第37話 エルシアとのデート 2
第37話 エルシアとのデート 2
エルシア視点
うわーーー♡
あーしとダーリンは尾張屋というデパート?に来たんだけど、入った瞬間あーしの目には宝の山にしか見えなかった。
あっちこっちにコスメや香水、スキンケア商品と見渡す限り宝の山だったの。
あーしは駆け出したい衝動を抑えてダーリンと腕を組んで歩き出した。
うん、このブランドもいいわね。
あ、こっちのファンデーションいいじゃない。
もうね、ウキウキが止まらないの。
見ていたらあれも欲しい、これも欲しいってなっちゃう。
だめ、だめだめ。
我慢しなきゃ。
ルナママが言っていたじゃない。
お金はなくなるのは一瞬だって。
いくら女神がくれたお金があるとは言っても無限じゃないからね。
ちゃんと選別しなきゃ。
ダーリンは向こうの世界でもこういったお店についてきてくれていたから反応は普通ね。
まあ、ダーリンがドギマギしたり挙動不審になるのは想像できないわね。
あーしとダーリンはあれこれ見ながら商品を見ているんだけど、なーんか店員さんがあーしの顔見て驚いているのよね。
あーしに変なところなんてないはずなんだけど。
「ねえ、ダーリン。店員があーしを見て驚いているんだけど、なんでかわかる?」
「…本気で言っている?」
あ、ダーリンの顔見てわかっちゃった。
「あー……あーしのメイク?」
「元の素材が良い上に完璧なギャルメイクをしているんだ。目を引かないわけないじゃないか」
あーしはダーリンの返事を聞いてキュンキュンしちゃった。
もう褒めすぎよ♡
とりあえず今日は何も買わないようにして、パンフをもらうレベルに留めよっと。
家で色々調べてからルナママとレアと一緒に買いに来よう。
こういうのは女同士のほうがいろいろやりやすいのよね。
さ、次は下着を見に行くわよー♪
蒼魔視点
あれ?
エルシアのやつ、何も買わないんだ。
ちょっと驚いた。
てっきりあれこれ色々買うのかなと思っていたんだけどパンフを貰うにとどめるのは予想外だった。
「なんで買わないんだ?」
気になって聞いてみた。
「それぞれのブランドをもう少し調べたいからかな。どっちかと言うと今日は下見という名のデートってことで♡」
まあ、本人がいいならそれで良いんだけどさ。
笑美堂、ジルキャット、ASUINA、MK。
これ以外のブランドも色々見ていたなぁ。
それにしてもメイクをしてくれる店員さんは例外なくエルシアを見て驚いているのは笑ったわ。
何この子!?って聞こえてきそうだったもん。
尾張屋の1階フロアをゆっくり回ってエスカレーターで次のフロアに移動することにした。
ただ、エルシアがエスカレーターに乗るのに手間取ったのは申し訳ないけど笑ったわ。
ごめんな?エルシア。
ぶふww。
とあるブランドのメイク担当社員視点
今日も平々凡々な1日になるのかなと思っていたんだけど、逆だった。
何も買っていかなかったんだけど、とんでもないレベルの客が来たんだもの。
あたし、メイクの腕には自信があるし、社内でもメイクの技術で何回も表彰を受けたことがあるけど、あの子のメイクだけはできないと思ったわ。
天は何個の才をこの子に与えているのよ。
何をどうすればベストになるかということを完全にわかった上でやっているのがわかるメイクだった。
会話を交わすことはなかったけどね。
でもあのメイクのやり方、あたしも知れるなら知りたいわね。
できるようになれば一段でも二段でもレベルアップできそうよ。
あら?
意外とあの子不器用なのね。
エスカレーターに乗るの手間取っていたわ。
あー、彼氏、笑うのをこらえているわ。
笑っちゃダメなんだろうけど思わず吹き出しちゃったわ。
あの娘に気づかれなくてよかった。




