第79話 レア、ミカエルを配信に誘う
第79話 レア、ミカエルを配信に誘う
ミカエル視点
私は今、自分の部屋でくつろいでいて紅茶を飲みながらリラックスしているところ。
この紅茶は色んな飲み方があるから飽きないんだよね。
天界になぜ紅茶がないのか分からなくなるくらいだ。
それはまあ、いいとして…。
普段の私はこんな性格でゆっくりしている。
この前のアキバはイレギュラーなの。
いきたいと思っていた聖地に行くことができて、目の前にその世界が広がっていたら暴走するでしょ?
しないの?
あれ?
まあ、最後はレアさんに首根っこ掴まれて留められたんだけどね。
思わず息が詰まってしまって、天使らしからぬ、ぐえって声をもらしてしまったの。
レアさん、許すまじ(笑)。
冗談はここまでね。
でもここで私の魔眼のことを考えずに済んだのは本当に助かってるんだよね。
というのも、私の魔眼は直視すると見てしまった相手は全て本音で喋ってしまう。
神の御前での審判の時には重宝するけど、普段から本音で話されても困るわけで。
私と同胞であるはずのキモオタくんに誤って魔眼を見られてしまったときは本気で後悔させられた。
だっていきなりデュフフ、コポォとかいうんだもん!
リアルで聴いたらマジで鳥肌がヤバかった。
天使の私に怖気を走らせるとかマジでドン引き。
エルシアさんがオタクくんには気をつけてと言っていたのがよくわかった。
もちろん善良なキモオタくんもいることは知っている。
ちょっと相手に向ける愛は歪んでいるけどね。
私も嗜む程度には腐を読むけど、ガチな女性には勝てないし、勝とうとは思わない。
もしあんな本を天界でばらまかれでもしたら…想像しただけで恐ろしい。
アフロディーテ様くらいかな?
認めるのは。
そんなことに思考を走らせていると部屋の扉がノックされた。
だれかな?
あ、レアさんじゃない。
どしたの?
え?
一緒に配信しないか?ですって?
やる!
やります!
むしろやらせろ下さい!!
レア視点
おおう…。
ミカエル殿の食いつきがヤバいぞ。
アキバで暴走するくらいだから興味があるだろうと思っていたが、まさかここまでだったとは…。
これはうれしい誤算だな。
よし。
あとは、ミカエル殿もそのままの姿で配信に出てもらうのもまずいから、どうするか…。
え?
羽根を全部出して熾天使としての姿を前面に出して行く?
いや、我は構わんが、そもそもカメラの画角にミカエル殿の羽根は収まるのか?
ミカエル殿の羽根、かなり豪奢ではなかったか?
そうであろう?
うーん。
表に出す羽根の枚数を減らせないか?
うむ、良いな。
一対なら場所も取るまい
…というか一対だと羽根の密度、ゴツくないか?
あー、なるほど。
16枚の羽を二枚に集約するからか。
それはそうなるわけだ。
どちらがいいだろうか。
我としては16枚の羽のほうが見栄えがいいとは思うが、ミカエル側の余白が羽根だけでもっさりとしてしまうのは見た目的にも良くないな。
うむ。
密度は濃いが一対の羽根で行くとしよう。
これでミカエル殿の羽根の問題は解決した。
次は…その髪、どうするのだ?
アキバに行ったときのように目隠れのままでいくのか?
ミカエル殿の魔眼はカメラでは効果は出まい?
赤と金のオッドアイを皆に見せるのもよかろう。
希少でもあるし、隠してしまうにはいささかもったいないからな。
ミカエル殿、なぜ照れておる?
ただ普通に褒めただけではないか。
わけのわからんやつだな…。
お、天使の輪も出せるのか。
これはいい。
魔族と天使のチャンネルにできるな。
これは聖と魔が混在する唯一無二のコンセプトになるな。
いいではないか。
よし、これからどんな配信をするか話し合おうではないか。




