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第92話 自動二輪教習所の状況

第92話 自動二輪教習所の状況


蒼魔視点

夏休みに入って1週間。

俺はいつかバイクを買おうと思っていて、バイク雑誌を居間で読んでいたんだ。

そしたらレアもバイクに興味があったみたいでさ。

ちょうど俺の学校が夏休みに入ったタイミングだったから、最寄り駅から電車で15分くらいの青砥の教習所に2人で入所したんだ。

レアは大きなバイクに興味があるようで大型二輪を。

俺はどちらでも良かったので中型二輪の免許を取ることにした。

確かにレアはハーレーダビッドソンとか乗ると似合うだろうな。

革ジャン風のライダースジャケットとか絶対に合うよね。

で、今日も2人で教習所に行ってきて、一緒に汗を流すために風呂に入っているところ。

今はレアと2人で体を洗い合い、汗を流して湯船につかっている。

「主殿、バイクの練習はたのしいが、なぜ後ろのブレーキが右足なのだ?」

「それは俺も知らないんだよね。俺も自転車に乗っている時のクセでクラッチをフルで握ってしまうことあるから」

これ、ほかの人にも聞いてみたら、結構あるあるらしいんだよね。

教官も笑いながら初心者に多いと言っていたよ。

「しかし、一本橋やS字はなかなかに難しいな」

「わかる。つい一本橋は脱輪しちゃうんだよね」

「慣れればスイスイいけるとのことだが…」

「後はクラッチをつなぐ半クラがよくわからんのよね」

「じわじわつなぐ必要があるからな。失敗するとガクガクとなってエンジンが止まるからな。あれは怖いぞ」

「タチゴケの原因になるからね。エンストは」

「しかり」

俺とレアはフウと一息つく。

「でもバイクの練習は楽しいんだよなぁ」

「我はあの蛇行が好きだな」

「スラロームな。俺はなかなかなれないよ」

「互いに得意不得意が出るのは面白いな」

「だな。お互い武芸に秀でているのにな」

ほんとにこれは思うんだよね。

向こうの世界で俺は魔闘家、レアは魔剣士だったから地球の格闘家たちよりはポテンシャルは圧倒的に高い。

なのに二人してマシンに振り回されているという理不尽さ。

これが面白いんだ。

レアも最初は結構振り回されていたんだ。

まあ、今では暴れ馬を乗りこなすような乗り方になっている。

教官はあんな乗り方よくできるなと感心していたな。

「主殿の運転は丁寧だな。我とは真逆だ」

「しかしお互いに順調に進捗しているから来月の中頃に卒検までいけそうだな」

「だな。早く免許を取りたいものだな」

ここで、俺たちはのぼせそうになったから風呂から上がって居間で扇風機にあたって熱を冷ましていく、

「ほれ、主殿。ダッツだ」

レアがバニラを差し出してきた。

自分は抹茶を選んだようだ。

「風呂上がりのアイスは最高だな」

「わかる。アイスうまいよな」

風呂で汗をかいて扇風機に当たりながら食べるアイスは至高だな。

ルナでもうっとりするくらいだからなぁ。

まあいいや。

今はアイスを満喫しよう。


レア視点

バイクか。

最初は本当にただの気まぐれだった。

だが、そこでふと気づいた。

我も免許を取ればバイクデートに行けるのでは?と。

エルシアもサンもルナ殿もバイクの免許を取るかを聞いてみたが皆興味がないようでバイクは我の独壇場となった。

それに一定期間の乗車経験があれば2人乗りもできるとのことだからエルシアを乗せて走るのも楽しいだろう。

まあ、ミカエル殿を乗せることが多くなりそうだが。

しかし我々恋人の人数はバイクだけじゃ乗り切れないのも事実。

慎重なルナに車の免許を取ってもらうのもありだろう。

エルシアやミカエル殿には個人的にはハンドルを握らせたくないんだよな。

感覚的な判断になるので根拠は何もないのだが…。

むしろエルシアはバイクが似合いそうなんだがな。

興味がないものを押し付けるのも違うが、あえてエルシアの嫉妬心をくすぐればエルシアもバイクに乗り出すだろう。

三人でツーリング、もしくはタンデムで行くのも楽しいだろうな。

今度エルシアにもバイクを勧めてみるかな?

エルシアとは昔から友人だったのだ。

それも主殿の恋人になる前からな。

だからどう扱えばエルシアが食いつくか分かるのだ。

まあ、まずは主殿に相談だな。

我だけで勝手に動いてもいいが、主殿は一緒に楽しむことを好むからな。

エルシアもあの長い髪をなびかせながらバイクを走らせると気持ちいいだろうな。

ふむ。

バイクに乗るモデル…。

いいではないか。


エルシア視点

「!?」

なんかゾワゾワってしたよ!?

悪寒が走るとかただ事じゃないんだけど!?

「エルシアさん?どうした?」

一緒に紅茶を飲んでいたミカっちが心配そうに聞いてきた。

「いや、たぶんあーしの気のせいだ」

「そうなんです?」

コテンと首を傾げるミカっち。

んもう。

かわいいなぁ。

赤と金のオッドアイも綺麗だし、ちょっと羨ましい。

本人曰く魔眼だから扱いがめんどくさいらしいけどね。

それにしてもさっきの悪寒、なんだったんだろ。

レアあたりが何か企んでいるのかな?

まあ、何かあったらダーリンに泣きつけばいいか。


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