77."獄落姉妹"と"裏玄武"
何かもう、"獄落姉妹"に関しては話の方向性を変な方向へ急発進させちゃったかもしれません。
(獄落 銀砂視点)
う、うおぉ……
「カメカメカメ~!」
ードシン!ドシン!ドシィィィィィン!
「丸呑みシュル~!」
ーガブッ!スカッ……
巨大な大亀が私達を踏み潰そうとし、それに絡み付いた大蛇も丸呑みしに来やがる……
……ギヒャヒャヒャヒャ!
私達の相手として不足ねぇ相手だなぁ!
「ギヒャヒャヒャヒャ!……姉貴、大蛇の方は私に任せてくれやぁ!」
「グハハハハ!……んじゃ、私は大亀の方をぶっ壊してやろうかぁ!」
私は姉貴へ役割分担を提案し、姉貴もノリノリでそれを了承したぁ。
……んま、こんなん裏社会で好き勝手してた私達にとっちゃ児戯に等しいわなぁ!
「ふん、この私を壊すと言ったカメ?……そこまで言うなら壊してみろカメ~!」
ードシン!ドシン!ドシィィィィィン!
「亀の方、まるで"裏騰虵"みたく売り言葉に買い言葉で熱くなるなシュル!」
「むっ!……そうは言うが蛇の方、この世は侮辱されれば実力でへし折ってやるのが道理だカメ!」
「そんな道理知らんシュル!」
おっと、言い争いかぁ?
となると、ギヒャヒャヒャヒャ!
……戦い方がなってねぇなぁ。
「グハハハハ!……様子見の【念力パ~ンチ】!」
ードシィィィィィン!
「うぐっ!?……なかなかやるカメな!」
「グハハハハ!……流石に1発じゃ無理かぁ!」
姉貴の拳は大亀の甲羅を側面から叩いたが、大亀は全く後退もしていなかったぁ。
……ったく姉貴、わざわざ硬そうな甲羅を狙うとか本当に戦う事しか考えてねぇ戦闘狂だなぁ。
つうか、今の私達は麻薬のドーピング無しだから以前までの感覚じゃ駄目なんだけどなぁ……
「ギヒャヒャヒャヒャ!……ま、それはそれとして大蛇狩りと行くかぁ!……【瞬間移動】!」
ーシュン!ザシュッ!
「かはっ!?……なるほど、そう来るシュルか!」
私は私で【瞬間移動】で大蛇の首元へ移動し、思いっきり両手のサバイバルナイフで深い斬撃をお見舞いしてやったぁ。
「ギヒャヒャヒャヒャ!……私は自分より弱い相手をいたぶるのが好きなんだよなぁ!……そういう意味じゃ、お前はプライド高そうで最適だぁ!」
「ふっ……冷静かつ慎重に対処するシュル」
………チッ!
大蛇は大亀と違って挑発に乗らねぇタイプかぁ。
こりゃ厳しいなぁ。
「グハハハハ!……【念力パ~ンチ】!【念力パ~ンチ】!」
ードシィィィィィン!ドシィィィィィン!
「ぐふっ!ごはっ!……まだまだカメ!」
「そんなら【念力波】も食らえやぁ!」
ードシィィィィィン!
「ぐふぅ!?……ま、まだまだカメ!」
姉貴も私も、ここに捕まって更に強くなったぁ!
……何せ、以前とは比べ物にならねぇ次元の強者と高頻度で戦う様になったからなぁ!
「亀の方!?……おのれ、私がお前を丸呑みにしてやるシュル~!」
ーニョロニョロ……
「ギヒャヒャヒャヒャ!……激昂している様に見えて内心は冷静沈着、どうせ私が間合いに入るのを狙ってやがるってところだなぁ?」
かつての私ならまだしも、エレジーに負け、強者同士の戦いに置いて行かれた今の私にその手の子供騙しは通用しねぇなぁ!
「ほう、見た目程の小物ではないシュルな?……まあ、そんなの関係な」
「グハハハハ!……甲羅に【念力パ~ンチ】!」
ードシィィィィィン!
「カメッ!?」
「うがっ!?……亀の方、私の体に当てさせるなシュル!」
ギヒャヒャヒャヒャ!
大蛇の奴、姉貴の攻撃で大亀の甲羅に絡み付いてる部分が巻き込まれてやんの!
……なんて、そんなの関係ねぇかぁ!
「ギヒャヒャヒャヒャ!……【瞬間移動】からのそいそいそいそい!」
ーシュン!ザシュザシュザシュザシュ!
「シュルゥゥゥゥゥ~!?」
痛がってる間にじゃんじゃん斬撃だぁ!
ギヒャヒャヒャヒャ!
「グハハハハ!……明にやられてから考案した新技とか食らうかぁ?……【念力響震】だぁ~!」
ードシィィィィィン!グラグラグラ……
「ぐえっ……ゲホッ!ゲホッ!……い、今のパンチはいったい何だカメ~!?」
お、姉貴の新技かぁ!
……私も初見だが、結構上手くやってるなぁ。
「グハハハハ!……何だも何も、硬い装甲の内部にすら衝撃を響かせる技だぁ!」
「ぐ、ぐふっ……死ねカメ!」
ードシィィィィィン!ドシィィィィィン!
「グハハハハ!……鈍い鈍い!」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……まさに鈍足だなぁ!」
……恐らく、こいつは本来なら防御特化のパラメーターしてる奴なんだろなぁ~。
んで、見た感じ大蛇は攻撃役かぁ?
……明らかに力不足だろ。
「ハァ……ハァ……亀の方、マズいシュル!」
「分かってるカメ!……蛇の方、私達は防御特化の式神だった筈だカメ……なのに、どうして……」
「グハハハハ!……防御特化だぁ?」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……これじゃあデカい的の間違いじゃねぇかぁ!」
防御特化?
つまり守ってばっかで攻撃が疎かって事だろ?
そんなん、普通は誇れるもんじゃねぇよなぁ?
「くっ……お前達も私達"裏玄武"を馬鹿にするカメか!」
「もう絶対に許してやらんシュル!」
ーぞわわっ……
「「っ!?」」
私達が敵を馬鹿にした瞬間、そいつ等の纏う空気が驚く程に一変した。
……あ~、これ地雷踏んだっぽいなぁ。
「やるカメよ……」
「やるシュルか……」
「「……【人神変化】」」
「カメ!」
「シュル!」
ーガンガンガンッ!……ガッシャァァァン!
地面から岩が突き出て、"裏玄武"とやらを覆い隠す。
そんで、その岩が割れて……
「グハハハハ!……こりゃまあ、壊し甲斐がありそうな姿になったなぁ!」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……デカいのが小さくなったら強化されてるって定番じゃねぇか嫌だなぁ!」
割れた岩から出て来やがったのは、体に大蛇を巻き付けて亀みてぇな鎧を着けた重騎士って感じの相手だったぁ。
しかも、鎧の亀ポイントは胴だけじゃなくて手足や頭にすら亀みてぇな意匠があるってのがまた……
……ギヒャヒャヒャヒャ!
ヤバそうだなぁ!
「「……防御こそ、最大の攻撃カメシュル!」」
ーダンッ!
「グハッ!?」
ードンッ!……ドシィィィィィン!
「…………………へ?」
ありゃ?
姉貴が……吹っ飛ばされただぁ?
「「シュハ~……許さんカメシュル……」」
あ~うん、さっきまでとは訳が違うなぁ……
「ギヒャ……姉貴~、生きてるかぁ~?」
「ぐ、グハハ……頭が……割れたなぁ……」
……え、あの姉貴がぁ?
「「……次は、お前だカメシュル……」」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……来るなら来いやぁ!」
見た感じ、そこそこ速くなってやがる。
……けど、私には【瞬間移動】がある。
来たら転移で逃げりゃ良い。
「「ふん!」」
「【瞬間移動】だぁ!」
ーシュン!ガキィィィィィン!
「「効かんカメシュル!」」
「ギヒャヒャヒャヒャ!」
転移してすぐ大蛇の部分をサバイバルナイフで切ったってのに、全く効きやしねぇなぁ……
もう笑うしかねぇやぁ!
「「お前も奴等と同じく、私達"裏玄武"をノロマだと嘲笑うカメシュルか……」」
「ギヒャ……おいおい、コンプレックスかぁ?」
「「黙れカメシュル……主には、私達"裏玄武"だけが居れば良いカメシュル……他の式神なんて、私達"裏玄武"にとって邪魔者でしかないカメシュル!」」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……よく分からんがコンプレックス拗らせまくってんなぁ!?」
甲羅はおろか大蛇まで防御面で強化済み。
……うん、こりゃ駄目だぁ。
「姉貴~、後どんだけで復帰可能だぁ?」
「グハハハハ……もうしばらく……無理だぁ……」
……よし、もうしばらくは時間稼ぎだなぁ。
いや何、他の吸血メイドにバトンタッチする手も考えはしたが……それやらかしたら役立たず判定されかねんからなぁ……
こいつ等は私達で倒さねぇと!
「「……殺すカメシュル!」」
「ギヒャヒャヒャヒャ!……来いやぁ!」
そうして、私は姉貴が復帰するまでの時間を稼ぐために敵へと挑んだ。
……無謀とは知りつつも。
ご読了ありがとうございます。
キャラなり設定なりを増やし過ぎる悪癖、どうにかしたいとは思いつつも、片手間の趣味だし好きに書こうに帰結してしまう……
気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。
後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




