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第80話 レアの配信準備

第80話 レアの配信準備


レア視点

困った。

本当に困った。

我は自分でも配信をやりたくなり、主殿に頼んで一緒にヒゴバシカメラを訪れ、必要なマイクやカメラ、パソコンなど必要な設備を買い揃えてもらった。

それで、まず、我は自分でパソコンラックを組み立てることはできたのであるが、本体への配線がよく分からぬ。

箱に入っていた説明書を読んでみたところ、本体の穴とコネクタの色が同じ物をつなぐということはわかった。

こういう物は向こうにはなかったから正直よくわからんというのが我の感覚だ。

主殿の世界に来てから何度か主殿のパソコンを使わせてもらってはいたが、ここまで配線が複雑とは思わなかった。

とりあえず繋いではみたが起動もしない。

うーむ。

あ、コンセントが繋がっておらなんだ。

これではつかぬではないか。

いかんいかん。

では気を取り直して起動を…。

変だな…。

画面が映らんな。

なぜだ?

本体もモニタも電源をつないでいるのだが…。

これでもだめなのか?

なぜモニタがつかぬ?

仕方ない。

これ以上は我では分からぬ。

主殿に相談するか。


蒼魔視点

レアが自分には手に負えないから俺にパソコンのセットアップを手伝って欲しいと頼み込んできた。

話を聞いた感じでは接続不良かな?

とりあえず状態を見ないとわからないね。

俺はレアと一緒にレアの部屋に向かう。

カチャリ。

「機材が散らかっていて申し訳ないが…。」

うん。

レアが悪戦苦闘していたのがよく分かるね。

もともとミニマリストなレアだから必要最小限の家具しかない。

だから散らかっていると言っても機材を広げているだけなんだけどね。

で、状況は…。

うん。

やっぱり…間違った繋げ方しているな。

過電流とかでパソコンが壊れなくてよかった。

今の時点でパソコンラックは完成しているから少しでも楽ができるようにゲーミングチェアをレアと組み立てる。

そこそこいいものを買ったから品質がいいね。

さすがメイドインジャパン。

日本の品質は変態レベルだな。

レアと二人がかりで組み立て上げる。

座ってみる。

おお…。

これはいいね。

むしろ俺もこれ、欲しいな。

レア、座ってみ。

うん、満足しているようで何より。

キリっとした顔をしているつもりなんだろうけど口元緩んでるよ?

次は組み上げていたラックに本体とモニタを載せて再度接続をやり直す。

ここにこのコネクタで…こっちはUSBね。

あとは…HDMIでモニタを繋いで…。

よし。

起動してみるか。

「おお!」

レアさん?

こんなことで驚かないでくれるかな?

俺からしたら普通のことなんだけどね?

うん、これで問題ないね。

さて、次は照明とかマイクとかを繋いでいくか。

スタンドを立てて、マイクを…。

手際よく周辺機器をつないでいく。

よし。

すべてつながったな。

これでいいかな?


レア視点

おお…。

さすが主殿だ。

我が苦戦していたセットアップを難なくやり遂げてしまうとは。

うむ!うむ!

素晴らしいではないか。

我はマイクに向かってよくやっているテステスとか言ってみる。

おお、ゲージが動くではないか。

我の声を拾っておるのか。

おや…これは…?

このマイク、感度がいいのだな。

外にいる猫の声も少し拾っているではないか。

これでは生活音まで拾ってしまうな。

ルナ殿に遮音結界を張ってもらうか?

しかしそうなると地域の放送が聞こえなくなるな。

ここは魔法の専門家であるルナ殿に抜け道がないかを相談するしかあるまい。

次はカメラを起動してみようか。

ほう…。

我の顔がモニタに映っているな。

意外と綺麗に写るものだな。

「自分の顔に見取れているところ悪いんだけどさ、レア、そのまま配信するの?アバターとかは?」

このまま配信するのはだめなのか?

身バレの危険?

それが何か困るのか?

ストーカーや視聴者の突撃?

我からすれば容易に返り討ちにできるのだが…。

なるほど、そういうことか。

こちらでは警察というものに捕まるのか。

この世から我らに害をなす者共を消すことができれば楽ではないか。

なんだと!?

その警察とはそこまで優秀なのか!!

これは困ったな。

そうだ。

我が本当の姿で配信するのはどうだ?

頭には巻き角が出てくるし、牙も結構見えるようになるぞ?

我の目の色も深紅になるし、いい対策になるのではないか?

念には念を入れてマスクをつけるほうがいい?

どんなものだ?

ほう…。

我はこのベネチアンマスクが好みだな。

特にこの右側に蝶のデザインがあるものがいいな。

ファントムマスクもいいとは思うが、個人的にはこのマスクがいいな。

パターンを何種類か準備したいな。

我も主殿に迷惑をかけようと思わぬからな。

ではデザインを選んで自作するとしよう。

ルナ殿に手伝ってもらえば満足できるものができるであろう。

それに銀素材のものが混じると我としても困るからな。

我であれば肌荒れ程度で済むが、銀そのものはヴァンパイアには毒になるからな。

さすがに主殿にスリスリされた時に肌荒れしているのは我としても嫌だからな。


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