シンVSアクト
町へ歩き出していた所、後ろからいやな声がした。
アクト「おい!!、シン!調子に乗ってんじゃねーぞ!」
俺はひどくいやな気分に変わってしまった。
兵士A「アクト、シンはスタンビートから町を守った英雄だぞ!!」
兵士B「何でお前が外に居るんだ!牢に戻れ」
兵士C「シン、後は俺たちに任せてくれ!」
兵士D「シン、ゆっくり休んでくれ!」
シン「ありがとう」
俺はそういって町へと向かった。
後ろを見ると、アクトが兵士に囲まれていた。
正直俺はボロボロだった。
あまり疲れたくない。
無意識にギルドの前まで歩いた。
お腹がすいたが、自分の体を見ると、戦闘でひどく汚れていた。
このままギルドに入るのは良くないな。
俺はアリスの家に行った。
シン『シャワーを浴びるんだけど、入る?」
エステル『一緒に入る?』
シン『え?いや、別々だよ』
エステル『このままにする』
シン『俺シャワー浴びるから裸になるよ』
憑依してると、俺の目を通してエステルに俺の体が見えるのだ。
エステル『このままにする』
俺は、深く考えないようにして、エステルが憑依したまま手早くシャワーを済ませた。
すぐにギルドの食堂に向かう。
『エステル、一緒にご飯食べる?』
『このままにする』
最近エステルは、憑依したまま引きこもる時間が増えた気がする。
ギルドは少し混乱していたが、ご飯は何とか食べられそうだ。
俺が少し待っていると、冒険者が慌てて入ってきた。
「シン!早く来てくれ!」
そのころアクトは、兵士に囲まれていた。
「おとなしく牢へ戻れ」
「違う、全部シンが悪いんだ。」
「何を訳の分からない事を言っている!いいから戻れ!」
兵士の一人であるレオは、話にならないなと思っていた。
アクトと何を話してもまともな答えが返ってこない。
強引に取り押さえるしかないか。
兵士レオ「もういい。アクトを取り押さえるぞ!」
レオがアクトを拘束しようとすると、アクトは大剣で切り付けてきた。
アクト「くそどもがーーー!!」
レオはギリギリで攻撃をかわすが、アクトは周りの兵士に攻撃を始めていた。
まずい!思ったよりアクトが強い!
それにスタンビートを戦い続けた俺たちはかなり疲弊している。
アクト「うおおおおおお!」
兵士が5人ほど倒されたころに、シンがやってきた。
シン「アクト!何をやっている!」
アクトはシンを捉えると、奇声を発してシンに切りかかってきた。
シンはアクトの大剣をかわすと、アクトのわき腹と腕を切り付けつつ、攻撃の死角へと回り込もうとした。
アクトは切られてもかまらずシンを攻撃しようとしたが、シンはアクトの周りを回りながら6回切り付けた。
アクトの大剣が床に落ちる。
シンはナイフをしまい、アクトの顔を4発殴った。
アクトが倒れこむと、アクトは兵士によって素早く拘束された。
レオ「助かった。情けない姿を見せたな。」
シン「いや、こちらこそすいません。みんなが疲れているのに、ぼーっとしていて考えが回りませんでした」
周りを見渡すと、アクトに切り付けられたであろう兵士のほかに、負傷した冒険者を治療するものの姿があった。
俺は無言でストレージにあるポーションを全て取り出し、レオに渡した。
と言っても129本しかない。
レオ「これは?」
シン「みんなに使ってください。えーと、寄付します。」
レオは少し驚いた顔をして、涙を流した。
レオ「すまないな。これでみんなを治せる」
シン「他に何かできることはありますか?」
レオ「大丈夫だ。すまなかった。ゆっくり休んでくれ。」
シンはぺこりと頭を下げてその場を後にした。
野次馬から歓声が上がっていたが、すべて無視した。
ひどく疲れた。
アクトは、拘束された後、数日で鉱山送りになった。
もう死ぬまで鉱山生活に決まったようだ。
俺は、ギルドに戻り、ご飯を食べたが、その後どうも落ち着かない。
どうやらポーションが足りなくなっているようだが、ギルドは魔物の解体や防壁の復旧で手いっぱいになり、機能がマヒしていた。
『薬草も売れないし、やる事が無い』
俺は何が出来る?どうすれば良い?本当にやることは無いのか?
俺は薬屋のじいの事が頭に浮かんだ。
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アクトはまた出てきます。




