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ムカついたので、フォークでケーキ半分取って、笑顔で彼の口元に運んだ。
「はい、あーん♪」
「ちょっ大きいって…ムグッ!」
開いた口の中に、思いっきりフォークをつっ込んだ。
「んっん~!」
顔をしかめ、それでも何とか食べている彼の姿を見て、ちょっと気が晴れた。
「ふふっ。口の周り、クリームだらけよ?」
ティッシュで拭いてあげようとしたら、その手を掴まれた。
「美咲…。舐めて取ってよ」
「え~?」
「誰のせい?」
それを言われると…。渋々顔を寄せて、彼の頬をペロッと舐めた。
続いてクリームをペロペロ舐めていると、いつの間にか彼の唇を舐めていた。
「んふふ…。くすぐったいなぁ」
「んっ…」




