表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パクリマスオンライン 六つの企業が協力して完成された、最先端のTRMMORPG  作者: 紫電のチュウニー
第6章 魔包学園生徒として

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

373/374

第364話 コアじゃねーから

部屋というか引っ越し段ボール場の家と化しています。

 アロンダイトのダンジョン最奥にあった扉の先には、宇宙船のコクピットのような造りだった。

 誰がどうやって作ったのかも分からないが……ゲンドールが取り込んだものなのか? 

「これは動きそうにないな」


 まるで宇宙船のような場所だが、コックピットからの視界が土で覆われている。

 ざっと中を見渡すと、中央の目立つ位置に、よく分からない台座のようなものがある。

 そして、エネルギーでも送っているのだろうか。

 ドクン、ドクンと脈を打つように、紫色の光が地面から台座へ向けて流れている。  

 ここってアロンダイトの剣像の中なんだよな。

 外から見たときは、剣が地面にぶっ刺さってたように見えたけど。

 俺はその中に立ってて、ぶっ刺さってる剣の先端に向かっていたわけだ……。

 入口に入ると柄の部分に移動する? 

 位置感覚がおかしくて、考えると頭がバグりそうだ。


 探しに来た禁忌の魔道具は見当たらないな。

 どうしたもんか。まだ少し体がふらつくし、操縦席のとこにでも座って考えるか。


「どっこらせーっと。はー、コーラ飲みてぇ」

「ジジ……ジジジの……テム、ワー……動。ジジ……ワープ、の軌道軸……より、作……」

「なんだ!?」


 座った途端に真正面の奥の方から変な声がした。

 ……正面には土が見えるだけだが……外が見えるガラスっぽいとこから音がしたのか? 

 近づいてよく確認すると、それはガラスじゃなく、透明な巨大モニターのようだった。

「ジジ……ワープ、軌道の、ジジジ」

「ワープぅ?」


 この船、ワープできんの!? 

 

「いやいや、無理だろ。んなばかでかいもん持って帰れるわけ……」

「ジジジ。ワープ、軌道航路を、ジジ」

「壊れてるのかな」

「ポミュオー」

「ちょ、またかよレン!」


 まーた勝手に動き回るレン。あっちにあんのは台座か。

 気にはなってたけど、なんかあるのかな。

 近づいて調べるが、やっぱり何も見当たらない。

 レンはしきりに台座の上でジャンプしようとしている。

 飛べてないけど。何がしたいんだよ。


「何か乗せてあったんだと思うけど。やべ、やっぱまだフラフラす……」


 ふらついて台座に乗った途端、俺の体から強烈な光が発せられた!? 

 バヨウに食われていた後、できていた傷だ。



「なん、これ……あっつ!」


 傷のあたりに触れると熱気を帯びていて、とても触ってられない。


「ジジ……神石動力を確認。本艦を修復するため、ソードパイロット、ホルムンを再構築します」

「おおお!?」


 さっきまでノイズが走ってた声がはっきりとしゃべった。

 そして、驚くべきことに、童話の物語に出てくるような小人が天井から落ちてきたのだ! 


「ちまぅ」

「……はい?」

「ちまぅ?」

「消えた!?」

 

 さらに驚くべきことに、その小人は消えて、離れた場所に現れた。


「剣艇アロンダイト、再始動まで残り七十五%。本艦の内部に不要物を確認。ホルムンは排除しに向かってください」

「ちまぅ」


 何が起きているのか考えてる間に、小人はどこかへ消えてしまった。

 今のまさか転移か? 

 つーか俺、いつまでこの銅像モード続けりゃいいのよ。動けないんですが? 


「コアの不安定を確認。コアの意思を確認。コアの要望により熱量低下。安定モード推奨。剣艇アロンダイトの復旧作業を一時的に停止」


 もしかして俺の意思が伝わる? 体が動くようになったぞ。


「コマンドレディモード。マスターコア。おはよう、あるいはこんにちは。またはこんばんは。」

「あ、あ……しゃべれるまで回復したか。AIだよな、これ」

「おはよう、あるいはこんにちは。またはこんばんは」

「はいはい、いま何時か知らねーけどこんにちは……AIがしゃべったくらいじゃ現代人は驚かないぜ?」

「あなたはマスターコアの意思ですね」

「誰がコアだ! 俺は人……人か?」

「人ではありません。コアです」


 なんだよコアって。俺は動力じゃねーぞ。動力はあのトランシーバーみたいなやつじゃねーのかよ。


「断定すんな。なぁ、あんたAIだよな。もしかして色々とここの情報とか、黒騎士のこととか、転移のこととか知ってたりするか? それと禁忌魔道具についても……」

「質問内容に対して回答する前に、マスターコアであるあなたの目的をインプットする必要があります」

「だからコアじゃねーっての。目的は……いくつかあるな。禁忌の魔道具、それと転移の習得。あと、ベルガンチュアくらい強くなりてー」

「……総合すると、より高出力なコアになりたいという意思を確認」

「全然違うじゃねえか! ぶっ飛ばすぞお前ぇ!」

「コアの出力が上昇」

「あのなぁ……」

「コアによる質問の回答結果がコアの出力向上に繋がるとは思えません。それでも実行しますか?」


 ……どうやらコア路線から外れなくなったようだ。

 

「意地でもコアにしたいんだな。分かったよ。コアでいいからこっちの質問に一つずつ答えてくれ。まず、ここの情報から」

「本艦艇は飛翔艇、レプラコーンと魔剣アロンダイトが融合した姿です。神石を動力として宇宙航行を可能とする他、増えた惑星を粉砕してゲンドールへ取り込む性能を保有しています」

「ふ、ふーん……」


 惑星破壊すんの? やばすぎだろこの剣。


「黒騎士のことは知っているか?」

「黒騎士とはどのようなコアでしょうか」

「お前は人族をコアとしか見れないのか?」

「人族の黒騎士という人物は検索できないようです」

「あいつが何者なのか知らないんだった……じゃあベルガンチュアのおっさ……ベルガンチュアは? 種族は妖魔だ」

「妖魔ベル・ガンチュア・ゼルディバブ。太古に魔剣アロンダイトを持ち、神と戦ったとされる上級妖魔。地底から地上に隠れ住んだ妖魔のうち、四皇にも並ぶ三避頂(ひこう)と称される実力者」


 やっぱベルガンチュアのおっさんってすごいんだな。

 コイツの情報なら、転移について調べられるかもしれない。


「転移の力について教えてくれ」

「条件を満たした人や魔族が使用する、物体移送方法。プロセスは、同一ボディの構築と消滅という二つの真理が必要。なお、肉体を構築する前に肉体を消滅させた場合は復元できないため非常に危険」

「転移のやり方は?」

「マスターコアは転移可能と認識。使用方法をコアへインストールします」

「インストールって、だから俺コアじゃな……」


 そう言いかけた途端、地面を這う紫色の光が、俺の体へ流れはじめた……! 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ