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星歩き  作者: R
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第4話 記憶

①方貴が辿り着いた先は研究所だった。

その中でも一際目立って危なそうな部屋へ入り、探索を続けているうちに驚いて転ぶ拍子に "どこか"の部屋へ入ってしまった。

そこは一体何の部屋だったのか。


②方貴は思い出そうとすると副作用かのように頭が酷く痛む。

その中で今回は断片的な記憶を思い出すも激痛で

"ある事" を思い出す。

それは一体なんだったのか。

そしてそこで出会う "モノ"とは





ココハ…ドコ……ナン…ダ……



パチンッ……


ーー照明が点いた。


ハッ……ココモ……ジドウナノカ……


腰を開げて立ち上がり周りを見渡すと


さっきまでとは打って変わって研究室の中の実験室にしてはやけに薄暗く、青白い光が部屋の角の隅に設置されていて

天井の真ん中に設置されている照明は部屋全体をギリギリ見渡せるほどの明るさしかなく

かなり不気味な部屋になっている。


ナンダ…アノ…カプセルハ……


そこには水中保存型で縦長の生命維持装置が壁際にして3本並んでいてその前には銀色の作業台や椅子、それぞれの資料が乱雑に置いてある。


そこには名前じゃなく被験者 A 被験者B 被験者C とアルファベット1文字

その他は、"皮膚の状態異常について"


ヒフノ…イジョウ…ジョウタイ……?


文字が目に入ってすぐ、被験者の方を見た。

するとそこには、

被験者3人とも全員が自分と同じ体の構造なのが一目でハッキリ分かった。


コレ…ユメジャナイヨネ…………?

トテモシンジラレナイ……


生命維持装置の中にはマグマが冷えて固まった様な色や形をしている "人型のなにか" が入っている。



サイショニソトデミタトキノボクノスガタトイッショダ……

(しかも…身長や顔つきが違う。

僕は一体何者でこの人たちはどこから来たんだ……?)


ソウイエバ…マダミテナイシリョウガアッタナ…



資料に目を通していると



"あることが判明する"


核による戦争から約8年後から9年の間に

それぞれ1キロメートル満たない場所で

同じ時期に人型の異性体を発見。

身元は不明。


被験体は外部調査に出た研究員により

回収されて研究室へと運ばれた。

その後、ドナーとして提供されていた実験室で残っている被検体を使って実験を行っていたことが分かった。


絵や図により

その被験者の皮膚の状態については

黒く変色せず、どれだけの仮説や検証を重ねても物理の理解を大きく超えているという結果が

資料で説明されていた。

そして最後のページには


生命維持装置が数体分不足している為

別研究施設にて持ち込んで研究を行うことも記載されていた。


マスマスイミガワカラナイ……

ジッケンデコウナッタワケジャナイナラ……

ドウシテボクハ…イヤ…ボクタチハ……


ーー再び3体を見る。


(少なくとも3人と僕は仲間だ。

それならもう寂しくはないんだ……

それに、研究って…怖い…僕も見つかったら実験の対象になったりするのかな……

とりあえず…3人を起こして助けないと……

このままじゃ…危ないかもしれない……)


そう決めると、それぞれの装置のカプセルの前側にあるボタンを押したが


そのボタンには何も書かれておらず

完璧に "勘" だった。



プシュー……ジワーッ………


空気がゆっくり抜ける音と共に中にある水が奥の排水口と下の除水口から抜けていく。


すると、体には水乾燥していて硬そうな皮膚が見えた。


その後、ゆっくり生命維持装置が3つ全てが開き

手ぐつわになっている台がゆっくり前に出ながら自動で倒れていく。



ガチッ……



ーー台が天井と平行になり、それぞれの台の上に "被験者達"が横になっている姿がある。




すると、手ぐつわが一斉に外れた。


ガシャン……



その次の展開は頭の中の予想を外した。



スコシ…キンチョウ…スルナ……



作業台の隣立ち、被験者の3体をじっと見つめている。



"5分後"



アレ…オキナイ……



"10分後"


(絶対おかしい……なんで起きないんだ……)



"15分後"


"動き始める気配がない"


(そういえば、ボタンを押してみたはいいけど…

水抜いてこの人たちって意識戻るのかな…?

とりあえず、起こしてみようか……)


恐る恐る1番近くにいた "被験者A"

のカプセルの近くに寄る。


まずは顔の様子を伺った。


どうやら表情そのものは分かるものの

肌は黒くゴツゴツと……

まるで石で出来ているように見えた。


(これ……本物の石で出来てるみたいだ……

少しつついたら起きるかな……?)


コツンコツンと鳴って硬いと想像していたが、実際は爬虫類の皮膚の様な少し硬くも柔らかく

も弾力があった。


ヤワラカイ……

ソウイエバイママデジブンノヒフナンテ……

サワッタコトガナカッタナ……


そして、繰り返しつついてみたり体を揺さぶってみたり声をかけてみた。


アノー…ボク……


ハジメマシテー……!



。。。


その後も試みるも何も反応がない。


………シンデルノカナ…


マサカ…ボクガ……コロシタ……トカ……

ソ…ソウダ……シンゾウトコキュウ……


震える手で首元と口の辺りに手を置いてみた。


ア…アァ……ロシ…タンダ……ボクガ…?

アァ……

(今思えば生命維持装置って書いてあった。

で…でも…開けたらすぐ死ぬようなものなの……?)


ーーそして数分後、


ようやく状況を理解して罪悪感に

押しつぶされてしまい、涙が止まらなかった。


(嬉しさで…何も考えてなかった。

ただ……仲間が欲しかった…だけ……なのに…

ごめんなさい……

また…ひとり……なんだね……)


ーーいつかの感情と重なり記憶の断片が頭の中を流れる。


強い動悸がした。


ドクッ……


ア"ァ………ウ"……






それはある雨の日のことだった。


あ、傘忘れた…はあ………

(ただでさえ今日は岳文達に殴られて

お金取られて散々なのに……

おまけに授業の教科書忘れたとかいって取られるし……)


すると後ろから同じクラスの男子が話しかけてきた。


『なに…忘れたの……?』


あ、うん…。


じゃあ…コレ……貸してやるよ…折り畳み傘。


え、いいの……?

しかもこの傘…新品じゃん……


いらねえならいいよ……


あ…!いや!借ります!



その時、久しぶりに感じた優しさだった。

少し"心が救われた気がした瞬間" でもあった。



あ、あのさ…!良かったら連絡先……とか……



はあ?なんでお前なんかと…てかお前さ

岳文達にイジメられてんのしってるよ

一緒にいたら巻き添え喰らうじゃん、


そう……だよね……あはは…ごめん。

(そうだ…僕はイジメられてるから友達なんて1人もいない。

本当だったらこんな時、友達になって放課後に遊びに行ったりするんだろうな……。)


涙を堪えていた。


明日の朝、早く登校して返すね!

だ、大丈夫だからね!

誰もいない時間帯知ってるから!

僕……!


なんならその傘お前にやるよ。

岳文達に見つかって巻き添え喰らうくらいなら

また新しく買った方がマシだしな。


うん!わかった……

んじゃ…僕行くね……!


すると傘を差してゆっくり歩き出した。

目に溜まった涙が静かにこぼれ落ちる。

その時の雨は数分前の雨と違い

より一層強く降っているように感じた。



ドクッ…ドクッ……




ハア…ハア…ハア…ハア…。

(ナンダ…イマノキオクハ……クルシイ………

アレハ……ボク…?)


感情が混雑している。

何を優先すればいいのか。

いまはわからなかった。



そしてひたすら頭の中で整理を行っていた。

次々に溢れ出る雨と共に

さっきまでの記憶、それに被験者3人を

殺めてしまったこと。

自分の中での罪の意識に押し潰されてしまっていた。


ボクハ…タダ…

ヒトリガ…イヤデ…タダ…

ダレカニイテホシカッタ…ダケ…ナンダ……



ーーその時地面が揺れ始める。


ドーン……


衝撃音が鳴った後ゆっくり揺れ始め

室内でも揺れて周りの電子機器が動揺していた。


揺れている間も無関係かのように放心状態が続く。


と、その時だった。



ドサッ………



"何か"が地面に落ちる音がすると同時に

部屋の真ん中の照明の電気が一つ切れて一気に部屋の中は薄暗くなりカプセル前の作業台付近が真っ暗になった。


だが、被験者3人のカプセルの場所と部屋の四角だけが明るい状態で被験者達と方貴は互いに薄ら見える程度の明るさになった。


その途端、揺れが引いていく。


イッテテテ……


どこからか "声"が聞こえる。


ナンダッタンダーイマノユレハー

テイウカ…オチタノニイタクナイ…

オレ…ガンジョウナノカナ…アッハッハ


そして周りを見渡していると、

床から"なにか"が起き上がる姿が一瞬見えた。


ナンダ…ヨク…ミエナイ……….


台の奥側みたいだ。

すると、台の奥から立ち上がって明かりに照らされる。


それは、"被験者A" の姿だった。


エェ………!!


ン…?


キ、キミハ……!!


オレハ?


ボクガ……コロシタ…ノニ………


ハァ……?ナニイッテンダヨオマエ……


ア…アァ……ゴメン…ナサイ……


テカサーコッチニコイヨ…オマエノスガタ…ミエナインダヨコッチカラダト……


ア、ハイ…! イマイキマス…!


ゆっくり立ち上がって被験者Aの方へ近づく。


そして、照明の明かりが姿を照らした。


ーーその時


ウワァ……!!ナンダ…オマエ……


アハハ…デスヨネ……ボクモ…サイショハオドロキマシタ……デスガ…アナタモオナジスガタ……

ナンデス………


ソレ…マジカ…!


ハイ…ジブンノウデヲ…ミテクダサイ……


アッ……ウソダロ……コンナコト……アリエンノカ……

(おいおい、俺…… "怪物" じゃねえかよ…!)


ゴメンナサイ…ビックリシマスヨネ…

デスガ…コノシリョウヲミタラサラニオドロキマス……


被験者Aは資料を手渡しされると

その資料を凝縮して驚愕していた。


そこには施設へ運び込まれる前の自らの写真と

どこで発見されて 

"これから何をされるところ"だったのか、が明記されていた。


!!


オレハコノバショヲ…シッテルキガスル……












































今回も読んでくれてありがとう。

またすぐに投稿するのでお楽しみに。

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