表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
51/126

第51話(閑話3)やらかしたゼウスと、とばっちりのミカエル

第51話 (閑話3)やらかしたゼウスと、とばっちりのミカエル


高天原(たかまがはら)団地に天照(あまてらす)たちが暮らしているように、ギリシアのゼウスたちもまた、オリュンポス工業団地に居を構えていた。

ヘパイストスの工房、アポロン発電、ポセイドン水産と、多数の工場が(のき)を連ねていた。

ゼウスはと言うと放蕩(ほうとう)な性格がなかなか治らず、嫁であるヘラに苦言を呈されており、威厳も何もない状態だった。

もちろんゼウスも威信の回復を目指すのだが、生来のポンコツのせいで裏目にばかり出ている状況だ。

しかしゼウスも懲りることなく今回は暑気払いと称して宴会を催す計画を立て、周りに助けてもらいつつ何とか開催するに至った。

そんな中で…。


ゼウス視点

まったく、ヘラのやつうるさいったらありゃしない。

わしは最高神だぞ?

なんですりこぎ棒で叩かれながらわしが逃げねばならんのだ。

浮気は甲斐性だぞ?

最高神たるわしの種を蒔いて何が悪い!

とは言え、ここ最近やらかしてばかりだからな。

この宴会でなんとか威信を取り戻したいところだ。

バッカスに頼んでキンキンに冷えたエールも準備したし、天照経由で御神酒(おみき)ももらった。

これで何とかなればいいんだが。

よし、参加者を迎えに行くとするか。


ヘラ視点

あのバカ主人、またほかの女にうつつを抜かすとか!!

私の何が不満なのよ!!

あー、思い出すだけでもイライラする。

まあすりこぎ棒でゼウスをボコボコにしたから少しはスッキリしたんだけど、あの浮気性、なんとかならないかねえ。

いっそ、あれをちょん切ることも考えたけど、神の玉体は再生するから意味ないのよねぇ。

はあ。

ペルセポネやアテナあたりに愚痴ろうかしら。

あら?

もう旦那は出来上がっちゃっているわ。

バッカス、あの馬鹿は何を飲んだの?

天照ちゃんからもらった御神酒?

御神酒であそこまで…?

まさか…。

うわ!天照ちゃん特上の大吟醸を送ってきていたの!?

そりゃああなるわ。

ただでさえ美味しい御神酒なのに特上なんだもの。

くぴっ。

ごくり。

うん。こりゃ悪酔いするわ。

ありがたいけど、天照ちゃんにはちょっとお話をする必要があるわね。

大方ゼウスに無茶振りされたバッカスが天照ちゃんに泣きついたってところかしら。

お互い苦労するわほんとに。

てか、あのバカ!何していんの!?

ケラウノスは宴会芸じゃないのよ!?

くっ間に合うか!?

ああ…ミカエルちゃんに当たっちゃった…。

これ、どうするつもりなのかしら。

今回ばかりは徹底的に詰める必要があるわね。

ハデスとポセイドンにも来てもらってガン詰めしなきゃ。

こらゼウス!!

安来節(やすぎぶし)なんか踊ってないでミカエルを戻す方法を考えなさい!!

私はフルスイングでゼウスの頭を緋緋色金(ひひいろがね)製のハリセンでひっぱたいてやった。

これで少しは酔いが覚めるでしょ。

悶絶しているけどいい気味よ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ