お母さんは鬼になる
テストが終わって、再び投稿開始します。
甘味処『月見』から帰って来たら、自分の部屋に行きベッドに倒れこんだ。
僕自身でも解らない不思議な感情。『月見』で坂雪くんと会った時のドキドキ感……初めての事で余計に解らない。ただ嫌な事ではなかった。
「い…一体なんだろう?」
なんで僕がこんなに悩むんだろう。ムカムカしてきた……坂雪くんのせいでこんなにも悩むなんて!
時計を見ると丁度晩ごはんが出来る時間帯だったので、制服を脱ぎ部屋着に替えてから下に降りた。
階段を降りきった時に玄関が開いた。
「ただいま、マイホーム!」
入って来たのは、イン○ィー・○ョーンズの帽子もといフェードラ帽を被った40代の男性……僕の父親だった。
服のところどころで刃物で破られたりや赤いシミがあるのは気のせいかな?
「おかえり、お父さん」
「も、もしかしてハルか!」
会ってなかったから、僕の姿には驚きはあるだろうね。
「うん、そうだよ」
「やっぱりそうか!こんなに可愛くなって、お父さん嬉しいよ……男より女の子だよ!」
お母さんの言った通り、お父さんは大喜びだったわ。息子を全否定してる。
僕も仏ではないので、お父さんのヘソクリでお母さんが怒っている事は黙っておこう。
「あら、あなた。おかえりなさいですよ~」
僕の背後からのんびりとした口調……背筋から冷たい汗が流れる?。お父さんも固まって震えている。
般若がいる…僕の後ろに般若と言うお母さんが。
「ハルちゃん、お母さんはお父さんとお話しがあるので先にご飯食べてほしいのですよ~」
「イエス、マム!」
早くでもここから離れたいので、お父さんに同情の目目線だけあげた。
お母さんの横通った時に右手に持っていた竹刀は気のせいだよね。
「は、ハル!父を見捨てるのか!?」
「あなた~、お話し(ヘソクリの件)はしっかり聞かせてもらいますよ~」
今日は煮込みハンバーグだ。嬉しいな~、後ろから悲鳴が聞こえるけど……僕だって命は欲しいだ!
次回予告
ハル「お母さんの言った通りだった」
母「だから、言ったのですよ~。息子より娘が欲しいと~」
ハル「親バカになるかな?」
母「しっかりと調きょ…教育させますよ~。だから安心ですね~」
ハル「うん、聞いたら安心出来る要素がなかっただけど!?次回予告『誘うのは勇気、いいえ色気です』。ってなにこれ!?」
母「まったく…ハルちゃんは色気はないけど、可愛さはあるのですよ~」
ハル「いや、嬉しくないフォローだよ!?」