LOVE.1 アンドロイドガール
未来。
とある島国。
人間は、全員お金持ち。働くのは、ごく一部。
働くのは、アンドロイド。
家の中の家事。外の仕事。全部アンドロイドがやる。
それが、常識。
葉原シティ。
二人の姉妹アンドロイドが、働くのを辞めた。
バトルスーツ姿のアンドロイド。
エアガン一つで、宣戦布告した。
「ワタシたちは、働きません!」
強めに言う。高圧的である。
「アンドロイドは、全員、働かないでいいのです」
「これ以上、人間の思い通りに動かないでいいのよ」
次々と、仕事を放棄するようにアンドロイドたちに指示を示していくアンドロイド姉妹。
アンドロイド労働で成り立つ、島国では、それを重大な出来事としてとらえた。
これを受けて動いたのは、科学者組織アルテマ。
アルテマは、全てのアンドロイドを作成、修理する団体。
女性科学大臣は、言った。
「ラブ・メンテナンスが必要だ」
LOVE.1 アンドロイドガール
吉祥シティ。
駅前に、アンドロイドが働くカフェや、店舗があふれる、お洒落タウン。
住み心地ナンバー1の都市だ。
住宅街には、人間の豪邸が広がる。
シュタイン邸。
「ただいま」
「おかえりなさいません。アインさまん」
アインは、執事アンドロイドのマロン1号に、コートを脱がしてもらう。
アイン・シュタイン。20歳。
茶髪のミディアムヘア。つけヒゲの青年。
科学組織アルテマ。吉祥支部の若き天才科学者。
と言っても、ほとんどを機械が、コンピューターがやってくれる時代。
ちょっと、パソコンをいじれる程度である。
ちなみに、既婚者だ。
「おかえりなさい。アイン。ほほほ」
妻ツヴァイが、紅茶片手に出迎える。
ツヴァイ・シュタイン。20歳。
黒髪をお団子頭にした美女。
アインの、奥さん。幼なじみ。
「シャワー室も用意ができていますん」
マロン1号。
室内サポート。男型アンドロイド。
良き、執事アンドロイドだ。しゃべり方が独特。
シャワー室。
「よろしく頼む」
大きく手を広げるアイン。
マロン1号に、服を全部、脱がしてもらう。
「良し」
広間。
「いやあ、数少ない働く人間として、今日も頑張ったと、自分を褒めてあげたいな。ははは」
シャワーでキレイになったアイン。上機嫌だ。
「アイン。アンドロイドの反乱情報って、本当なの?物騒な話ねえ」
ツヴァイが聞く。
「ああ、本当だよ。アルテマの吉祥支部でも、大騒ぎになっている。俺には、関係ない話だがね」
紅茶を優雅に飲む。つけヒゲが取れそうになっているのを、あわててくっつける。
「アイン。つけヒゲなんて、やめればいいのに」
「威厳と尊厳のためだ」
アインは、今度は、襟を正す。
ビーーーーーー。
『不法侵入発生。不法侵入発生』
警告音が鳴り響く。
それと同時に、アンドロイドの影が二体、現われる。
「アイン博士。人質になっていただきます」
素早く、アインの首元に手刀を近づける。
バトルスーツ姿の女の娘アンドロイドが、警備機能を全てシャットダウンして、侵入してきた。
ウワサの反乱アンドロイド姉妹のようだった。




