表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

第八話 阿芙蓉戦争の火種

「アヘン戦争が始まると見て、間違いではないようだな」


「ああ、その通りだな」


「これを利用して、新王朝を作る」


「擁立するわけだ」


醜風漂う場所には、いつも『金』が付き物だ。



新聞の一面は「阿芙蓉アヘン戦争」という文字で埋め尽くされていた。


軍部と首相の癒着から早一ヶ月。


また、厄介ごとに、私は巻き込まれていた。


「……」


「どうも、元首相」


私が癒着を暴いた首相本人だった。


「で、要件はなんでしょう」


私はまたかよ、と内心に落ち込みながら、淡々と、適当に会話を進める。


「戦争が東の帝国で起きそうだから、場を丸めて?」


「不可能です。一個人で戦争を止めるなど、それこそ情報戦で相手国より情報を入手しなければいけないのと同じです」


私は勢いのまま即答する。


「首相。あなた、馬鹿になったのでしょうか」


秘書も手帳を整理しながら、私に乗っかる。


「……ひどいですね、あなたたち。

ま、私の話を聞いてくださいよ。

……六月之月ジューンライト、覚醒剤の名です。ある宗教が流行らせたようでして。

これも、アヘン戦争と関係があると私は睨んでいるんですよ。

これは噂なのだが、目が充血し、痙攣など。

だから、これを解決すれば、私を擁護する意見も集まるだろうし、あなたもさらに有名になりますよ?」


「結構。有名税は利子までつく事を学んだから」


「それは残念。でも、基本的には依頼を断らないのでは」


首相は勝ち誇った顔で、ふっと笑った。


私はそれを軽く受け流し、高級葉巻ではなく、安物の葉巻に火をつけ、葉巻を吸う。


「は、新聞の一面には、『阿芙蓉アヘン戦争』そして、『六月之月ジューンライト』ですか。これだけじゃ、何もわからないのだが」


私は淡々と、はっきりと言う。


「そうだろうね。探偵も、心を読めるわけじゃない。説明してやろう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ