女子力ってなに?
「薬が苦くてイヤって子供じゃない!」
「『良薬は口に苦し』だよー!」
「ハル可愛いッス」
「ハル、薬を飲むようのゼリーいるか?」
「河瀬、今どきないで」
うん、そうゆう反応するよね。あと二人はおかしい事言ってるよね。いや、一人かな。
「風香、そんな言葉知ってるゲホッケホッ」
「ハル、無用なツッコミを入れないで大人しく。風香もよく知ってたわね」
「二人としてひどいよー!私だって知ってるよ!」
由々はいいお母さんになれそう。由々と結婚する人は想像出来ないけど……。くしゃみした袖中くん、風邪移ったのかな。そうすぐ移る訳ないか。
でも風香のキャラとしたね。何と言うかアホな子と言うイメージが強いだよね。
「ハル、お昼だけど何か食べたか?」
騒がしく風香と由々、それを淡々と見ている兄妹。その中で気を使ってくれるシノくん。
「食べたようと思ってたら、シノくんたちが来たから食べてない」
「あ~、悪かった。まぁ、なんだ…台所借りるな」
「ケホッ…どうぞ」
シノくんが部屋を出ていった。その際、レジ袋に入った赤い球体を持って行った。
「ハルの部屋は本ばっかりッスね」
「ほんな、まさに文学少女やな」
文学は認めるけど、文学少女は気恥ずかしいかな。『文学少女』という本はあったけど、あれほどじゃないだよね。
「でも、ハルの部屋は女の子っぽくないッスね」
「カハッ…ケホッケホッ」
なんだろう…僕は男だけど、このショックは。女の子らしいモノは何一つないけど……いや、シノくんに買って貰ったヘアピンだけかな。
「それは僕に女子力がないと言いたいの柚葉…ケホッ、そのケンカなら買うよ」
「いや、ケンカのつもりはないッスよ」
それならいいのかな。
シノくんが戻って来た。なんかお皿に白く肌色っぽいのを盛り付けてる。
「し…シノくん、それは何?」
「ん?切ったりんごをおろし器をおろしただけ」
あのレジ袋に入ってあったのはりんごなんだ。
「それの中に薬を入れたら飲めるだろ」
さっき女子力と話してたけど、案外シノくんの方が高いかもという疑念が女子一同流れた。
「サッキー、女子共固まってるで」
「固まる要素あったか?」
「なんと言うか…やっぱり何もないわ」
袖中くんをキッと睨んで黙らせた。
ここでバラされると女としてのプライドがズタズタになる。この男子を越える!
次回予告
由々「まさか、坂雪くんまで私より上なの…」
柚葉「ちょっと危機感あるッス。でも、由々に勝ってるからまだいいッス」
由々「ちょ……聞き捨てないわね。これでも家事は出来るの」
柚葉「料理は?」
由々「ノーコメントで。次回予告『クリスマスまでもうちょっと』。そろそろネタ切れかしら」
柚葉「そうかもッスね」




