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第三話 美しさの秘密
その日、アリアナ王女の部屋には一人の来客があった。
艶やかな黒髪の令嬢。
クラリス・フォン・ローゼンベルク。
公爵家の令嬢であり、皇太子レオナルトの恋人でもある。
「アリアナ!」
明るい声とともに部屋へ入ってくる。
そして、王女の顔を見るなり目を見開いた。
「ちょっと待って」
王女は首を傾げる。
「どうしたの?」
クラリスはぐっと顔を近づけた。
「肌、綺麗になってない?」
王女は思わず笑った。
「それ、リディアのおかげよ」
「リディア?」
クラリスの目がきらりと光る。
「新しく来た侍女なの」
「食事を少し変えてくれてね」
クラリスは腕を組んで考え込む。
「……食事」
そして次の瞬間、ぱっと顔を上げた。
「その侍女、紹介して!」
王女はくすくす笑う。
「気に入ると思うわ」




