5-12:第二王子に初お呼ばれ その5
第二王子からラーメンを御馳走になった後、帰宅した私はワカニャに今日の出来事を報告した。
「それでね、そのラーメンって食べ物がもう美味しくてさあ」
「へぇー。この世界にもラーメンってあるんだ」
「えっ? ワカニャの世界にもあるの、ラーメン?」
「もちろん。普通に食べられている有名な料理だよ」
意外だった。
てっきり、醤油や味噌という異世界から伝わった食材を元に、この世界で作られた料理だとばかり思っていたのに。
それに、この世界ではごく最近登場したばかりで私も今日初めて知って食べた料理なのに、ワカニャの世界だとメジャーな料理だなんて。
「ワカニャ世界にはどんなラーメンがあるの?」
「醤油に味噌、塩が有名かな?」
一緒だ。
塩ってのは食べた事ないけれど。
「でもね、マーガレット」
「?」
「ラーメンの麺は糖質だから、食べ過ぎたらまた太るよ」
「えっ!?」
「だから、程々にしなさい。というか、あんまり間食で食べちゃ駄目だよ」
「はい……」
ワカニャに注意された。
ラーメン、美味しかったからまた食べたいなあってちょっと思っていたのに残念。
でも、折角二年間かけて痩せたのにラーメンの食べ過ぎて逆戻りだなんてのは情けないし気をつけよう。
はっ!?
って事は、このまま第二王子がラーメンを気に入って食べ続けたら太っちゃうって事!?
そんな、やっと第二王子を痩せさせるための道筋が少しだけ見えてきたというのに!!
ああっ、もう。
しかも、ラーメンを第二王子に献上したのってルベラちゃんじゃん。
第一王子を怒らせた事といい何て事してくれてんの!!
しょぼん。
「そんなに落ち込まないで、マーガレット。工夫次第では太らずにラーメンを食べられるから大丈夫だよ」
「えっ、そうなの?」
太らないラーメン?
それなら第二王子が食べても大丈夫かも。
「ワカニャ、詳しく聞かせて!」
「無茶苦茶乗り気じゃない。そんなにラーメンの事気に入ったの?」
「実は──」
私は、ワカニャに第二王子とラーメンの事について話した。
「なるほどねえ。ラーメン、美味しいから私の世界でも食べ過ぎて太っちゃう人沢山いたし、わかるよ」
「だったら──」
「うん、任せて! 私がラーメンのいい料理法を教えてあげる」
ラーメンで太るって聞いた時は最初どうなる事かと思っていたけれど、何とかなりそう。
うん、ワカニャに相談して正解だった。
これでラーメンの対策もできそうだし、上手く行けば今後第二王子に出せる料理の種類も増えていいかも。
それに、ラーメン美味しかったから私ももっと食べたいしね。




