お前は大丈夫
体育祭が終わって数日が経ったけど、僕は学校に通えずにいた。体調が悪いじゃなくて、坂雪くんに会いたくなかった。体育祭で運ばれた僕は坂雪くんに素顔を見られた。前の顔とは違うのは、わかってるだけど…だけど…怖い。
家に引き込もっている。一応、学校には風邪で休んでいる事になっている。
由々たちからお見舞いのlineが来た。もう休んでられないな。
坂雪くんに会ったら、どんな顔をすればいいのだろ~!名前呼ばれて、返事しちゃたし~。ベットで左右にゴロゴロと転がった…。
「ハルちゃん~、ドアを開けて欲しいですよ~」
お母さん?ご飯までは時間があるし、一体どうしたんだろう?
疑問があった……だけどドアを開けた。
坂雪くんがいた。閉めた。開けた。坂雪くんがいた。再び閉めようとすると閉まらない!?なんで……って、坂雪くんの足に引っ掛かって閉まらない。
「河瀬、痛いから開けてくれると嬉しい」
「えっ、あ、ごめん!」
慌てて反射的にドアを開けてしまった。
「すまん、嘘だ」
「えっ?」
閉まる前に部屋に滑り込んで来た。 と言うか、まだ混乱してるだけど、お母さんの声が聞こえて開けたら坂雪くんがいるのはなんで?坂雪くんが家にいるの!?
「一応言っておくけど、仕掛けたのはおばさんだからな。俺は河瀬が心配だったから」
「いや、うん…こうゆうのをするのはお母さんしか知らないし」
原因はわかった。でも、さっきまで坂雪くんの事で悩んでいたの に本人が来ちゃったよ!
「河瀬の部屋って本が多いな」
「そ、そう?僕にはふつうなんだけど」
ベット、勉強机、クローゼット、折り畳み式の机、本棚×3があるだけの殺風景な部屋だよ。
とりあえず、坂雪くんには勉強机の椅子に座って貰い、僕はベットに腰を掛けた。気まずいながら坂雪くんに目線を合わせる事が出来なかった。
「河瀬、お前に謝りたい」
「謝る…なんで?」
「お前がパニックを起こした時、何も出来なかった」
坂雪くんが謝る事じゃないのに。やっぱり坂雪くんは優しいな。そんな坂雪くんになら、話してもいいかな。
「ねぇ、坂雪くん。僕の過去話を聞いて」
僕はひとつひとつ語り出した。いじめられてた事、また教師は何もしてくれなかった事、苦しく辛かったけど…坂雪くんには聞いて欲しかった。
「それ、全部聞いた…おばさんから」
「えっ?ちょっ……はぁ!?」
お母さん、ちゃかり話しちゃってるの!?じゃなに、勇気を振り絞って話した僕はどうするの!?
この空気どうするの?
「なぁ、河瀬」
「な、何?」
「いじめられてた原因はわかったよ。でも、それでもお前大丈夫だ。メガネで隠さなくていいんだ」
顔でみんなから、気持ち悪いと言われてたんだよ。先生からも言われてたのに、信じられるわけないよ。
「信じられないと思うけど、お前はか…可愛い。だから、自信を持ってくれ……って河瀬?」
「か、か、かわ……可愛い」
坂雪くんに可愛いと言われて、 フリーズした。
「ぼ、僕は可愛くない!」
「お、落ち着け!」
パニックっている僕に落ち着けるように肩を持った。その時に足を滑らせて、ベットに倒れた。
肩を持っていた坂雪も一緒に……。
「えっ…えっ?」
「えっ、あ、河瀬…言い訳いいか?」
「あの…その…えっ~と、や……やさしくして」
「なにを!?」
次回予告
坂雪「なんで、こんな風に運命をいじくる!?」
作者「コメディーだからだよ!」
坂雪「そうだった!?」
作者「所詮こんなモンさぁ、次回予告『衝撃、母親は見た!』。何このタイトル?」
坂雪「こっちが聞きたいね」




