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パクリマスオンライン 六つの企業が協力して完成された、最先端のTRMMORPG  作者: 紫電のチュウニー
第6章 魔包学園生徒として

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第365話 短いスカートは、好き……?

※■※■※工藤翔也を待つ芝内音兎衣エトネブルー視点■※■※■

■魔包学園都市ロザリィ アロンダイトの剣像内■


 工藤君がダンジョンに入ってから数時間経ったかな。

 私はずっと、きれいなリリさんを見ていた。

 薄い唇に大きな目。黒いつややかな髪に透けるような肌。

 ゲームのリリさんは少し可愛い系にしてたみたいだけど、本当のリリさんは文句のつけどころがない美人だよ。

 私がリリさんくらいの年になっても、こうはなれないと思う。

 工藤君はリリさんみたいな人が好きなのかなぁ……。


「工藤君、遅いね。リリさん」


 リリさんはどれだけ長い時間、閉じ込められているんだろう。

 ……とっても短いスカート履いてるんだよね。

 角度を変えたら、パンツ見えちゃいそうだよ。

 足がきれいだから短いのが似合うのかな。

 私は恥ずかしくて無理。

 学校のスカートだってひざ下五センチはあるもん。


「こんなにきれいな足なのに動かせないなんて……んん、何の音だろう?」


 ドタドタと走り回るような音が響き始めた。

 まさかゴブリン!? 


「にぃには、ここー!」

「わっ!? だ、だれ? どうやって入ってきたの?」


 警戒していたら、すごい勢いで女の子が入って来たよ!? 

 危うく攻撃しちゃうところだった。


「あれぇ? にぃにどこー?」


 私の方を少しだけ見たけど、誰かを探してるみたい。キョロキョロしてる。


「にぃに? にぃに? すんすん、すんすんすん」

「あ、あの」

「にぃにの匂いするー! こっちー!」

「だ、ダメ! 危ない!」

「にぅ?」


 工藤君の向かったダンジョンの方に行こうとして、慌てて止めた。

 入れたとしても、また罠が作動するかもしれない。


「どうして邪魔するの? にぃにに会いに来たの!」

「えっとね。この先は入れないよ。それに、危ないから」

「すんすん……でもこっちからね。にぃにの匂いするの」


 その先? にぃにって、工藤君のことなの? そういえば妹さんがいるってリリさんから聞いたんだよね。


「あなたはもしかしてヨ……!?」

「うおおお!? 何で天井! ちょ、危、どいてくれぇーー!」

『えぇーー!?』


 女の子に質問しようとしたら、今度は工藤君が天井から落ちてきた! 

 本当に何が起きてるの!? 

 私が避けたら女の子は工藤君を両手でキャッチ。

 すごい力持ち。

 

「にぃに、いたー! きゃはーははは! お空から降って来たぁー」

「まだまだ練習が必要だな……っておい! なんでトルルがここにいんだよ!?」


 怪我はしてないみたいだけど、女の子に抱きかかえられながら、工藤君が信じられないほどびっくりしてる。

 うん、私もびっくりした。

 女の子にも、工藤君にも。


「にいに、遊ぼ」

「……あのなぁ」


 工藤君が女の子から飛び降りると、その子の顔がはっきり見えた。

 す、すっごく可愛い! でも、少しだけ獣っぽい尻尾と耳が見える。

 獣人の子なの? じゃあやっぱり工藤君の妹さんじゃないよね。


「後でイズルさんにどんな罰を受けるかわからねーぞ」

「だってつまんないんだもん」

「お前な。これから結婚の儀式があるってのに抜け出してくるってどういうことか分かってるのか?」

「け、けけけ、結婚?」

「はぁ、仕方ない。送ってくか。悪いなエトネさん。少しだけ待っててくれ」


 工藤君はトルルちゃんと呼ばれた子をがしっとつかんだ。

 何をするつもりなの? ま、まさかここで抱擁……!? 


「えっとね、くど……」

「そうだな、この技名はまだ決めていなかったが……転移トランスファー!」

「え……っと、ね。消え、ちゃった?」


 信じられないことが起きたの。

 目の前にいた2人が消えちゃったんだよ。

 まるでゲームからログアウトしたみたいに。

 ううん、それに近いことが起きたんだと思う。


「あんなこともできちゃうなんて、すごいなぁ」


 工藤君は少しだけ待っててって言ってたからね。

 戻って来ると思って待ってた。

 そうしたら、また天井から現れたの! 

 

「うおおお! なんでまた天井なんだよ!」

「工藤君!」

「ちょ、エトネさん、危な……うああああ!?」


 ……今度は私が支えようと思ったんだけど。

 私って、非力だもん。潰れちゃった。


「やわらか……ご、ごめエトネさん!」

「大丈夫。わわ、私のせいだから!」


 工藤君、結構がっちりしてて驚いちゃった。

 

「と、ところで工藤君。女の子は?」

「ちゃんと家に送り届けてやったよ。首をかしげている隙にな」

「さっき、2人が消えたように見えたんだけど」

「転移だ。さっき覚えたばっかだけど、上手くいったみたいだ。狭い場所に移動しようとすると難易度が跳ね上がるんだよな」

「すごいね……」

「まだまだ使いこなせてないけどさ。結構、役に立ちそうだぜ……っと、あんまゆっくりしてる時間ないんだった。リリを解放してやらねーと」


 そう言って工藤君は1枚のカードを取り出した。

 これが禁忌魔道具なの? 普通のカードに見えるけど。


「これは?」

「セキュリティカードだと思う。建物内で変な小人が遺物として拾って来たんだ」

「これ、見たことあるような……うん。リリさんの会社のセキュリティカードだね」

「ダンジョンの中に鮫島っていうおっさんゾンビがいたんだけど、そいつの仕業だったみたいだぜ。この結界」


 そう言いながらリリさんの前に立って、カードをかざしたり置いたりする工藤君。

 そして明らかにスカートで目が止まり首をかしげる工藤君。

 あんまりかがんじゃダメだよ? って言わなくてもよさそうなくらい気を付けてる。 


「……リリの会社の女子がスカート短いの、リリの影響だよな」

「えっとね。スカート短いの、好きなの……?」

「可愛いとは思うけど。どっちかというとハラハラする」

「う、うん。それは分かるかも」

「って、スカートはどうでもよかった。このカード、どうやって使うんだろ?」

「借りてもいいかな」

「ああ」


 このカードキーはリリさんに呼ばれた時に使ったことがあるの。

 カードってかざすか差し込んで使うのがほとんどだけどね。

 このカードキーは違う。


「え? 曲げちゃうの?」

「こうするとね……出て来た」

「すげー、ハイテクだ!」


 カードを曲げるとホログラムメニューが出て、そこにカードで解除できる情報が出るんだよね。

 曲げるって概念がないカードだからこそ知らないと使えないだろうって発想なんだって。

 メニューの中にはいくつかのセキュリティ解除項目があるみたい。

 多分これだね。災いの紅蓮捕縛式。


 これを解除すればリリさんを解放できるはず……!  


「止めておいた方がいいです。死にますよ、お二人とも」


 ……誰!? 

無事に引っ越しを終えて段ボールも片付きました! 

引っ越し後はあれやこれやが欲しくなりますね。

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