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第28話 動き出す陽キャ

第28話 動き出す陽キャ


一之瀬視点

俺様はあの後兄貴に校門にいたマブ女たちの写真を見せたんだが思いのほか食いつきが良かった。

俺様の思ったとおり、兄貴はタッパの一番デカいデカバイ女を狙うそうだ。

早速仲間に連絡を取ってくれるうえにケツモチの小島さんも呼んでくれるとのこと。

これで勝ったな。

あのヒョロガリに兄貴の仲間がやられるとは思えないし、小島さんが来てくれるなら俺様達が多少無理をしても揉み消してもらえるんだ。

そうだ。

彼氏の前であの女どもを回してやろう。

兄貴も喜んで付き合ってくれるだろうし、仲間も嫌とは言わないだろう。

やべえ、滾ってきた。

俺様をコケにしたこと、後悔させてやる。

話をした後、兄貴の仲間たちがあの女たちを見張ってくれているようで、平日はほぼ毎日校門で誰かがヒョロガリを待っているそうだ。

あとは小島さんのスケジュールが調整でき次第動く事が決まったのであとは兄貴からの連絡待ちだな。

小島視点

俺がケツモチしている半グレからいい女が見つかったと連絡があり、その女の写真が送られてきた。

確かにヤバいくらい可愛い。

モデルとかやっていると言われても信じるレベルの美貌とスタイルだ。

しかしなぜか胸がざわつく。

俺も任侠の世界に入ってから、それなりに死戦はくぐり抜けてきた。

ステゴロにも自信がある。

が、写真を見てから何とも言えない違和感が拭えねぇ。

虫の知らせってやつか?

多分この写真に写っている本人を見ればある程度わかるとは思うが…。

この胸騒ぎがするときは大抵が地雷案件だ。

確かにこの女を落とせれば億は下らない儲けは出るだろう。

AVでもいいし風呂でもいい。

歌舞伎町の高級キャバでもトップをはれる美貌だ。

手に入れられるのであれば手に入れたい。

俺の息子との相性が良ければ一之瀬から取り上げればいい。

が、ざわつくこの感じは正直判断に悩む。

虎穴に入らずんば虎子を得ずとも言うが、地雷原には飛び込むのはごめんだ。

とりあえず一之瀬に付き合う感じで相手を見てから考えよう。

多分そのほうがいいだろう。


レア視点

ここ最近の迎えは皆で行かずに順番を決めて行くことにしている。

初日に皆で迎えに行ったが、あれだけ人が集まるのであれば周りにも迷惑にとなろう。

今日は我が迎えに行く番というわけだ。

しかし、地球の文化は本当にすごいな。

どこでも自分が望むものを見たり聞いたりできるとは。

平和を享受するとこのように文化が育つのだな。

我も最近は主殿が無意識に歌っていた鼻歌とかオススメされた動画をもとに地球の歌を学んでいる。

機械音声に歌わせるボーカロイドやUTAUというものには特に衝撃を受けた。

普通機械に歌わせるとか考えるか?

こんなのゴーレムに合唱団をやらせるようなものだ。

ただ、いろいろな曲や音楽を聴いているおかげか、武人である我にはあまり縁がなさそうな「歌唱S」と「万物演奏S」のスキルが生えていた。

いきなりSクラスのスキルが生えたのには驚いたが、多分音楽家の父の英才教育の影響だろう。

主殿曰く我には絶対音感なるものがあるそうだ。

たしかにほかの奴らがなんともないのに我だけ非常に不快に感じることがあったが、主殿曰く我の聴覚が不協和音を嫌ったのだろうとのこと。

父が言っていたな。

聴いていて心地良い音と違和感が出る音があると。

あの頃はあまり音楽に興味はなかったが、今であればわかる。

…こちらの世界に来る前に父に挨拶位はしてきたかったな。

今度ルナ殿とエルシアに相談してみるか。

魔法に関してはあの二人に相談するほうが早いからな。

うまく行けば家族と連絡が取れるかもしれん。

主殿からもらったスマホで会話ができれば一番の理想ではあるが、向こうの通信は旧式だからな。

距離を無視できる念話でも開発できれば理想だが、これができてしまうと向こうでは間違いなく戦争になるな。

頭の痛い問題だ。

しかし、なんだこのネットリとした視線は。

数日前から続いているが鬱陶しいものだ。

ふむ。

50人ほどか。

これは飢えた野獣というより発情した獣だな。

気配は消せてないし、我の躰を舐め回すように見ているからな。

色欲の権化だな。

クズが。

しかし、主殿から手を出すなと言われているしなぁ。

向こうから手を出してくれるのであれば我の反撃は正当防衛になるか?

うーむ、少しけしかけるか?

悩むところだ。

ま、所詮鍛えてもいないヒューマンがどれだけ集まろうが、我と主殿相手では瞬殺だろうな。

久々に暴れられそうだ。


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