表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
89/131

第89話 撮影を終えて

第89話 撮影を終えて


エルシア視点

んふー。

余は満足じゃ。

とかなんとか言ってみたり?

初仕事は大☆成☆功!

ギャルから地雷系を経てゴスロリでフィニッシュ。

全部路線が違うからみんなの顔の変わり様が面白かったわ。

どーよ。

あーしの実力はまだ解放してないし?

でも、やっぱりサキュバスの血が入っているからか、承認欲求が満たされると気持ちいいのよね。

「ダーリーン!」

がばちょとダーリンに抱きつくと、ダーリンは優しく抱きしめてくれる。

これだけでもご褒美よね。

スタッフのみんなが驚いているけどあーしの知ったことではないし?

え?

頭一つ大きい?

それの何か問題でも?

あーしの身長がダーリンとの恋愛に何か影響するとでも?

新米と思われるADさんはすごすごと引き下がったけど、あんたがあーしの体を鼻の下を伸ばして見ていたの、知っているんだからね?

この体はすでにダーリンのものでーす。

ふふん。

あーしはダーリンの頭を無意識に強く抱きしめてしまったから、ダーリンからタップアウトが入っちゃった。

ペチペチと私のおっぱい叩かないでよ(笑)

あーしの愛が溢れただけじゃん。

撮影監督からもお褒めの言葉をいただいて、しかもすごいものを見せてもらったと大絶賛♪

また撮らせてねと言われたけど、こんな現場なら大歓迎かな。

さあ、次はAkiraちゃんのインタビューを受けるんだっけ。

あーしはゴスロリのまま対談の部屋へと入った。

おじゃましまーす。


Akira視点

エルシアちゃんのポテンシャルが凄いのはわかっていたけど、系統違いでここまで出来るものなの?

大概の場合どれかのタイプに落ち着くのに、エルシアちゃんの場合全部に合うとかいうジョーカーっぷり。

そりゃスタッフ達も困惑するわよ。

最後のゴスロリなんか世界が違ったもん。

なんか背景に黒薔薇が咲き乱れるような感覚を受けます。

田代さんは何回もファインダーをのぞいたり、直に見たりして目もこすっていたよ。

俺の観ている現実は本物か?とかぼやいていたし。

あたしはゴスロリのエルシアちゃんに向かい合っていろいろ聞いていく。

記録はICレコーダーでやればいいとのことだったから思う存分エルシアちゃんのいい所を引っ張り出さなきゃね。

というかスタイルの話になっていろいろ聞いてみたんだけど、

「エルシアちゃん、その胸、重くないの?」

って聞いたら重さ、確認してみる?って言われたから、私は両手で〝それ〟を支えてみたんだけど、滅茶苦茶重かった。

おっきい人は肩がこると言っていたの、第三者目線で理解させられた。

私のは少し慎ましい方だから正直、エルシアちゃんのサイズが羨ましいとは思っていたけど年がら年中肩こりと戦うのは嫌だといったらエルシアちゃん、爆笑していた。

何事も一長一短なんだなぁ。

私生活のこともいろいろ聞いてみたけど、これ、雑誌に書けるのかな?

エルシアちゃんたちはリアルでハーレム恋愛中なんだよね?

大丈夫なのかな?

まあ、そこはうまく編集してくれるでしょ。

そもそもあたしが指図する立場じゃないんだし、エルシアちゃんの魅力を引き出す方に注力しよう。

さあ、次は何を聞こうかな。


田代視点

いつだったか、1000年に一人の美少女と呼ばれたモデルがいた。

正直俺もそう思っていた。

だが、今日エルシアという子を撮影していてこういうのが本物と言われる子なんだと分からされた。

地雷系ファッションに完全に合わせたメイクだけでも驚いたのに黒と白だけで統一したファッションで織りなすゴスロリもやばかった。

タッパは185センチもあり股下は105センチなのもすごい。

現代のビーナスと言われてもさもありなんと思う。

胸もデカいしくびれもすごい。

ほんと何を食べて育ったらこんな素晴らしいスタイルになるんかね。

モデルたちからすれば垂涎のスタイルであることは間違いないな。

俺は自分で撮影した写真に目を落とす。

写真写りも完璧としかいいようがない。

これ、地方紙で完結していいレベルではないよなぁ。

中堅誌でも厳しいかもしれん。

まあ、これは俺が考えることじゃないな。

雑誌編集者と所属している事務所が決めることだな。

しかし今回は本当にいい時間だった。

俺自身もやる気が出ないことも多いんだがこういった本物とばかり仕事ができるなら、とも思いはするが、ここまで完璧なモデルはそういないだろう。

てか、俺を専属カメラマンにしてもらえんかね?

まあ、無理な相談か。


編集者視点

おいおいおいおい…。

なんだよこのレベチなモデルは…。

資料に目を落とすと、このシアというモデルは今回の撮影がデビューらしい。

ただ、レベルが段違い。

俺もこの業界は長いが、ここまでのレベルのモデルは日本に何人いるか…。

というか、地方誌やローカル誌で終えていいものじゃない。

中堅でも持て余す。

それこそ、雑誌側でミスコンを開催するようなところじゃないと無理だろ、これ。

下手するのいきなりパリコレに出ても納得できるぞ?

だめだ、俺だけじゃ決めていい話ではない。

編集長たちを交えて話さないといけない事案だ。

スケジュールは…、みんないるな。

俺は社内チャットで編集長たち決裁権がある人たちに招集をかけて相談させてほしい旨を連絡。

1時間後に話し合いの場を持つことになった。

俺はこの娘をどうプレゼンするかを考えたが、これは真っ直ぐ決裁者たちにぶつけたほうがいい。

よし。

方針は決まった。

シアというモデルを生かすも殺すも俺次第。

こんな素晴らしいモデルを潰すわけにはいかない。

さあ、時間だ。

一世一代のプレゼンに挑むとしようか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ