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第113話(閑話12) 突貫工事

第113話(閑話12) 突貫工事


ヘパイストス視点

ヘラ母さんから呼び出されて何かやらかしたかと思ったらバカ親父を懲らしめる手伝いをしてくれという話だった。

何でも悪酔いしてケラウノスでミカエルを地上に落としてしまったと。

聞いていてあきれた。

女癖だけじゃなくて酒癖も悪いとか。

今はコキュートスに拘禁しているそうで、日本の貧乏神をくっつけているんだって。

…それって貧乏神に親父の神格、吸われない?

まあ罰なのだから神格を落とされてしまえば今までみたく威張れなくなるからちょうどいいと言えばちょうどいいか。

で、コキュートスに拘禁している部屋を見学できる回廊の作成と水を頭の上からぶっかけるボタンとゼウス父さんの頭に金ダライが落ちてくるギミックが欲しいんだそうで。

コキュートスで水をかけるとか…。

想像するだけで笑ってしまう。

一応最高神だから見た目は一丁前に偉そうなんだ。

そこに水がかかって、冷気で水が冷えて氷柱ができる…。

やばい。

想像するだけで笑える。

しかもヘラ母さんの依頼だから僕たちに大義名分はある。

ゼウス父さんはヘラ母さんに頭上がらないし。

まあ、帰ってきたらネチネチ言われるだろうけど、貧乏神に神格を吸われて僕より下の神格になってくれればやり返せるようになるかな?

少なくともヘラ母さんがトップに立てばオリュンポス工業団地は安定すると思う。

何気に政治力は高いし。

まあ、嫉妬深いのは…ねえ?

あの漫画の嫉妬マスクみたいにならないからいいんだけど。

さて、回廊の素材どうしようかな。

雷を絶縁するために真空層を作って安全性を確保するかな。

それによって保温性を確保できるから効率は良さそうだ。

暖気はどうするかな。

かぐつっちゃんに頼もうかな。

誰のことかって?

仲良しの火之迦具土のことさ。

熱っ苦しいけど真っ直ぐでいいやつなんだよね。

僕みたいな職人じゃないけど、裏表がないから付き合いやすいんだよね。

素材はどうするかねえ。

回廊の素材に緋緋色金はやりすぎだし…

絶縁性を考えてオリハルコンかなぁ。

…まあ、ゴッドバレー鉱山で結構採れるから手頃は手頃か。

重たくて硬いから空中に浮かべなきゃ大丈夫でしょう。

断熱効果も高いし、絶縁性能も高い。

で真空三層構造にすれば行けるね。

よし、ヘラ母さんに計画書を出して予算をもぎ取ろう。

多分楽しんでいるから普段より財布の紐は緩いはず。

「もしもし、かぐつっちゃん?手伝ってほしいことがあるんだけど…。うん。うん。そうそう。天照さんから聞いているなら話が早いね。いつからいける?」

僕は予算を取れる前提でかぐつっちゃんに手伝いを要請しましたよ。

さあ、ここからは僕の領域。

物作りの真骨頂見せてあげるよ。


ヘラ視点

ヘパイストスにたのんだけど中々いい感じじゃない。

オリハルコン回廊で三層構造、お仕置きボタンの設置、独房内の様子を見ることができるモニタ。

いいわね!

しかもヘパイストスも少し知恵を使ったみたいでお仕置きボタンをもう一個増やしてきた。

なんでも熱湯ボタン。

寒いから温めてやろうという心温まるボタンなんだけど、コキュートスの寒さだとすぐ凍るのよね。

多分わかってやったんだと思う。

だって電子音でお湯かけを始めますとか喋らせるんだもん。

でも出てくるのはお湯から瞬間冷凍された霧のみ。

たまに本当に熱湯のままかかるようにしたら面白いかも。

神の玉体だからやけどはしないけど、熱いのは熱い。

貧乏神も巻き込んで悪いけど、天照ちゃんのパンツ泥棒らしいから遠慮する必要はないわね。

よし。

ヘパイストスの計画書に少し追記して承認を出すわ!

思いっきりやっておしまい!


火之迦具土視点


家でゴロゴロしていたらヘパイストスに呼びだされた。

で、防寒具を着込んでコキュートスに行ってみたら、もう回廊できていました。

俺、やることなくね?と思っていたら、俺の神力を注ぎ込む水晶体を渡された。

なんでも回廊内の防寒機能を維持するためなんだって。

…なんで俺?

アポロンの旦那でよくない?

え?

今日同人即売会に行ってんの?

しかもコスプレ枠?

わけわからん…。

まあ、いい。

俺は軽めに水晶体に神力を送り込んだが、足りないみたい。

ゲージが全然上がらない。

貯まりにくく消費しにくい仕様とか。

いや、たまりやすく消費しにくい仕様にしろよ。

いや、ヘパイストスの嗜好は知らんわ。

…しかたない。

貸し1な?

ねじ込むような感じで神力を注ぎ、ゲージを溜める。

うん。

おわったかな?

駄賃は奢りの居酒屋、ね。

まあ、楽しませてくれよ。

閑話、もう少しだけ続くんじゃ。

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