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第25話 たかしの暴走と初めてのバレーボール

第25話 たかしの暴走と初めてのバレーボール

しかし昨日は疲れた。

まさか校門の前であんな騒ぎになるなんてなぁ。

まあ、あの三人がいたら騒ぎにもなるか。

三人とも美人だし。

だけど、サンのロケットダイブをモロに食らうとも思ってなかった。

ダメージそのものはなかったけどあれにはびっくりしたよ。

サンらしいと言えばサンらしいけど。

ふう、と息をついて外の景色を眺める。

やっぱり帰ってきたと実感できる景色だなぁ。

しみじみしていると、

「蒼魔ぁぁぁぁぁ!!」

たかしがなんかすごい表情で俺に迫ってくる。

「な、なんだよ?たかし」

「なんだよ?じゃねぇよ!!いつの間に彼女作っていたんだ!?しかも4人も!!」

あー、昨日の校門でのやりとりをたかしにも見られていたのか。

「んー、連休中?」

うん、間違ったことは言ってはいない。

実際に連休中に7年、異世界にいたわけだし。

「嘘だ!!」

「いや、嘘だと言われても昨日のアレ、見ていたんだろ?」

「そうだけど!!」

「普通彼女じゃなかったらキスしたり胸揉んだり、バックハグできないだろ?」

「ぐぎぎぎぎ」

なんかたかし、血涙流しそう。

かと言って異世界に行っていたことをたかしには話せないしなぁ。

「たかし、蒼魔が妬ましいのはわかるけど落ち着きなさい!」

香織も呆れて声をかけてくる。

「だってよぉ…」

「もう蒼魔に彼女がいるっていう事実があるんだから諦めなさい。あのバカ水鏡が泣いて逃げだしたのも見ているでしょ?」

たかし、よほど悔しいんだろうなぁ。

なんかブツブツ言っているし。

「そういえば蒼魔、彼女4人いるみたいだけど、喧嘩とか修羅場とかないの?」

「んー、ないな。修羅場になることもないね。」

「そうなの?ハーレムとか日本だとなかなか許容されないでしょ?だから少し心配なのよね。」

「うちの彼女たち、日本人じゃないしそのへんは価値観が違うのよ。実際俺がシェアされている側だし」

「そうなの?蒼魔から告白したんじゃないの?」

「んにゃ、いつの間にかあの子たちのシェア対象になっていた。」

「そっか。それなら修羅場にはならないか。」

香織は俺たちの関係に感心していた。

「や、やっぱり夜は?」

少し顔を赤くした香織が聞いてきたのでちょいちょいと呼んで耳元で教えてやった。

香織はそれを聞いて言葉を失っていたけどな。

顔真っ赤にして。

「蒼魔のバカヤロぉぉぉ!爆発しろぉぉぉ!」

たかしのやつ、なんか泣きながら教室から出ていったな。

「あのバカ。このあとすぐ朝礼の時間じゃない」

香織も呆れていた。

「ま、トイレに行っています、とでも先生に言っとくか。」

「……そうね。」

たかしらしい反応を見て、俺と香織は笑うしかなかった。


サン視点

今日は早速ばれーぼーるという球技をすることになった。

なんでも、ボクたちにどんな運動が合うかを見るためなんだって。

ふーん。

なるほど。

3回以内に相手側に球を返すのね。

で、ネットに触れたりしたらだめで決まった範囲に球を落とせばいいんだね。

ふむふむ。

まずは見せてもらおうかな。

ボクは他の生徒が始めたのを見て理解を深める。

んー、問題はなさそうだけど、フルパワーでやったらだめだね。

間違いなくお兄ちゃんに迷惑がかかるよ。

ボクの番が来たのでコートに入る。

「サンちゃん、頑張ろうね!!」

女の子クラスメイトが声をかけてくれた。

(あとで名前聞いたら佐原めぐみという名前だった。)

「うん。がんばるね」

ニッコリと笑顔を作って答えたボク。

お兄ちゃんからはいつも笑顔でいたらいいよ、って言われているしね。

「やば、可愛すぎ」

「あの笑顔だけで癒される」

「彼氏くんがうらやましい」

なんかざわざわしているけど集中しようかな。

うん。

遅い。

結構強く打っているんだろうけど、遅い。

ボクのところに球が飛んで来たから軽く衝撃を殺して真上に浮かせる。

「サンちゃん、ナイスレシーブ!!」

沙也加ちゃんが跳んで相手側に打ち返した。

ふむ。

ボクとしては全力出せないからちょっと不完全燃焼だけど、村の仲間とやったら面白いことになりそうな競技だね。

まあ、うちの村の人達は血の気が多いからもっと殺伐としそうだけど。

なんとなくばれーぼーるがどんなのかわかってきたので、あれこれ試していたんだけど、順番が終わって交代したあとなんか熱烈に勧誘された。

「サンちゃん!バレーボール部に入らない!?」

えー。

ただでさえ不完全燃焼なのにもやもやするのを抱えたままやりたくないかな。

「んー、まだボクはほかのこともやってみたいから今は決められないよ。」

「そっかあ。やりたくなったら声かけてね」

残念そうだったけど、やっぱり全力出せないのはもやもやするんだよね。

あとでルナお姉ちゃんみたいにフォローしといたほうがいいかな?

うん、そうしよう。


女子バレーボール部員視点

昨日転入してきたサンちゃん。

とにかく可愛い。

笑顔もキュートだし、仕草も可愛い。

1日でスポーツ科のマスコット的立ち位置になっていたわ。

しかもサンちゃんには彼氏もいたみたいで、スポーツ科の男子、絶望していたわね。

あの絶望顔には笑ったけど。

で、今日の授業で編入してきただけのポテンシャルを見せつけられたわ。

何なのよ、あのバネ。

何なのよ、あの反射神経。

同じ部員の清美のアタックを難なくレシーブしているし。

一応清美、うちのエースアタッカーなんだけど?

しかもサンちゃんのジャンプも高すぎ。

サンちゃんのアタックの高さが相手のブロックの上よ?

サンちゃん、身長150センチないのにあの高さ。

ヤバすぎる。

うちの部に欲しくて誘ってみたけど苦笑いで断られちゃった。

なんかサンちゃんとしては不完全燃焼だったみたいね。

本気が出せなかったのかな?

…ちょっと待って。

あの動きで本気じゃないの!?

これはだめね。

バレー部に入部したら誰もサンちゃんについていけないわ。

結果的にバレー部に来なくてよかったのかも?

こればかりはエースの清美にも聞かないとね。

私だけで判断できないわ。


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