関係ない!
後輩からサバケーの小説を書いてとお願い事、書けなくもないてすがどうでしょうか?
風香たちと一緒にお昼を食べたり、世間話をしたりと楽しい高校生生活をしているよ。クラスメイトと普通に接してくれるし、授業は真面目に聞いてるおかげか勉強は大丈夫。
でも、やっぱり違和感があるんだよね。まだ男しての意識がはっきりと。
まぁ、話しを戻して…今日は風香はいなく由々と一緒に食べる準備をしてるよ。なんか風香は先生に呼びたされたみたい。由々曰く「バカだから」。前の小テストの点数を聞いたら、目を逸らされたけど、酷くないよね…そう信じたい。
「風香がいないと静だね」
「そうね。風香がいないとここまで静かになるのね」
気のせいかな、バカと言うルビが聞こえたような。ううん、気のせいだよね。
「ハ~ルちゃん、私たちも一緒に食べてもいい?」
呼んだのはクラスメイトの橘さんと角川さん。普通のクラスメイトと思ってくれたらいいかな。
「えぇと…由々が良かったら…
「別に私は構わないわ。賑やかな方が楽しいよ」
二人とも「良かったー」と言って、一緒に食べる事になった。
話し易く会話も弾んだ。
まぁ、突如女子が集まると自然となる話しを橘さんが切り出した。
「ハルちゃんは好きな人といないの?」
唐突な事にむせた。いや、だっていきなりそんな質問されたら誰だって驚くでょう!?
「い、いないけど…」
「そうなんだ。恋人位いるかなと思った」
「あぁ、私もそう思った!」
角川さんまで!?ここには味方はいない…バッ、由々がいるじゃない!
助けてと視線をやるが目を逸らされた。由々、自分に矛先が向けられるのを恐れてるんだね。
「運命的出会いで会いたいよねー」
「そうそう、守ってくれたりとか」
「あっ、それは合ったよ」
これを言ったのが間違いだった。橘さんたちが目を光らせて、話せという無言のプレシャーが…。由々も目を耀かせないで……。
最初は拒否していたけど、根気負けで話す事になった。
「また、ドラマチックな出会いだねー」
「だけど、相手がね」
「そうだねー」
苦笑いで話す橘さんたち、素直な疑問を告げた。
「僕を助けた人がどうかしたの?」
「そっか、ハルちゃんは知らないのか。ハルちゃんを助けた人は坂雪シノと言って、不良なんだ」
「喧嘩したり、授業は出ないし、カンニングしてるとか…噂だけどカツアゲもしてるだって。だから近寄ることはし「関係ない‼」…えっ?」
気が付いた時には僕は声を上げていた。橘さんや角川さん、由々も驚いてあてけど、僕自身が一番驚いていた。
だけと、はっきり言わないといけない!僕を助けて優しい目をしてくれたんだ!
「僕を助けて親切にしてくれた人が不良だろうが、僕には関係ない!噂が本当だったとしても、僕を助けてくれた事には変わりなんだ!だから、僕はその噂を信じない!」
周りも唖然として中で僕は言い切った。
この空気に居られず、教室の外へと出て行った。その際由々も一緒に付いて来た。取り敢えずトイレにつくと、由々に抱きついた。由々も優しく抱きしめ、頭をなぜてくれる。
「どどどうしよう!?教室の中であんな事を言っちゃたよ!?」
「大丈夫だと思うよ。何も言わないよりかはずっといいよ」
その頃教室では、再起動した橘さんと角川さんが話し合っていた。
「あれは絶対にそうだよね」
「うん、間違いないね」
「「恋する乙女!」」
「どんな噂だろうが関係ないって、大分惚れてるね」
「クラスの男子には、悪いけどこっちの方が面白い!」
「ハルちゃんは男子の一部には人気だもんね」
次回予告
ハル「どうでしょう!?クラスでボッチになる!?」
由々「大丈夫よ、落ち着いて。深呼吸よ」
ハル「う、うん。ヒーヒーフー。ヒーヒーフー」
由々「それはラマーズ法よ。次回予告『再び登場』。落ち着いた?」
ハル「あんまり……」
由々「私と風香がいるわ、だから一人にはならないよ」
ハル「由々…ありがとう」
由々(母親になった気分ね)




