第一話 性(さが)
読んでいる途中誤字脱字読みにくい等ありましたら
気軽に教えて下さい。
即編集いたします。
※本作には一部、いじめや飛び降りなどのショッキングな描写が含まれます。苦手な方はご注意ください」
「※この物語はフィクションであり、いかなる行為も助長・美化する意図はありません」
性と歩く道
第一章
『(なぜ人は上下関係や優劣にこだわるんだろう。)』
そのことを考えながら毎日のように自分の部屋の窓から見える真っ暗な空に浮かぶ星を眺めながらぼーっと考えていた。
そのとき偶然流星群を観た。
『綺麗な星、、』
この時見た星はいつもより一段と輝いて見えた
気付けば無意識に涙が溢れ出ていた。
翌朝
スマホにかけておいたアラームが5分単位で鳴り出した。
『んー、起きないとなー
はあー行きたくないな...』
等間隔で鳴る目覚ましのアラームに起こされ
眠たい目を擦りながらアラームを止めた。
『あいつら、今日休んでたらいいな、、
てか、もう辞めたい、、とか言ったら
あの人(母さん)に怒られるだろうな、』
そんな事を考えながらベッドから重たい体を起こし
支度を行なう。
朝食を食べにリビングへ行き
いつも通りスーパーで買ってきた3パック入りの一つを白ごはんの蓋を開けてレンジに入れた。
そのあとインスタントのお味噌汁を作るためにやかんに水を入れてガスコンロの上に置いて火をかける。
ーーはあ、今日は昼から雨か。
その間にテレビを点けた。
朝のニュース番組がやっていた。
最近の時事的なニュースは
・自然現象や社会的な問題な
・大規模な活断層による大地震。
・火山の噴火警戒レベルの大幅な引き上げ
ばかりで明るいニュースがない。
『どうせ起きないんだしニュースくらいもう少し明るくあってくれよ......
てか僕の団地めっちゃ外装からして古臭いしデカい地震なんか来たら潰れるんだろうなー、』
そう言っているうちにキッチンからお湯が沸いた時の特有の音が鳴り出した。
ガタコトガタゴト....
『あ、もうすぐ鳴るな、』
昔ながらのヤカンのため沸騰した時の音がデカくすぐ止めに行かないとうるさかった。
火を止め後も流れるニュースを耳に入れながら
朝ごはんの支度を終えた。
朝食の支度を終えて机の椅子に座り
食べながらニュースを垂れ流し見ていると
通学の時間が近づいていた。
『あぁ、!やばいもうこんな時間、!
いかなきゃ、!』
主に通学手段は自転車と電車で通っている。
『(朝から良い運動になるといえば聞こえは良いけど、これ結構大変なんだよな、、)』
すると重い腰を上げて荷物を持ち
玄関を出て戸締りをした。
家が集合団地の2階で駐輪場は
階段を一番下まで降りて正面にすぐある。
駐輪場に
ズラーっと横並びになっている自転車や
原付のバイクがいつも散乱している
そこにある原付バイクはたまに朝すれ違い様にいるヤンキーみたいなやつだ。
僕はこういう人たちが怖い。
何を考えているか分からないし
クラスにいる "あいつら'' みたいに
何かあればすぐ暴力だからだ。
『朝から嫌な想像したな、、はあ、』
そして自分の自転車が団地の階段の入り口の正面にある事を確認すると自転車の鍵を開けてから乗って駅へ向かう。
家から学校までの自転車はものすごく楽だから
気に入っていた。
それは何も考えなくて良いし冬は通学中は丁度日の出が見えて好きだった。
得した気分になったり幻想的で心が安らぐ感じがした。
『やっぱ朝焼けって最高だな、、なんだろこの感じ、今日も乗り切れる気がしてきた、!』
ーーそこから10分後ーー
駅の駐輪場へ着いた。
財布からICカードを出して改札をタッチして進んでから階段を登り
ホームへ着くと、、、
『(今日は早いな、まだ電車来るまで15分ある。
それなら一本早く乗るか、!
まあたまには早めに行って勉強でもするかー
来月期末テストもあるしな。)』
と考えているうちに電車が来た。
で目の前に停車した後、扉が開く。
そして電車から降りてくる人が続々と出ていて
すぐ後に続々とホームから電車へ乗っていった。
『(今日は比較的に空いてるなー。)』
少し周りを見渡していると。
見知った顔があった。
『(あ、アレは、!
とにかくバレないようにしないと、、
くそー、早く乗ったのになんでだよ、
最悪じゃないか、、!
気づいてすぐ顔を隠すようにして隣の車両へ移ってから隣の車両の奥側の端に座って寝てるフリをしていた。
『(こっちに気付いてないと良いけど、、)』
『まもなく電車が発車します。
終点は倉松駅です。
お乗り過ごしがないようご注意下さい』
アナウンスが終わった後
電車はゆっくり動き出した。
『はぁー、危なかった、なんとかやり過ごした。。』
そして
動き出してすぐのこと。
周りに誰がいるか気になってゆっくり
首を動かして確認していると、
あることに気づいた。
『(念のため確認、、、、
あ、はあ、、いない、、良かった。。。
けど、傘、、忘れた。。)』
ー20分後ー
『まもなく平仮名〜 平仮名駅です。
傘などのお手荷物の忘れ物にご注意下さい。』
学校の最寄りの駅に着いてからは
徒歩で学校まで歩いている。
駅周辺は特にデカく目立ったショッピングモールなどは無く、
少しの飲食店やスーパーといった
田舎でも都会でもないような中間都市のようになっている。
そして学校の最寄りに着いた。
同じ制服を着た他学年の生徒達が一斉に
電車から改札、駅出口へと流れ出て学校へ
駅から学校までは数十メートルの一本道で曲がり角などがない。
友達と登校する者やスマホをいじりながら向かう者音楽を聴きながら行く者もいた。
だが一際目立っている者もいた。
『よー!義史!おはー』
『岳おはよー!今日雨らしいよ、だるくね?』
『それなー、なんで今日に限って雨なんだよクソだな。それに今日課題やんの忘れたー』
『まじ?でも大丈夫だよな!
なんせ岳には "優しいお友達" がいるもんなーあはは』
『それもそうだなー、課題見せて貰う上に
お小遣いも貰えそうだからそう考えたら今日はラッキーデイかもなーがはは!』
そう、あいつらだ。
日常的に弱そうな奴を見つけては
金を巻きあげたり、
遊びとか意味不明な理由をつけては暴力を振るっておもちゃ代わりにするような奴等だ
僕はずっと目をつけられている。。
どうしてなのか知るわけがない。
接点がない上に話したことすらなかった。
ところがある日、
席替えで席が隣に来て
そこからが全ての始まりだった。
初めはただ質問をされて返していった。
それがいつからか自分へのイジリが多くなり
気づいたら暴言や暴力が毎日のように続き
しまいにはお金をたかられるようになっていった。
そして今日もこのまま他の生徒に紛れて
学校へ向かう途中、同じ車両ではなかったものの、同じ時刻の電車で居合わせてしまった。
そのまま進み続けているうちにやたら体格の良い奴が
立ち止まってしゃがむのがみえた。
それも
通路の真ん中にいるようで
それを避けながら周りが避けて通っているようだ。
(あれ、?なんか見たことあるぞ、、
岳文じゃ、ないよな、、)
そう進んで行くうちに
数メートルの距離まで近づいて
岳文がしゃがんで靴紐結ぶのが見えた。
『え(あ、やばい!』
そしてほぼ間近にきて丁度岳文と自分との間に人がいなくなった。
『あ、方貴じゃん、お前さー、課題やったー?』
『う、うん。』
『それならさー見してくれよー友達だろー?』
『あ!じゃあ、俺にも見してくれよー、! 俺たちも今日から友達だもんな!』
『あ、はは、、』
『なに笑ってんだよ、、きもちわりぃ、』
『ちょ、っいたい、って!まってよ、!』
岳文は、方貴の通学鞄から剥ぎ取るようにしてノートを取った。
『お前さー、わかってないねー。
お前放課後ちょっと話あるから教室残れよ』
『や、やめて、!わ、わかったよ、、
で、でも何もし、しないよね、、?』
『はあ?お前何も分かってねえなーー』
『え、えっと、今日は本当に用事が、』
『なに? なめてんの?』
岳文は方貴を鋭く睨みつけた。
方貴は怯えながら首を横に振った
すると2人が背を向けて学校へ向かうと
方貴は震えた手で鞄を持ち、
学校へ向かった。
そして授業が終わり
帰りのHRが終わる
あいつらはこちらを見て目で合図を送っていた。
すると方貴は視線を感じて岳文の方を向く
その瞬間から
恐怖で心臓が速くなる音が強調されるように鳴っていて呼吸が緊張で早くなっていた。
(こ、怖い、なんで僕ばかりなんだ、
僕がなにをしたっていうんだ。)
そう考えているうちに
こちらにあいつらがゆっくり近づいてくる。
それに連れ心臓がどんどん早く強く鳴る
(あぁ、もうやだ、)
そして岳文が左手にカッターを持ち出した。
僕はそれを気づくと絶望感に襲われ、
パニックと血相かいて
とうとう教室を飛び出して逃げてしまった。
一刻も早く家に帰って
もう学校を辞めることを母さんに話そう。
その事ばかり考えていた。
それでないといつか殺される、!
急いで教室を出て下駄箱の方へ走って向かう。
すると物凄い速さと足音でで今にも追いつきそうなくらいの速さで追いかけてくるのがわかる。
このまま曲がり角を曲がると丁度向こうからの死角が出来ると考えた。
(隠れるなら今しかない、!
確かこの先、、左に使われてない教室がある、!そこに隠れてやり過ごそう、!)
方貴はちょうど曲がり角で使われてない教室を思い出した。
その奥は階段だったので逃げ切れると考えた。
すると方貴はその教室へ入り、急いで扉を閉めた。
その教室の中で隠れる場所を探している暇はなかった。
とりあえず掃除道具入れのロッカーへ入る事にした。
(通り過ぎて少し経ったら下駄箱へ向かって帰ろう、、そしたらもう学校はなにがなんでも辞よう。
こんなの続けられる訳がない。
どうしてこんな目に遭わないといけないんだ。
先生は見て見ぬ振りで周りは怖くてなにも言えないなんて、、)
そう考えているうちに
力強い走る足音が聞こえてきて
次第に近づいてくるのが聞こえた。
(通り過ぎろ、通り過ぎろ、通り過ぎろ、、)
すると今いる教室の手前で止まった。
なにやら話している声が聞こえる。
『あいつさ見つけたらまたボコってストレス発散しよーぜー』
その瞬間、方貴は手と体から吹き出すように汗が出るのを感じた。
(やだ、やだ、やだ、帰りたい、帰りたいよ、
なんでそんな事するんだ、、)
すると、ガタッと扉が開く音が聞こえた。
『あれー居ないじゃん、! チッ
仕方ねーから他の教室行くか、』
(はあー、助かったー、あいつらが出て行って少し経ったら即下駄箱だ、
帰るんだ、!そしたらもうこんなとこ、、)
ガチャ、、と扉が徐々に開き覗き込むようにしてこちらに話しかける。
『て言うと思ったー?みっけたー、
おまえさ、ロッカーに隠れるとかバカかよ
手間取らせやがって、今日もいつもみたいにボコってやるからな
よし首絞めてどこまでやったら気絶するかなー』
その瞬間方貴の顔は青ざめて
半泣き状態で半狂乱になっていた。
『ま、まって、、おかしいだろ、!
な、なんで、!僕ばっか、!
ふざけんな、!』
『岳文さん、流石にやばくない?)
『こいつ1人くらい居なくても変わんねえよ』
岳文が僕の髪の毛を掴んで教室の外へ放り出した。
そして馬乗りになった状態で首に手をかけた。
『やだ、やめて、ほんとにやだ、本当に
ごめんなさいごめんなさいやめてくだ』
すると、とてつもなく血流が頭を上り閉まる感覚を感じた。
苦しい、声に出ない声が必死に やめて を
声に出そうと首を絞める手首を精一杯に握り退かそうとした。
遠のく意識が、感覚がヒシヒシと脳に伝わっていくのを感じる。
(あぁ、もう、、むり、、、)
『あれーもうしんじゃうのー?』
『岳見て!あははこいつさ!顔色変わってるー!』
方貴の意識がゆっくりと途絶えていく中
岳文達の笑い声がきえていた。
『義史ーんじゃ使い終わったし帰るかー
このあとゲーセンいかねー?』
『おういこいこー』
そこから意識が戻ったのは、数時間が経過した夕暮れだった。
意識が奇跡的に戻った方貴は、体をひっくり返して四つん這いを崩したような姿勢で荒く呼吸をしていた。
『ひゅっー、ひゅっー』
『(んだよ、、なんなんだよ、、
僕が何したんだよ、!ざけやがって!』
息が詰まりそうなほど苦しく息をするのがやっとの中、
心の奥ではこれまでにないほど荒んでいた。
今まで何度も虐められた事があったが
ここまで酷い仕打ちは初めてだ。
『ううっ、、くそー、くそ、
なんだだよ、、そうだ、、
もうしんでやる、、、限界なんだよも
う、』
苦しさが全てを覆い尽くした瞬間だった。
『もう嫌だ。』 『もう嫌だ。』と脳内を駆け巡る声が自分の結末を教えるように、
一段また一段と階段を昇り屋上に向かう足が止まらない。
時刻は6時を少し過ぎていた。
向かう途中で外の景色を横目に
廊下や窓の外が見えていた
他クラスの空っぽになった教室
遠くの廊下には警備員が巡回している。
外は紅色の夕焼けで星が幾つか見えている。
あと1時間もしたら陽が落ちる事がわかる
そして階段を幾つも登って
屋上へ繋がる手前の階段を昇る
『明日、誕生日だったのにな、、』
そう考えているうちに屋上の扉へ辿り着いた
『開いてるかな、、』
扉の取手をぐるっと回すと扉が開いて
外に出れた。
有刺鉄線が数メートル先に見えていて
思ったよりも風が吹いていた。
今日は少し気温が低くて肌寒かった。
扉を閉じて有刺鉄線へ近づき登り始めた
少し錆びついていていて鉄がしなる音と共によじ登る
その間、頭の中で色んな気持ちや過去の悲惨がいじめが何度も情景やその時の感情が膨れ上がり繰り返し悲しみや怒り、苦しさが溢れるばかりに湧き上がった
有刺鉄線を越えて屋上の端、自分が立っている足元はコンクリートで少し古臭い様な感じがした。
上から見る景色は
目の前にはグラウンド
右側の奥には駐車場でいくつかまだ車が残っていた。
足場は4.50センチ程で人が1人、ギリギリ座れるくらいのスペースで
つまずいたり、体勢を崩す様なことがあれば
即落ちるくらいの広さだった。
もう決心は決まっていた。
本気で死ぬつもりだった。
『(倒れ込む様に落ちよう。何もかも終わらせよう)』
頭の中で何度もイメージした
かなり鮮明ですぐにでも実現できる様な
感覚に陥る、、、
でも方貴には少し勇気が足りなかった。
『(くそ、、この程度かよ僕の気持ちは、、
どうせ生きたってもう意味ないんだよ、
なんでいけない、、なんでこの一歩が怖い、)』
そして、、
一歩だけ足を出そうとしたその時だった。
数メートル先の方貴がさっき入ってきた扉が
聞こえてすぐ後ろから声が聞こえた。
『お、おい!ここでなにをしてる!!』
方貴は驚いて拍子に体勢を崩してしまった。
『あぁ、!やばい、おちる、』
同時に扉からこちらへ必死に駆け寄る警備員のおじさんを斜めにして視点が傾いている。
ーー僕は屋上から転落した。
その瞬間、映像が一気に走り出した
自分の人生が走馬灯の様に駆け巡る
『あんたのせいでまた彼氏と別れる羽目
になったわ、あーあ、産まなきゃ良かった、、』
『ねえ聞いたー?
あいつさー、この前の体育で
更衣室覗いたらしいよ』
『きも、さすがみんなから
ゴキブリって言われてるだけ
あるわ、』
『それなーあははは』
『方貴くんー、バイトしてるんだって
ー?
今月ピンチなんだよねーくれるよね?
俺たち友達だしー』
半分走馬灯と意識がある状態が続く、、、
過去の辛い記憶と共に
大粒の涙を流しながら地面に向かう姿を
校舎の隙間から溢れ出る夕焼けの灯りがいつもより力強く照らしていた。
『なんだろう、何故かいつもより眩しく感じる、まあいいか、』
落ちる様はまるで自然現象かのように
薄れていく意識は、春に舞うたんぽぽのように
ふわふわと高く浮かびながら夕焼けの光に紛れていく直後、
その上の雲の隙間を何かが通るのが消えていく意識の途中に見えた。
読んでいただきありがとうございました。
【今後の予定】
毎週日曜日を目安に投稿をしていく予定です。




