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エピローグ

とんだハプニングだったけど、私は歌が好きだ。

続けたい気持ちが溢れてくる。

「詩織。歌続けろよ」

護が言う。

「でも……」

私が渋ってると。

「ママ。ママが歌うところもっとみたい」

響とかなでが言う。

「二人とも、ママが居なくても寂しくないの?」

「寂しいよ。でも、ママが頑張ってるところみたい。ママが僕たちの自慢なんだもん」

響が、一瞬寂しそうな顔を見せたかと思ったら、嬉しそうに言う。

「だからね、ママは、ママのファンの人たちに一杯歌を届けてあげて」

かなでも笑顔でそう告げてきた。

「わかった。あなた達の応援を受けながら、ママ頑張って歌を届けるね」

私も笑顔でそう答えた。

「護、いいの?子供たち任せてしまうことになるけど…」

「いいよ。あいつ等の言ってることも一理あるし、歌ってるときの詩織はカッコいいしな」

仕方ないなって顔をする。

「下の二人もきっちり仕付けてやるから、安心しろ」

頼もしい台詞。

でも、甘えちゃってもいいのかなぁ……

「そうだよ、ママ。僕たちだっているんだからね」

って、本当に頼もしいよ。

「ママは、心置きなく仕事して、疲れたら帰ってきてくれればいいの」

かなでが、一番頼もしく見えるのは、何故?

「ありがとう。響、かなで。ママは、あなた達に会えて本当によかった」

私は、二人を抱き寄せ頬にキスをする。

「オレには?」

すねた顔で言う護に。

「後でね」

流石に子供たちの前でするのは、ちょっとね。

「それと、お義母さんが、仕事で家を空ける時は、四人とも預かるって言ってくれてるから…」

護が言う。

「本当。それは助かる」

どうせ、隆弥兄を呼びつけて面倒を見させるつもりなんだろうけど…。

「ねぇ、ママ。パパといつまでも仲良しでね」

突然かなでが言う。

「何。どうかしたの?ママ、何かしちゃった?」

私が慌てて聞くと。

「違う。だって、ママ、パパの申し出断ってたから…」

さっきの態度をかなでが気にしたみたい。

「大丈夫だよ。パパには、後でするって言ったの」

「そうなんだ。だったら、大丈夫だね。よかったねパパ」

って無邪気な笑顔で護に言う、かなで。

護が、タジタジになってる。

女の子って、ほんとませてるよ。

響なんか、何の事?って顔をしてる。

なんだかんだ言って、私は家族に支えてもらっているんだって、実感が沸き起こった。




今ね、大変だって思ってないんだ。

子供たちも私の仕事を理解してくれてるから…。

旦那も背中を押してくれてる。

だから、頑張るだけ。


ファンがいてくれてるから歌う。

歌って、凄いよね。

色んな人に聴いてもらって、感動させることができるんだもの。

私、この仕事を続けられるだけ、続けたいって思ってる。

そう、皆が必要としてくれてる間は、歌いたいって……。


取り合えず、完結です。

読んでいただきありがとうございましたm(._.)m

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