アクトの襲撃3
アクトの取り巻きが100人ほど
シンとレオの隊を合わせて15人
圧倒的に不利だった。
戦いが始まると、レオの隊は少しづつ数を減らしていった。
シンはうまく立ち回りながら敵を倒していくが、レオの隊を守るほどの余裕はなかった。
この様子をアクトはじっと見ていた。
アクトは確信した。
シンは俺より弱い。そうだ、この前は、俺がボロボロになった所をシンが卑怯な手で攻撃してきたんだ。
普通に戦ったら俺が勝つに決まってるんだ!
俺がシンに負けるわけない!
しかも俺には狂化のスキルがある。
今は狂化のスキルを使える。
この前は牢を抜け出すために使ってしまったが、今は温存している。
俺が絶対に勝つ!
アクトは不気味に笑った。
アクトはエステルの髪を放すと、シンに向って行った。
アクト「おりゃあ!」
シン「!」
シンはアクトの攻撃をバックステップでかわした。
「ははは!逃げる事しかできないだろ!」
アクトの攻撃を何度もバックステップでかわした。
「は!逃げるのだけはうまいな!だがこれでそれすら出来なくなる!狂化!!!」
狂化スキル
LV10まで上げれば、筋力・敏捷を30%アップし、攻撃を受けた際も、30%ダメージを減少させる。効果時間も10分と長い。
使用すると、極度の興奮状態になり、見方を攻撃してしまう事もあるなど、デメリットは多いが非常に強力なスキルである。
俺はアクトと、移動しながら戦闘をしていた。
「シンンンンンン!!殺す!!!」
アクトは狂化により、理性を失っていた。
俺だけではなく、味方もどんどん攻撃していたのだ。
俺はアクトの取り巻きの陰に隠れようとするが、アクトは取り巻きごと俺を攻撃しようとしてきた。
レオの隊員は徐々に倒されて数を減らしていったが、
南広場に冒険者と兵士が少しずつ集まってきていた。
俺は、アクトの取り巻きを障害物にして逃げ、敵の数を減らしていった。
「ごおおおおお!!!!」
アクトの強力な一撃をシンはかわした。
俺はアクトに対しては守りに徹してほとんど攻撃をしていなかった。
出来るだけ取り巻きを減らすように動いていたのだ。
途中で狂化のスキルが切れ、アクトが叫んでいた。
「また逃げるのか!卑怯者があああ!」
アクトは息を切らせていた。
当然だ、狂化のスキルにはデメリットが3つある。
①狂化中は味方を攻撃する危険がある。
②再使用までのクールタイムが長い。
③狂化中はスタミナの消費量が激増する。
いつの間にか、敵はアクト一人だけになり、俺とアクトは遠巻きにみんなに見られていた。
俺はアクトにナイフを向けた。
「シン、やっと観念したか!!!逃げる以外能のないお前には何も出来ねーんだよ!!!」
俺はアクトの言葉を無視した。
俺は叫び声をあげながらアクトに攻撃を仕掛けた。
「うおおおおおおお!!!!!!!」
アクトは大剣で切り付けてくるが、俺はステップでかわし、何度も何度もアクトを切り付けた。
アクトは大剣をでたらめに振るが、俺はすべてかわし、何度もアクトを突き刺した。
アクトが倒れるが、俺は構わず何度も何度も何度も何度もアクトを突き刺した。
最後に首にナイフを突き立てた。
うおおおおおおおお!
周りから歓声が上がるが俺は無視してエステルに駆け寄った。
幸いにもポーションで治療を受けていたようで、意識ははっきりしていた。
「ごめんな。苦しかっただろ?怖かったよな。」
俺はエステルを抱き寄せた。
「怖かったけど、シンが来てからは、シンが何とかしてくれるって信じてた」
レオ「残りの賊は?」
兵士「逃げました」
レオ「念のため周りの巡回を行うぞ。」
だがレオの体は思うように動かなかった。
レオ「情けないな。もうしばらく動けそうにない。」
兵士「休んでください。無理をしすぎなんですよ。」
兵士はレオを気遣うようにそっとレオを横に寝かせた。」
兵士「動けるものだけで部隊を組んで、巡回を行います。」
レオ「すまない。」
その頃、スノーフィーフド南部
フェイクは部下に指示を出していた。
「食い物も金も奪った。後は逃げるぞ。」
「アクトはどうなってますかね?」
「分からん。だが頑張ってもらった方が俺たちは国外に逃げやすくなる。出来るだけ頑張って、騎士団の目を引いて欲しい所だな。」
「俺の予想じゃ、長くは持たないと思いますよ。あいつは狂ってる。現状把握が出来ないやつだ。」
「ああ、だが使いやすくもあった。今もこうしておとりになってくれてる」
「今のうちに早くここを離れましょう。」
「そうだな」
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