第47話 ルナのおねだりと試験に向けて
第47話 ルナのおねだりと試験に向けて
蒼魔視点
「ただいま〜。」
「ただいま帰りましたわ。」
ルナとのデートを終えて帰宅しました。
久々に鍛冶仕事ができたから俺も充実しています。
はい。
「皆様、江戸切子という素晴らしい土産を買ってきましたのでお渡ししますね。」
ルナは居間でくつろいでいたレアたちに土産で買ってきた江戸切子を渡す。
「これをヒューマンが作っただと!?」
「ダーリン?ほんとにドワーフが作ったんじゃないの?」
「うわぁ、キラキラしてきれい…。」
もらった側は三者三様の反応だなあ。
レアなんか目をひん剥いて驚いているし。
エルシアは早速お酒を注ぐか。
予想通りではあるけどね。
まあ、サンは、ね?うん。
みんな気に入ってくれて何よりだ。
俺はルナが入れてくれた麦茶を飲みながら恋人たちの反応を楽しんでいるよ。
そう言えば期末試験が近いからそろそろ準備にかかるかな。
余裕を持ってやるほうが詰め込みよりはいいだろう。
「じゃあ俺は自分の部屋で試験勉強しているから何かあったら声かけてくれ。」
「あ、あなた様、お願いがあるのですが少し時間、よろしいでしょうか?」
俺が自分の部屋に行こうとしたらルナに呼び止められた。
「どした?ルナ。」
「今日のデートで和包丁を見ていてわたくしも自分の包丁がほしくなってしまいました。」
そう言えば専門店で結構熱心に見ていたな。
「それでなのですが、手が空いたときでかまいませんのでわたくしのために包丁を作ってもらうこと、できませんか?」
「俺は別に構わないけど、一週間ほど勉強が優先になるけどいい?」
「構いませんわ。あなた様のできるタイミングでお願いしたいのです。」
「わかった。レア、エルシア、悪いけどやるとき付き合ってくれ。」
「御意。」
「オッケー。」
ふむ。
ルナ仕様の包丁か。
久々の家事仕事は腕がなるね。
そうだなあ。
向こうの世界の魔法金属を使って変形する包丁を作るかな?
後でインベントリの中身、確認しておくか。
「主殿、ルナ殿の包丁を作るときに、我の魔剣もメンテナンスをしてもらってもよいか?」
「ルナのレーヴァテインか?確かに俺がファイアドラゴンの素材をもとに作った魔剣だけど、自分でもやっているんだろ?」
「ドワーフに認められた主殿に状態を見てもらいたくてな。」
「まあ、やるタイミングは合わせたほうがいいな。分かった。」
「助かる。」
んー。テスト明けにレアとサンのデート予定があるからそこで調整するか。
「じゃ、勉強してくるから、ルナ、よろしく。」
「ええ。お任せください。」
俺はルナの返事を聞いてから自分の部屋に戻って試験勉強に取り掛かった。
レア視点
とりあえず、我が愛剣のメンテナンスができそうだということがわかりホッとした。
自分でメンテナンスは行ってはいるが、どうしても我流になってしまう。
いいタイミングであった。
「ルナママ、デートどうだった?」
ふむ。エルシアはルナ殿が今日行ったデートコースが気になるのか。
好奇心旺盛な彼女らしくはある。
が、個人的にはほっとけとは思う。
「そうですわね…。」
まあ、ルナ殿なら隠しはせぬからエルシアとしては知識を得られて、ルナ殿は幸せを噛み締めてウィンウィンってところなのだろう。
サンは基本我が道を行く、なので気にもしてないが。
そう言えばサンは試験勉強は不要なのか?
ふと疑問に思い聞いてみると、
「えっと、スポーツ科は実技試験がメインって聞いているよ。確かいくつかある候補の中から選んで試験を受けるって感じ。」
ふむ。
で、あれば問題はあるまい。
サンは少し頭が弱いところはあるが体を動かすことに関しては天才的だからな。
大丈夫であろう。




