表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
1/3

第一夜:物語を武器に選んだ娘

本作は、私が昔から大好きな『千夜一夜物語』を参考にして執筆している作品です。

原典の魅力を大切にしながら、

原作要素:約7割

オリジナル要素:約3割

というイメージで再構成しています。


物語の流れや登場人物、エピソードの多くは原典を下敷きにしていますが、現代の読者にも読みやすいよう表現を調整し、一部には独自の解釈や創作も加えています。

『千夜一夜物語』をご存じの方は懐かしさを、初めて触れる方は新しい物語として楽しんでいただければ幸いです。

それでは――

シャハラザードの語る、長い長い夜の物語をお楽しみください

砂漠の夜は、残酷なほど美しい。


満天の星が、死にゆく者の上にも等しく降り注ぐ。


それがシャハラザードには、ずっと不思議だった。


こんなにも世界が美しいのに、なぜ人は互いを傷つけるのだろう、と。


こんなにも夜空が広いのに、なぜ人の心はあんなにも狭くなるのだろう、と。


答えは、今夜ようやくわかりそうだった。


寝所へ続く廊下を歩きながら、シャハラザードは深く息を吸い込んだ。


乾いた空気の中に、お香の香りがほのかに漂っている。


宮殿の石造りの床は冷たく、絹の靴底越しでも夜の冷気が伝わってくる。


怖いか、と問われれば――怖くないとは言えない。


でも、それより強い何かがある。


シャハラザードは自分の胸に手を当てた。


そこにあるのは、怒りでも覚悟でもなく。もっと静かで、もっと確かな何かだった。


物語には、力がある。


幼い頃から信じてきたことが、今夜、証明される。


---


時を少し、戻そう。


シャハラザードが決意を固めたのは、父が青ざめた顔で帰宅した、


あの夕暮れのことだった。


父の名は、アズィーズ。


王に仕える大臣の中でも、特に信頼の厚い人物だ。


生真面目で、融通が利かないところもあるけれど、娘たちのためなら何でもする、


不器用に優しい男だった。


その父が、あの顔をして帰ってきたのだ。


砂漠の夕暮れが窓から差し込む中、シャハラザードは本を読んでいた。


千冊目か、万冊目か、もうわからない。


幼い頃から読み続けてきた書物の山が、彼女の部屋の隅に積み上がっている。


父の足音はいつも一定で、聞けばその日の疲労度がわかる。


今日のそれは、これまでで一番重かった。


「お父様」


シャハラザードは本を置いて立ち上がった。


「どうされましたか」


「……なんでもない」


「嘘です」


父は娘をちらりと見て、小さく息を吐いた。


こういう時、シャハラザードには敵わないことを、アズィーズは長年の経験で知って


いる。


この娘は人の顔を読む。言葉の裏を読む。


物語を読むように、人間を読む。


「……王様が、また」


「また、娘を」


「都に、もう若い娘が残っていない。明日も探せと言われたが……わたしには」


父の声が、途切れた。


シャハラザードは静かに父の隣に座った。


父の手が、微かに震えていることに気づいた。


この人は毎日、誰かの娘を連れて行っている。


断れない。断れば自分が処刑される。


だから泣きながら、震えながら、それでも命令に従い続けている。


そのことが、どれほど父を蝕んでいるか。


娘にはわかっていた。


「お父様」


シャハラザードは言った。


「私を連れて行ってください。王様のところへ」


次の瞬間、父は今まで見たことがないほど激しく立ち上がった。


「馬鹿なことを言うな!」


声が、震えていた。


「お前はわたしの娘だ! お前だけは絶対に! 何があっても!」


「お父様、落ち着いて」


「落ち着けるか! あの王のもとへ行けば、夜明けには……お前が……」


父の目に、涙が浮かんでいた。


シャハラザードはそれを見ながら、胸が痛くなった。


でも、揺らがなかった。


「私には、考えがあります」


「考え?」


「王様を止める方法です」


父は絶句した。


「どんな考えがあれば……あの方を止められる。剣でも軍でも止められないのに、お


前一人が……」


「剣では無理です」


シャハラザードは言った。


窓の外、砂漠の空が赤から深い紫へと変わっていく。


一番星が、遠くに瞬き始める。


「でも、私には別の武器があります」


「武器?」


「物語です」


父は、呆気に取られた顔をした。


シャハラザードは微笑んだ。


「笑わないでください、お父様。私は本気です。人の心を動かせるのは、剣じゃな


い。言葉です。物語です。私はずっとそれを信じてきました」


「しかし、お前が……」


「都の娘たちが毎朝死んでいます」


シャハラザードの声が、静かに、しかしきっぱりと響いた。


「私が行かなければ、明日も、明後日も、誰かが死ぬ。私が行けば……ひょっとした


ら止められるかもしれない。ひょっとしたら、だけれど。どちらに賭けますか、お父


様」


長い沈黙があった。


篝火(かがり火)が揺れた。


砂漠の夜風が、遠く鳴いた。


アズィーズは、泣いた。


男の人がああいうふうに泣くのを、シャハラザードは初めて見た。


声を押し殺して、肩を震わせて、手で顔を覆って。


それでも娘は翌朝、旅支度を整えて父の前に立った。


「一つだけお願いがあります」


「……なんだ」


「妹を、一緒に連れて行かせてください」


---


妹のドゥニヤザードは、今年で十四になる。


姉とは似ていない。


丸くて明るい目をして、よく笑い、よく泣き、感情が顔に出る娘だ。


物語を聞くのが好きで、姉の部屋にいつも潜り込んでくる。


「お姉様、今夜もお話聞かせて」


何百回聞いたか知れない台詞せりふを、シャハラザードは何百回でも叶えてやっ


た。


ドゥニヤザードに聞かせる物語を選ぶとき、シャハラザードはいつも考える。


どの話が一番、今夜の妹に合っているか。どの話なら、妹の目が一番輝くか。


物語とは、そういうものだ。


語り手と聞き手の間に生まれる、生きたものだ。


出発の前夜、シャハラザードはドゥニヤザードを呼んだ。


「あのね、ドゥニヤザード」


「なーに、お姉様」


「明日、王宮に一緒に来てほしいの」


妹はぱちくりと目を瞬いた。


「王宮?」


「そこで、もし夜が更けたら」


シャハラザードはゆっくりと言い聞かせた。


「こう言って。『お姉様、眠れません。物語を聞かせてください』って」


ドゥニヤザードは少しの間、姉の顔を見ていた。


いつもと違う何かを感じ取ったのだろう、珍しく神妙な顔をして、小さく頷いた。


「……わかった。ちゃんと言う」


「ありがとう」


「ねえ、お姉様」


「なに」


「怖くないの?」


シャハラザードは少し考えた。


「怖い」


正直に言った。


「でも、やらないほうが、もっと怖い」


ドゥニヤザードはまた少し考えてから、姉に抱きついた。


その温かさを、シャハラザードは翌朝まで覚えていた。


---


王宮の謁見えっけんの間は、想像よりずっと静かだった。


シャフリヤール王は、玉座に座っていた。


遠くから見ていた時、シャハラザードは「恐ろしい人間」を想像していた。


鬼のような目をして、怒鳴り声を上げて、力任せに世界を壊すような。


でも実際の王は、違った。


静かだった。


それが逆に、怖かった。


怒っている人間は、まだわかる。悲しんでいる人間も、わかる。


でも目の前の王は――何も映していない無の目で、ただそこに座っていた。


王は三十代の半ばだろうか。整った顔立ちをしている。


かつては笑みが似合っていたのだろうと、なぜか思った。


でも今その顔には、深く冷たい疲弊ひへいだけが刻まれている。


まるで、全部を諦めてしまった人の顔だ。


「大臣の娘か」


王の声は、低くて静かだった。


「はい」


「泣かないのか」


「……泣くつもりはありません」


 王の眉が、わずかに動いた。


今まで連れてこられた娘たちは、みな泣いていた。


あるいは震えながら床に伏して命乞いをした。


この娘は違う。まっすぐに、王の目を見ている。


「大した度胸だ」


王は言った。感情のない声で。


「だが、夜明けが来れば……」


「存じております」


シャハラザードは静かに遮った。


「では、なぜ来た」


王の目が、初めて娘を真剣に見た。


「自ら来たというのか」


「はい」


「理由を言え」


シャハラザードは一瞬だけ迷った。


本当のことを言うか。一部だけ言うか。


「……都の娘たちのために」


正直に言った。


「このままでは、都に娘がいなくなります。それは、間違っていると思いました」


王の顔が、わずかに動いた。


怒りかと思ったが、違う。


何か別の表情だった。シャハラザードには読めなかった。


「間違っている」


王は繰り返した。


「わたしが、間違っていると」


「はい」


「死にたいか」


「死にたくはありません」


「では口を慎め」


「でも嘘をつく気もありません」


沈黙が落ちた。


長い沈黙だった。


王の背後に控えていた宦官かんがんが青ざめているのが見えた。


こんな口を利いた娘は、今まで一人もいなかったのだろう。


しかし王は、怒鳴らなかった。


ただ、じっと娘を見ていた。


「お願いが一つあります」


シャハラザードは続けた。


「妹を、傍に置かせてください。夜明けまで」


「なぜだ」


「妹と離れて眠ったことがないので」


本当だった。それだけが理由ではないけれど、本当のことだった。


王はまた沈黙した。


篝火の光が揺れている。夜風が回廊のどこかで鳴っている。


「……よかろう」


王は短く言った。


それだけだった。


しかしシャハラザードには、その「よかろう」の意味がわかった。


この王は、まだ人間だ。


全部を失ったように見えて、まだどこかに、人の言葉を聞く耳が残っている。


---


夜が更けた。


王の寝所は広く、天井が高く、贅を尽くした調度品が並んでいた。


それでも、寒々しかった。物が多いのに、何もない部屋。


シャフリヤール王は寝台の端に腰を下ろし、遠くを見ていた。


シャハラザードは床に敷かれた絨毯じゅうたんに座り、そばにドゥニヤザードを


引き寄せた。


夜風が、窓の隙間から忍び込んでくる。


砂漠の夜の匂いがした。


どれほど時間が経っただろう。


ドゥニヤザードが、少し緊張した声で言った。


「お姉様……眠れません」


姉妹の目が、一瞬だけ合った。


「物語を聞かせていただけませんか。」


シャハラザードは妹に微笑んだ。


それから――王の方を向いた。


王はまだ、遠くを見ていた。こちらなど聞いていないように見えた。


でもシャハラザードにはわかった。


この王は、耳だけはこちらに向いている。


「王様、よろしければご一緒に、いかがでしょうか」


声は静かで、でも通った。


「私の知っている物語の中でも、一番面白い話をいたしますから」


王は答えなかった。


でも、立ち去ろうとしなかった。


シャハラザードは息を吸った。


何千回と読んできた物語たちが、今、胸の中でともされる。


この夜のために、この瞬間のために、積み重ねてきたすべてが。


---


「昔々」


シャハラザードは語り始めた。


「ある商人あきんどが、砂漠を旅していました」


声は低く、でも柔らかかった。寝所の静寂に、するりと染み込むような声だった。


「商人の名はマルワーン。真面目で、家族思いで、誰にも文句を言わない男でした。


砂漠の旅は過酷でしたが、家に帰れば愛する妻と子が待っている。


それだけを頼りに、何日も歩き続けていました」


シャハラザードはゆっくりと言葉を紡いだ。


急がない。焦らない。


物語とは、急いで語るものではない。


「ある夜、オアシスで一息ついていたマルワーンは、ナツメヤシの実を食べながら、


ふと種を遠くへ投げました。何気ない、ほんの無意識の動作でした」


王が、かすかに動いた気がした。


シャハラザードは続ける。


「するとその瞬間、地面から轟音ごうおんが響き、砂が竜巻のように舞い上が


り……巨大な魔神まじんが現れたのです」


ドゥニヤザードが小さく「あ」と声を上げた。


「魔神は恐ろしい形相ぎょうそうで、マルワーンを見下ろしました。その身の丈


は、ナツメヤシの木の十倍はあろうかという大きさで、目は燃える炭のように赤く、


声は雷のように低く響きました」


「『人間よ』と魔神は言いました。『貴様は今、わたしの息子を殺した。貴様が投げた


種が、眠っていた息子の眉間に当たって死んだのだ』」


王が――動いた。


確かに、姿勢がわずかに変わった。


遠くを見ていた目が、ほんの少し、シャハラザードの方に向いた。


シャハラザードは見逃さなかった。


でも顔には出さない。


「マルワーンは震えました。そんな意図はなかった。知らなかった。でも魔神には関


係ありません。『おまえを殺す』と言う魔神に向かって、マルワーンは震える声でこ


う言いました」


「『待ってください』」


シャハラザードは少し間を置いた。


「『死ぬ前に、家に帰らせてください。妻と子に別れを告げ、財産を整理して、一年


後に必ずここへ戻ります。約束します』」


「魔神は笑いました。嘲るように。『人間の約束などあてにならぬ。逃げるに決まっ


ている』」


「しかしマルワーンは言いました。


『逃げません。わたしは約束を破ったことがな


い。一年後、必ずここに来ます。もし来なければ、呪いをかけてくれていい。でも、


あなたも約束してください。わたしが戻ってきたら、話を聞いてくれると』」


砂漠の夜風が、また窓の外で鳴った。


王は、もう遠くを見ていなかった。


シャハラザードは胸の内で、深く息を吐いた。


かかった。


「さて。魔神がどう答えたか、その後マルワーンはどうなったか」


 シャハラザードはそこで、ほんの少しだけ声を落とした。


「物語は、まだ続きます。


マルワーンが一年後に約束の地へ戻ってきた時、そこで三人の老人と出会いました。


一人はヤギを連れた老人が、オアシスのほとりに座っていて……」


 物語の中に、また物語が現れ始めた。


 砂漠の一夜に語り切れないほどの、深い深い物語が。


---


窓の外が、うっすらと白み始めた頃。


シャハラザードは、物語が一番盛り上がった瞬間で――口を閉じた。


寝所の中が、静まり返った。


ドゥニヤザードが「えっ」という顔をしている。


それも計算の内だ。妹の反応は、聴衆の反応だから。


沈黙。


「……続きは?」


その声に、シャハラザードは心の中で目を閉じた。


王の声だった。


静かで、感情のない、あの声が――しかし今は、かすかに何かを含んでいた。


「続きは……明日の夜、お話しいたします」


シャハラザードはゆっくりと言った。


「老人がなぜヤギを連れていたのか、魔神がマルワーンをどうしたのか……


全部、明日の夜に」


長い沈黙が続いた。


夜明けの光が、少しずつ部屋に差し込んでくる。


王が立ち上がる気配がした。


シャハラザードは顔を上げた。王の背中を見た。


処刑の命令を下す権限は、今、この王にある。


一言で終わる。


でも。


「……よかろう」


王は、シャハラザードの方を向かないまま言った。


「今夜は、それでよい」


そのまま、王は奥の部屋へ消えた。


シャハラザードは、ゆっくりと息を吐いた。


ドゥニヤザードが飛びついてきた。


声を押し殺しながら、それでも全力で抱きついてくる。震えていた。


「お姉様……」


「大丈夫」


シャハラザードはそっと妹の背を撫でた。


自分の手も、少し震えていることに気づいた。


怖かった。ずっと怖かった。


でも物語の力を、信じていた。


---


夜明けの光の中、シャハラザードはそっと窓の外を見た。


砂漠が、金色に染まっていく。


一夜が、明けた。


生き延びた。


そしてこれが、はじまりに過ぎないことも、わかっていた。


今夜王の心を揺らしたのは、物語だ。


でも一夜で変えられるほど、あの王の傷は浅くない。


何ヶ月も、何年も積み重なってきた、冷たく重い静寂だ。


溶かすには、時間がかかる。


だからこそ、千の夜が必要なのだ。


シャハラザードは胸の中にある無数の物語を、心の中で確かめた。


賢者の話、魔神の話、王の話、恋人たちの話、盗賊の話、船乗りの話、


魔法使いの話。


幼い頃から読み続けてきた書物が、すべて今夜のために胸の中にある。


大丈夫だ。


物語は、尽きない。


人間が生きる限り、物語は生まれ続ける。


喜びも、悲しみも、裏切りも、赦しも、すべてが物語になる。


そしてあの王の話も、いつか。


あの冷たく凍りついた心が解ける物語も。


シャハラザードはそっと微笑んだ。


今夜語ったのは、まだ序章に過ぎない。


本当の物語は、これから始まる。


---


その夜も、また夜が来た。


灯篭とうろうに火がともる。篝火が揺れる。砂漠の空に、星が満ちる。


シャハラザードは寝所で待った。


ドゥニヤザードが横にいる。


しばらくして、王が現れた。


昨夜と同じように、寝台の端に腰を下ろす。遠くを見る。


でも、昨夜と少しだけ違う。


その背中が――昨夜より、ほんのわずかだけ、こちらを向いていた。


「お姉様、お話を」


ドゥニヤザードが合図する。


シャハラザードは微笑んで、口を開いた。


「続きをお話ししましょう」


そう言って、王の方をちらりと見た。


「昨夜の続きを聞きたいとおっしゃる方がいれば」


王は答えなかった。


でも立ち去らなかった。


「……始めろ」


低い声で、王は言った。


シャハラザードは深く頷いた。


「はい、王様」


物語が、また始まる。


一夜の続きが、また次の夜を生む。


---


千の夜は、こうして始まった。


一つの物語が次の物語を呼び、次の物語がまた次を連れてきて。


シャハラザードの声は、夜ごと砂漠の闇の中に解けていった。


王は初めのうち、それを認めようとしなかった。


ただ、続きが聞きたかっただけだと、自分に言い聞かせていた。


物語に魅かれているのではない。ただ暇だから聞いているだけだと。


王自身も気づいていた。


あの娘の声が聞きたくて、夜が来るのを待っていることに。


それが何を意味するかは、まだわからなかった。


でも確かなことが一つあった。


何ヶ月も凍りついていた胸の中に、ほんの小さな、しかし確かな温もりが灯り始めて


いた。


それは物語の炎だった。


シャハラザードが夜ごと点し続ける、言葉の篝火だった。


---


第二夜へ続く


第一夜をお読みいただき、ありがとうございました。

本作は『千夜一夜物語』の世界観や物語構造を参考にしながら、原典の魅力をできるだけ残すことを意識して執筆しています。

今回の第一夜は、シャハラザードが王のもとへ向かい、最初の物語を語り始めるまでを描きました。


原典では比較的短く語られる部分ですが、本作では彼女の決意や父との関係、妹との絆、そして「物語の力」を信じる心をより丁寧に描いています。

これから先は、原典で語られる数多くの物語をベースにしながら、ときには創作や解釈も交えつつ、シャハラザードと王の変化をゆっくり描いていく予定です。

千の夜には遠く及ばないかもしれませんが、一夜ずつ積み重ねながら、この長い旅を続けていければと思います。

もし少しでも楽しんでいただけたなら、次の夜もお付き合いください。

それではまた、第二夜でお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ