第120話 ラグジュアリーショットと暗躍するチンピラ
第120話 ラグジュアリーショットと暗躍するチンピラ
エルシア視点
あー、楽しかった!!
泳いだりはできなかったけど、思う存分海を満喫できたかな。
Akiraちゃんとダーリンにしてやられたけど、あれはあれでハプニング的には美味しいショットになったんじゃないかな?
多分だけど。
次は夕食を食べたあとに、あーしの部屋でバスローブ撮影ね。
んー、あーしの肩のところにワンポイントタトゥーを入れとこう。
そうだなぁ。
真っ赤なハートに矢が刺さっているやつにしようかな。
で、片方だけはだけさせて背中側からワンショット、良くない?
別に胸が見えるわけじゃないけどうなじから見える肩口ってセクシーなんだよね。
それで少し思わせぶりな目線を投げれば完ぺきでしょ。
まあ、このワンショット以外じゃ使わないからすぐ外すけどね。
Akiraちゃんはどうするかな?
そこは本人に相談かなぁ。
今日の撮影が終わったら、明日は自由時間なんだよね。
ダーリン誘って国際通りにお土産を探しに行こっと。
そういや、Akiraちゃんの方、泡風呂撮影するって言っていたけど大丈夫かな?
チューブトップで行くから問題ないとは思うけど。
鬼藤ちゃんもいるし、問題ないか。
ダーリンも気配を消して監視しているから特に何もないでしょう。
ん?
鬼藤ちゃん?
「もしもし?どしたのー?」
「シアさん、いま部屋にいますか?」
「いるよー?それがどしたの?」
「なんかチャラい男がロビーで騒いでいるので、安全を見て部屋から出ないでくださいね」
「ほーい」
全くどこにでもバカはいるんだね。
少し聴力を上げてみよう。
……。
あー、ほんまもんのバカだ。
沖縄県議会議員の息子を名乗るおバカさんかぁ。
剛翼賢治、ね。
知らないわねぇ。
目的はあーし達、か。
観光客向けのホテルのロビーで騒いでも黒服に追い出されるだけじゃないの?
テラスから様子を見ると、案の定。
ぷっ。
まさか大の大人がパパに言いつけてやるからなとか滑稽すぎでしょ。
ま、明日あーしらに突っかかってくるんだったら容赦はしないけどね。
ま、いいや。
てか田代さんたちまだかなぁ…。
田代視点
うし。
Akiraちゃんのほうはこれでよし。
次は本丸、シアちゃんのほうか。
俺、正気保てるかな?
一応藤沢がいるし、彼氏くんもいるからなんとかなる…かな?
Akiraちゃんは、今日はつかれたからこのまま休むとのことで、部屋の入り口で別れた。
本音はシアちゃんの所に行きたかったけど、少し寝不足って言っていたな。
まあ、ゆっくり休んでくれや。
ん?
鬼藤さん、どうした?
あー、またあのボンボンが来たのか。
剛翼さんのところのガキは本当に救えないな。
父親も勘違いした権力者気取りだからな。
リコールさせたくても地盤が強固でリコールそのものが通らないらしいからな。
嫌な世の中だよ。
まあ、ホテル中までは入れないから安心できるが、町中で遭遇すると厄介だな。
さて、どうするか。
事務所の社長さんには話だけどとしておくかな。
何かあってからでは問題が大きくなるからな。
打てる手は打っておいても問題ないだろ。
蒼魔視点
Akiraさんから目で誘われたけど我慢しました。
まだエルシアのほうが終わってないからね。
とりあえず今日は休んでもらおう。
マネージャーの鬼藤さんがエルシアの部屋をノックして、扉を空けてもらう。
「お待ちしていました〜♪」
ひましていたのね(笑)
手際よく準備を進めるスタッフさんたち。
そして生唾を飲み込むスタッフさん達。
まあねえ。
あのワガママボディをバスローブ越しに見てもそうなるよね。
俺でもなるもん。
田代さんはどんどん撮影していく。
もちろんヤバい構図は一切ない。
エルシアが一回だけ肩をはだけさせて、背中側から撮らせたのには驚いたけど。
うなじはセクシーだし、肩のワンポイントタトゥーもいいね。
てか、ペイント?
また田代さん、生唾飲んでいる。
藤沢さんも見惚れてないで仕事をしてくださいな。
とりあえず1時間ほどで撮影は終わった。
スタッフの皆さんはこの後歓楽街に行くとのこと。
分かりやす(笑)
男なら仕方ないのかな?
じゃあ皆さん、お疲れ様でした。
明日は自由ですよね?
でしたらエルシアたちとお土産を探しに行きますね。
はい、よろしくです。
うし。
みんな帰ったよ?って…。
エルシアさん?
なんでにじり寄ってくるんです?
ジリジリと迫ってこないでくださいませんか?
あ、ちょっと待って!!
ジャグジーに連れてって何をする気だ!?
俺、服脱いでないぞ?
あと、そのお湯は絶対暑いよね!?
ちょ!?
ニヤつきながら来るなって!
やめ!!
押すな!!
ぎゃああぁぁぁぁ!!
日焼けがああぁぁぁぁ!!
Akira視点
なんか…蒼魔くんの絶叫が聞こえた気が…。
よく焼けていたからそのせいかな?
まったく、この私が誘ったのに乗ってこないなんて。
シアちゃんが大事なのはわかるけどさ、私だって構ってほしいわよ。
まあ、明日は三人でデートだし、国際通りでたくさん買い物をしなきゃね。
事務所のモデルさんたちにも買って帰らなきゃなあ。
これはシアちゃんと考えればいいかな。
お父さんにはミミガーでいいか。
お母さんには、どうしよう。
一昔前なら提灯とかペナントがあったんだけど、今はもうないんだよなぁ。
サーターアンダギーでもいいかなぁ。
お母さんの好み、未だにわからないから本当に買う側は困る。
大体は喜んでくれるからいいんだけど、これ!っていう定番が欲しいんだよね。
この辺は明日現地で探せばいいか。
さ、今日は蒼魔くんも夜這いには来ないだろうからゆっくり寝よう。
はしゃぎすぎて疲れたからね。
おやすみなさい。
鬼藤視点
まずいことになったわね。
よりによって剛翼の息子とか洒落にならない。
下手すると権力まで振りかざしてくるかも。
そうなると警察も役に立たなくなるわね。
どうするか…。
シアちゃんもAkiraも明日のお出かけ、楽しみにしているのよね。
それを駄目、とも言いにくいし。
だけど、安全を第一に考えたらホテルに缶詰が正解なのよね。
頭が痛いわ。
このホテルが外資系で本当に良かった。
下手に地場に依存しているホテルだったら間違いなくロビーを突破されていたわね。
こればかりは社長に感謝よ。
仕方ない。
スタッフだけでどうするか決めましょう。
願わくば何も起こらないでほしいわね。
カマセ犬登場です(笑)
まあ、異世界帰還組に絡んで無事ですむことはありませんが。
最近執筆速度が落ちてる気がします。
どこかで気分転換でもして心機一転する必要があるかもです。
続きます。




