来訪者たち
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦世界、26日、PM8:00、駒形1丁目、ホビーサロン隅田本舗――
サガたちは、夕食をファミレスで済ませてから、ホビーサロンに帰って来ました。すると、店内に、来訪者たちが居ます。
それは、ファンタジア世界に居たはずの『彩香博士とジラルド王子』です。
なので、サガ(優香、ハイエルフ)が、いきなりの来訪に驚いています。
彩香博士は、サガに言います。
「元気してた?
‥‥なんか、優香ちゃんの活躍の御蔭らしいけど、私とジラルドは、いつでも、西暦世界に来られるし、いつでも、ファンタジア世界に帰れるから。
で、これは、優香ちゃんも、同じらしいわよ。便利な世の中よね?」
「そうなんだ」
サガは、いきなりの知らせで、きょとんとしています。
また、源之介も、竹雄も、少しだけ唖然としていました。
しばらくすると、店内の関係者が、1ヶ所に集まりました。
源之介と竹雄は、彩香とジラルドに挨拶をします。
「初めまして、滝沢源之介です」「万代竹雄です」
「お久しぶり、二人とも!」
「クレジットワース国の王太子で、サガ君の婚約者、ジラルドです」
「な、んだと、てめえは!」
ジラルド王子の挨拶で、源之介がキレました。
しかし、ジラルドは、源之介に対して、平然とします。
「事実を、告げたまでだが?」
「あに、ほざきやがる! ‥‥違うよな?」
「違わないよ」
源之介の問いを、サガが否定しました。それで、源之介が、ショックを受けて、打ちひしがれました。
そこで、サガが、言います。
「なんだったら、源ちゃんも、わたしと婚約する?」
「‥‥良いのか?」
「良いんだけど‥‥?」
「だったら、よろこんで!」
サガと源之介の婚約が、あっさり成立しました。
他方では、ジラルドが、あきれながらも、楽しそうな笑顔です。
けれども、源之介は、ジラルドへの対抗心を燃やしています。
ですが、それを無視して、竹雄が、サガに聞きます。
「ところで、デザバトの日本大会が、来月後半にあるんだが‥‥参加するか?」
「する、する!」
「じゃあ、カウンターの奥に、予備のプロジェクタが有るから、持って行け!」
「ありがとう!」
サガは、竹雄の頬にキスしました。もちろん、竹雄は、喜びます。
やがて、サガが、プロジェクタを手に入れてから、竹雄に告げます。
「じゃあね!」
サガは、いきなり、ファンタジア世界に転移しました。
寂しそうに、竹雄が言います。
「帰っちまいやがった‥‥いきなりかよ?」
「ただいま♪」
「のわぁ~っ!」
「‥‥なに、驚いてんのよ?」
サガは、一時的に、帰還しただけのようです。
あらためて、サガが、竹雄に挨拶します。
「明日の昼ぐらいに、また来るから、さよなら!」
「ああ、さよなら!」
竹雄は、笑顔で、挨拶を返しました。
店内では、源之介が、いまだ、ジラルド王子に睨みを効かせています。それを、楽しそうに、彩香博士が、眺めていました。
こうして、サガは、あっさりと、ファンタジア世界に、笑顔で帰還しました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




