表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分が描いたイラストの異世界に転移してしまった  作者: マホロ
第1章 隠遁(いんとん)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/29

第19話 体力ポーション

 魔法でポーションを作れるようになった。この場所に来て90日が経過し、近隣地域の情報も簡単であるが知ることが出来た。


 この場所から出て近くのリデナスタに行っても良いのだけど、ここから一度出てしまうと戻ってくることが出来ない、したがってラボを使用することも出来ない。そうなると通常のポーション以外も製薬方法を確認しておく必要があるだろう。


「ねぇ、ポーションはどんな種類があるの?」


『一般的にポーションと呼称されるものは、治癒ポーションを指します。上位の治癒ポーションとしてハイポーションが存在します。他にも体力ポーションや魔力ポーションなど多数のポーションが存在します』


「そう、結構たくさんあるのね。一般的なポーションは、今挙げたものね……」


『ポーションではありませんが、同じ容器に入っている液体の薬品として、解毒薬や避妊薬などがあります。また、毒薬や麻痺薬、呪薬など身体に悪影響を及ぼす薬もあります』


「わかったわ。とりあえず体力ポーションを作ってみたいから、レシピを教えて」


『承知しました。体力ポーションの材料は陽だまり草です。作り方は治癒ポーションと同じで、乾燥した陽だまり草を薬研ですり潰し、熱を加えて攪拌します。最後に魔力を注入すれば完成です』


 原材料を薬草から陽だまり草に変更するだけだ、確か薬草園にも生えていたはず。ラボから薬草園に出た。ラボから直接薬草園に出られるように扉を新設してもらった。玄関を回って出ても大した距離ではないが、こちらの方が便利だ。


 名前の通り日当たりの良い場所に生えていたはずだ。確認すると薬草園の一番南側に生えていた。


 陽だまり草をラボに持ち帰り《ドライ》の魔法で乾燥する。ビーカーに水と乾燥した陽だまり草を砕いて入れ攪拌しながら《ウォーム》を60℃に設定して使用する。分離の魔導具で体力ポーションの成分を抽出した。最後に魔力を注入して完成だ。


「とりあえずパパッと作ってみたけど手順には問題なさそう?」


『手順に問題はありません』


 完成した体力ポーションを薬品検査の魔導具にセットしてボタンを押した。治癒のポーションであれば、一級品が出来ている手順だ。




【検査結果】

 薬品名:体力ポーション

 効能:二級品

 薬効抽出率:74%

 製薬者:ミオ カンザキ

 検品:問題なし




「うーん、二級品か……原因があるとすれば、乾燥状態と加熱抽出の温度かな?さっきの手順は、この世界の薬師が用いてる方法よね?」


『ご指摘の通りです。この世界では先ほどの手順が一般的に用いられています』


 陽だまり草は背丈が20cmほどある大きな薬草だ。治癒ポーションで使用する薬草と違い、通常のビーカーでは乾燥せずに入れることは出来ない。


「陽だまり草は大きいわね、何か方法はない?」


『乾燥の手順を省略するのであれば、キッチンにある鍋で良いのではないでしょうか?金属成分が入るかもしれませんが、微々たる量だと思われます』


 キッチンから大きめの鍋を持ってきて、その中に水と陽だまり草を入れた。温度は先ほどと同じ60℃にしておく。


「野菜を茹でている気分ね……」


 3分くらい熱を通した。出来た液体を分離の魔導具で成分の抽出を行った。薬品検査の魔導具にセットしてみると。




【検査結果】

 飲料名:陽だまり茶

 効能:体がポカポカする

 抽出率:20%

 作成者:ミオ カンザキ

 感想:味が薄いです。蒸して乾燥するのが良いでしょう。




「一応、お茶の一種か……感想とアドバイスをありがとう……」


 なんとも言えない気持ちで、作業台に突っ伏した。


 しばらく不貞腐れていたが、気を取り直して作業に取り掛かった。そのまま加熱抽出するのは間違いだった。今度は乾燥してから加熱抽出する温度を変えてみる。さすがに沸騰させるのは違うと思い、85℃に設定してみた。結果は88%で二級品、温度はこの程度で良いのだろう。


(後は乾燥具合かな?半乾きくらいでどうかな?)


 《ドライ》の魔法で50%の水分を抜いた。薬研ですり潰していく。後は同様の手順で体力ポーションを製薬してみる。検査結果は95%で一級品、完全に水分がなくなるとダメらしい。最後に分離の魔導具を使用しない方法で製薬してみた。結果は70%のギリギリ二級品、この様子だと流通している二級品はほぼないのかもしれない。


「ねぇ、体力ポーションはもしかして三級品しかない?」


『はい、ご指摘の通りです。高い抽出率の手順が確立されていない為、ほぼすべての体力ポーションが三級品です。稀に二級品も製薬されます。体力ポーションは抽出率がそのまま体力の回復率になるので、50%~70%の体力を回復できるのであれば十分だと考えられています』


 確かに自分の体力が50%~70%回復するのであれば十分かもしれない。例えば体力が20%になっているような状態で50%回復すれば、自分の体力を70%にすることが出来る。十分動ける体力量だ。そうなると二級品が作れれば十分だろう。魔法製薬ならいくらでも調整可能だろうから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ