ナフサの不足について
私は自分の事を楽観主義者だと思っています。何事もまぁ何とかなるかだろうと考える方なんですが、現在続いているホルムズ海峡の封鎖はあまり楽観視していません。地震と一緒で杞憂に終わればそれでもいいですが、備えあれば憂いなし。色々と想定して準備することは大切ですね。しかしながらホルムズ海峡の閉鎖が例えばあと1年続くとして、備えることは不可能に近いと思います。代替にも限度があります。
既に工事現場では問題が表面化しています。塗装関係の材料に始まって、今は接着剤の不足が深刻化しています。ビニールクロスや床材が貼れません。合板不足は少し前から言われていて、東日本の震災の時のように商社あたりが買い占めていると思っていましたが、接着剤が不足したら合板は作れませんね。本当になくなります。もしこの事態が1年でも続いたら、中小の工事業者は対策のしようが無いと思います。
職人さんは今でも1日働いてなんぼの世界です。仕事の依頼があっても材料が無ければ働くことができません。去年の建築基準法の改正と省エネ基準の強化で、住宅業界は大きなダメージを受けると思っていましたが、そこに加えてのこの材料不足です。中小の小だけでなく、中もやられてしまいそうな気がしています。住宅だけでなく建築設業界全体の話です。
現在まだ動けているのは在庫を消費しているからです。価格は上がっていても、材料がゼロにならないうちはまだましです。近々在庫が尽きたら、金額と関係なく工事自体が完全にストップするでしょう。結構時間的な余裕は無いと感じています。ここ一か月とかの話でしょう(実際の原料在庫自体は数か月分あるとは思います)。
そうはいってもなんとかなるだろうという楽観主義というか、正常性バイアスが逆に今は怖いです。パニックにならないように、わざと政府側も危機感が増幅しないような姿勢をとっていますが、多分かなりやばいと思っているはずです。最も怖がったところでもうどうにもできない感じもしますので、静観するしかないわけですが……。
杞憂に終わってくれたらいいんですけどね。一応メモとして今日の日付を書いておきます。2026年5月23日です。




