。

⑤そうすれば、晴れて国民である。

・なお、学力テストは毎月第2日曜日に行われる。また、テスト問題は年齢に合わせて変わる。年齢は「2歳以下」「3歳」「4歳」…「17歳」「18歳」「19歳」「20〜24歳」「25〜29歳」…「95〜99歳」「100歳以上」で分けられる。

その法律は増歴33年4月に施行された。

なぜなら、タイプライター(鍵盤を叩いて、文字を紙面に印字する機械)の開発に時間がかかり、それを生産するのにも時間がかかったからだ。

さらには、学力テストの問題を年齢に合わせて準備するのにも時間がかかったからだ。

ガゼルは、今後は学力テスト問題作成者を雇って、毎月問題を変えられるようにした。

ガゼル「これなら『テスト受けるのめんどくせぇー』となって住民登録が少なくなるはずだ!」


増歴33年4月第2日曜日、1,085人が受験に来た。

ガゼル「思いの外結構いるなー。だがテスト問題はかなり難しく設定しているから、ほとんどの人は落ちるはず!」

ガゼルは期待していた。一定の点数が取れたら合格する方式で、偏差値は70程度必要である。

偏差値70となれば、上位2%程度である。ここにも「ややこしさ」が含まれている。

テストが終わった。受験生たちは帰った。

採点してみると、思いのほか94%の人が合格していた。

ガゼル「一番めんどくさいことになったか…。だが問題は体力!体力テストで一定の点数以上取らないといけないのだ!これこそほとんどの人は落ちるだろう。」

翌週、1,022人が体力テストの受験に来た。


種目と点数は、以下の通りである。

挿絵(By みてみん)

(表の見方は、左が男性、右が女性で、年齢にかかわらず、合計55点以上を取らないといけません。中高生や老人は、サービスとして、合計40点以上取ればいいです。さらに、小学生の場合は合計30点以上、未就学児は20点以上でOKです。パン食い競争は15分で、パンとパンの間は、50mです。)


ガゼル「こんだけきつかったら全員落ちるやろ!」

しかし、結果は970人が合格だった。

ガゼル「嘘ー!?全員運動神経も良くて、頭もいい!?」

970人住民登録手続きを行い、晴れて国民となった。

受験者のうち、89.4%が合格だった。


来月以降も順調に国民が増え、

1年間で13,200人増えた。

増歴34年3月末時点で、人口は206,200人である。


住民登録をややこしくするのはやめ、生活をポイント制にした。

どこをややこしくするのかは、ご存知の通り、増減するポイントの量についてだ。

・いいことをすると、ポイントが増える。

・例えば、70歳以上の困っているお年寄りを助けると、2×(助けられた人の年齢-69)^2 ポイントがもらえる。例えば、100歳の人を助けることができたら、2*31^2より、1922ポイント獲得である。年齢が高いほど、希少価値も高いため、ポイントも増える。

・交番に悪い人を届けたら、1人届けるごとに400ポイントで、プラスでさらに悪い人からポイントをもらうことができる。

・以下のような犯罪を犯した時に引かれる点数、または、以下のような犯罪を犯した人を交番に届けた時にもらえる点数は以下のとおりである。

 ・強盗殺人 990000ポイント

 ・殺人 580000ポイント

 ・強盗 250000ポイント

 ・傷害 152000ポイント

 ・暴行 110000ポイント

 ・窃盗 26000ポイント

 ・放火 74000ポイント

 ・労働基準法違反 規模による

 ・淫行 30000ポイント

 ・賭博 賭けたものの金額や賭けた金額に比例する

 ・その他 罪の大きさによる。詳しくは出版された「ライフポイントについての本」を確認して知っておくこと。

・逆にいいことをしたら、希少価値によってポイントがもらえる。

・また、ポイント0未満になってしまった場合、刑務所に入れられ、足りないポイントの分刑務所に入れられる。例えば、ポイントが-46000になった場合、46000時間分となり、約5年となる。死刑・終身刑制度は存在しない。そのため、100年を超えることもある。なお、受刑者が刑期の途中で死んでしまった場合、残りの刑期は自然と消滅する。

というような法律を、増歴35年4月から施行した。これまた本の作成に時間がかかったものだ。また、ポイントを記録する用の機械や、ポイントを増やしたり減らしたりする機械も開発に時間がかかったものだ。また、いいことや悪いことをしているかの判定をする人の募集や、刑務官の募集など、さまざまなことをする必要があったのだ。

ガゼル「最終的には人々の欲望を満たすようになって国が荒れ、人が出ていくはずだ!」


人々は、いいことをしあい、ポイントを稼ぎあった。

それからしばらくの間、人口は増え続けた。

半年後、ガゼルは様子を確認した。すると、相変わらずいいことをしあっていた。

しかも、もう多い人でポイントは400000貯まっているから、もう悪いことをし始めていいはずだが、誰一人悪いことをしていなかった。もう強盗とか起きていいはず。

ガゼル「なんて平和な国!」

しかも、世界各国から、「世界一治安がいい国」と認められたため、これによりさらに人口が増えた。

ガゼル「もう勘弁してくれー。」


そして、1年経ってもいいことをし続けていたため、ポイント制度は廃止した。

人々は数値化がなくなってがっかりした。だが、それによって人口が減ることはなかった。

増歴36年3月末現在、人口は222,419人になった。

機械の発達によって、より簡単に情報を集めることができるようになったため、人口計算が細かくなった。

その間も、どんどん人口はインク市を中心に増え続けている。


最後は、ヤケクソだ。

農業を行うには、国の許可を必要とすることにした。

必要なものは以下のとおりだ。

・農業関係の仕事自体は、「農業検定」3級以上を持っていればよい。

↓実際に稲を植えたりする場合

・1a(アール)未満の場合→「農業検定」2級以上

・1a以上10a未満の場合→「農業検定」準1級以上

・10a以上1ha(ヘクタール)未満の場合→「農業検定」1級所持

・1ha以上の場合→「農業検定」1級満点合格した者のみ

そのため、ガゼルは、インクリース王国農業検定協会を設置した。

最初は、3級・2級・準1級・1級の4つの級を設置した。

合格点は以下のとおりだ。

2級・3級…200点満点中140点以上

1級・準1級…200点満点中160点以上

難易度は以下のとおりだ。

3級…一般の人向け

2級…農業が好きな人向け

準1級…農業を専門にしたい人向け

1級…農業を専門として、広く社会生活で活用したい人向け

合格したら、農業に関する仕事をしたい場合、以下の通りにしないといけない。

①国から農業許可申し込み書をもらう。

②必要事項を書く。

③近くの役所に提出する。

④申込書が国に提出され、名刺が届いたら、必要に応じて教習を受ける。

ちなみに農業検定は、ペーパーテストだ。

この検定は、増歴36年6月から、年3回で行われた。

第1回が7月、第2回が11月、第3回が2月だ。

結果は検定の1ヶ月後に帰ってくる。

7月、初回の検定では、6500人が受検した。

何やかんや結果が出て、合格者たちは、ややこしさを感じず、難なく申し込みをこなした。あまりややこしくなかったようだ。

これで、1年経っても人口はあまり変わらなかった。

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今の人口:222,530人

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