No.04
ちょっとグロ回です。
苦手な方はご注意を!
「この子供の事ですが、私は資料でしかこの子供が救出された時の状況を知りません。殿下方のお話を聞かせていただきたい。」
そう言うと殿下方の表情は途端に暗くなる。
とりあえず先ほど見たものを殿下方にも見せるか。
「実は先ほどこの子供と水浴びをしたのですが……」
「え……ジェイド……お前、一緒に入っていたのか……まさか、ようj」
「違います。この子供が私と離れようとしなかったのです。」
「そ……そうか」
「そうです。とにかく、その時に見たのですが……こちらをご覧ください。」
そう言ってシーツをめくり子供の白いワンピースの裾を持ち上げお腹を丸出しにする。
そこに見えたものに殿下方は言葉をなくした。
「これが見えまして、この子供に関することを少しでも多く知りあの豚にふさわしい罰を考えたいと思いまして。」
私はどうやらはたから見ると冷酷で冷徹、他人の事なんて気にしない様なヒトに見えるらしいがそんな事はない……はずだ。
何を優先するべきか冷静に判断する事を長年してきたので私情は後回しになっているだけである。
しかし、今回は手加減なしに罰を与えられるという事を聞いているので少しだけ……感情を表に出して陛下に罰の発案を見ていただく事にした。
殿下方の表情を見ているとリオン殿下の表情が変化した。
呆然とした表情から怒りを表した表情となっている。
ユーリ殿下はまだ絶句している。
その反応を存分に見て子供の服を直してやりシーツをかけ直した。
「さて、話していただいてもよろしいでしょうか?」
「……もちろんだ」
「あ……あぁ。」
そう返事して殿下方は屋敷内の惨状を話した。
この子供を城に連れてきた後リオン殿下は部下に混じりあの豚の屋敷内を捜索したらしい。
あの豚はどうやら魔族の奴隷取引の元締めのような事をやっていたらしく金は異様なほど持っていたという。
国に報告されていない金が屋敷内の大きな金庫に入っていたらしい。
その金で屋敷内にあった豪華な装飾品や自分の服や食べ物後は賭け事に使っていたという。
そして屋敷内にはある一室があり、拷問道具のようなものがあったという。
その道具は一つ残らず使った跡があり部屋には血痕がついていたところが多々あったと言う。
その部屋にあった棚を見ると液につけてある子供の一部と見られるものが沢山あり、とても見ていられるものではなかったという。
その他に庭に出ると最近掘り起こされたとわかるところがありそこを掘ると子供の死体や白骨した物があり、そこの周辺を掘ると次々そのような物が出てきているという。
……つまりあの豚は長い間子供を買っては殺していたという事だ。
屋敷の事を話した後に子供の話に移った。
この子供が発見された時はどうやら正気ではなかったという。
叫び声を延々と上げ続け、どんな呼びかけにも応えず声が掠れ消えかけているにもかかわらず叫び続けていたらしい。
そして子供の側には男児の死体がおりその男児の側で叫んでいた事からして、兄妹か関わりの深いヒトだったのだろうとの事だった。
血の量とこの子供がいたという事で、男児はどうやら何かをこの子供に言ってから目の前で死んだという事だという。
……なるほど、これがトラウマの一つに入っているのかもしれないな。
風呂の時もどうやら侍女……人間と入る事に対して過剰に反応していたからな。
これもそうかもしれない。
そして殿下たちは子供の救出であった敵について話してくれた。
恐ろしく強い二人組だったという。
そのうちの殿下が相対した男が子供の“処分”を行っていたという。
男の言葉を聞くに殺す前に拷問まがいの事をして殺す前に楽しんでいたという。
その殺すための部屋が子供が閉じ込められていた地下の一室にあったらしい。
タイル張りの部屋は簡単な机が置いてあり胸糞が悪くなるぐらいの悪臭にまみれており血痕が大量にそこらじゅうについていたという。
どうやら殺した後は地上に通じる部屋の中にあった扉から外に出ていたという。
そして捕まってた子供達の処遇だが…かなり酷いものだったという。
捕まえた屋敷の使用人の一人に聞くと食事は一日に一回あるか無いか。
その中身は手の拳くらいの小さなパンに水という粗末なものだった。
服もほとんど何もせず旦那様と会うときだけ下着は変えさせ水をかぶせたという。
そして、もう見られないほどの見た目になった子供や病気になった子供は即“処分”していたという。
ここまでの話を聞いて私の顔はどうなっているかは分からないがきっといい顔はしていないと思う。
というより、眉間にかなり皺が寄っているのを感じる。
殿下二人が青い顔をして一歩私から後ずさった。
……なるほど、なかなかの顔をしているらしい。
チラリとユーリ殿下の顔を見る。
リオン殿下と同じように青い顔をしている……がその顔色はこの子供の傷に対するものだけでは無いようだ。
……大方奴隷が、特に魔族の奴隷がどの様に扱われているかほとんど知らなかったのだろう。
この国の人間は、私たち魔に属するものがどういうものかも知らずに差別する。
ここまでお読みいただき有難うございます!
如何でしたでしょうか?
短くてすみません!
今回はちょっとした説明回となっていますが次回は魔族の国ができたキッカケというか何というかを書いていきたいと思います。
そして今回はジェイドが怖い顔をしているのが伝わっていればいいと思っています笑
ではではまた次回でお会いしましょう!




