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僕ッ娘には訳がある!  作者: シノシノ
第二章 高校一年生
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関係ない!

後輩からサバケーの小説を書いてとお願い事、書けなくもないてすがどうでしょうか?

風香たちと一緒にお昼を食べたり、世間話をしたりと楽しい高校生生活をしているよ。クラスメイトと普通に接してくれるし、授業は真面目に聞いてるおかげか勉強は大丈夫。

でも、やっぱり違和感があるんだよね。まだ男しての意識がはっきりと。

まぁ、話しを戻して…今日は風香はいなく由々と一緒に食べる準備をしてるよ。なんか風香は先生に呼びたされたみたい。由々曰く「バカだから」。前の小テストの点数を聞いたら、目を逸らされたけど、酷くないよね…そう信じたい。


「風香がいないと静だね」

「そうね。風香ばかがいないとここまで静かになるのね」


気のせいかな、バカと言うルビが聞こえたような。ううん、気のせいだよね。


「ハ~ルちゃん、私たちも一緒に食べてもいい?」


呼んだのはクラスメイトのたちばなさんと角川かどかわさん。普通のクラスメイトと思ってくれたらいいかな。


「えぇと…由々が良かったら…

「別に私は構わないわ。賑やかな方が楽しいよ」


二人とも「良かったー」と言って、一緒に食べる事になった。

話し易く会話も弾んだ。

まぁ、突如女子が集まると自然となる話しを橘さんが切り出した。


「ハルちゃんは好きな人といないの?」


唐突な事にむせた。いや、だっていきなりそんな質問されたら誰だって驚くでょう!?


「い、いないけど…」

「そうなんだ。恋人位いるかなと思った」

「あぁ、私もそう思った!」


角川さんまで!?ここには味方はいない…バッ、由々がいるじゃない!

助けてと視線をやるが目を逸らされた。由々、自分に矛先が向けられるのを恐れてるんだね。


「運命的出会いで会いたいよねー」

「そうそう、守ってくれたりとか」

「あっ、それは合ったよ」


これを言ったのが間違いだった。橘さんたちが目を光らせて、話せという無言のプレシャーが…。由々も目を耀かせないで……。

最初は拒否していたけど、根気負けで話す事になった。


「また、ドラマチックな出会いだねー」

「だけど、相手がね」

「そうだねー」


苦笑いで話す橘さんたち、素直な疑問を告げた。


「僕を助けた人がどうかしたの?」

「そっか、ハルちゃんは知らないのか。ハルちゃんを助けた人は坂雪シノ(さかゆきしの)と言って、不良なんだ」

「喧嘩したり、授業は出ないし、カンニングしてるとか…噂だけどカツアゲもしてるだって。だから近寄ることはし「関係ない‼」…えっ?」


気が付いた時には僕は声を上げていた。橘さんや角川さん、由々も驚いてあてけど、僕自身が一番驚いていた。

だけと、はっきり言わないといけない!僕を助けて優しい目をしてくれたんだ!


「僕を助けて親切にしてくれた人が不良だろうが、僕には関係ない!噂が本当だったとしても、僕を助けてくれた事には変わりなんだ!だから、僕はその噂を信じない!」


周りも唖然として中で僕は言い切った。

この空気に居られず、教室の外へと出て行った。その際由々も一緒に付いて来た。取り敢えずトイレにつくと、由々に抱きついた。由々も優しく抱きしめ、頭をなぜてくれる。


「どどどうしよう!?教室の中であんな事を言っちゃたよ!?」

「大丈夫だと思うよ。何も言わないよりかはずっといいよ」



その頃教室では、再起動した橘さんと角川さんが話し合っていた。


「あれは絶対にそうだよね」

「うん、間違いないね」

「「恋する乙女!」」

「どんな噂だろうが関係ないって、大分惚れてるね」

「クラスの男子には、悪いけどこっちの方が面白い!」

「ハルちゃんは男子の一部には人気だもんね」

次回予告

ハル「どうでしょう!?クラスでボッチになる!?」

由々「大丈夫よ、落ち着いて。深呼吸よ」

ハル「う、うん。ヒーヒーフー。ヒーヒーフー」

由々「それはラマーズ法よ。次回予告『再び登場』。落ち着いた?」

ハル「あんまり……」

由々「私と風香がいるわ、だから一人にはならないよ」

ハル「由々…ありがとう」

由々(母親になった気分ね)

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