はじまり
閲覧ありがとうございます。
初めましての方も、お久しぶりの方も、またこれからよろしくお願いします。
さて、これはテンプレじゃないぞ! という前置き的なものと思って頂ければと思います。
異世界。
それは言わずと知れた自分のいた世界とは異なる世界を示す。
一昔前ならばそのような話を出した時点で「それはあり得ない」、「バカバカしい」と一蹴されて終わりだっただろう。
しかし現代の日本においては、小説、漫画、ゲームの発展により『異世界』は逆にとても身近な存在となっているのが実状である。
身近な存在となった理由。
それはやはり、流行りの『転生モノ』ブームである。
『不運な死』を『鍵』とし、異世界(高確率でそれは小説の中やゲームの世界とされている)に行くそれは、別名『転生』や『神の悪戯』、時には『神のご都合主義』とも呼ばれたりもするだろう。
そして『転生』において『前世の記憶』は必須である。
けれど何故それが残っていたり、蘇ることがあるのか、疑問に思ったことはないだろうか?
本来、人は死ぬと必ず『死神』に連れられて『あの世』という世界に行く事になる。
しかし、『不運な死』を『鍵』として異世界に渡ってしまった場合、その『死神』を経由することなく『異世界』に行ってしまう。
これにより、『前世の記憶』が残されてしまうのだ。
では『死神』を経由するとどうなるのか。
それは『完全な生まれ変わり』を意味する。
『死神』の仕事は『魂の回収』をし、『閻魔』の元に連れて行くこと。
そして『閻魔』の元に連れてこられた魂は善人、悪人を問わず、等しく『魂の罪の精算』という審判が下される。
それは、罪が軽ければ軽いほど『生まれ変わる』ことが早くなり、罪が重ければ重いほど、遅くなる。
そういうシステムである。
次に、『魂の罪の精算』が終わった魂は『魂の浄化』が待っている。
この『魂の浄化』とは、その名の通り、魂を『白紙』もしくは『透明』にすることである。
ここで初めて、魂の『記憶を剥ぎ取る』という作業が待っている。
剥ぎ取られた『記憶』は消えるまで延々と地獄か天国を彷徨うこととなり、二度と地上に降り立つことができないことが原則である。
そしてもう一つ、異世界と言えば『召喚モノ』だ。
こちらも『転生モノ』と肩を並べるくらいに、日本では人気のジャンルと言えよう。
『転生モノ』とは違い、『死んでから』呼ばれるものではない。
別の世界から『聖女』や『勇者』を『生きたまま』呼び寄せるというものである。
まず、『召喚』に必要なものは、『聖女』や『勇者』を呼び寄せるための『対価となるモノ』だ。
それは『生き物の生命』なのか、『魔力』と呼ばれるモノなのかは定まってはいない。
ただ、一つだけ確かなのはそれを『神』に捧げるということだ。
要するに、『召喚』の儀式はまさにその世界の命運をかけた一大プロジェクトと言っても過言ではない。
しかし、『生き物を呼ぶ』というのは大変リスクが伴う。
どうしても『ご都合主義』になってしまうことが多いのだ。
しかも『人』を特定できるわけではないため、必ず呼びたい人物が来るという保証はなく、どちらかといえば、『不運な事故』という『人間違い』が圧倒的に多い。
『転生』のように死んではいないが、元の世界に帰れる可能性が極めて低いことから、召喚された側の負担があまりにも大きいと神々は判断した。
そこで神々は慈悲の気持ちから『召喚』された者達に等しく『ギフト』という形の『力』を与えることとした。
けれども元来その世界で持つことがない『ギフト』は『稀有』な存在とされ、結果的に召喚は『誰が』来るかよりも、『ギフト』を求め、減るどころか増え続けるという結果になっている。
因みに召喚された側はどういうことになっているのかと言うと、俗に言う『神隠し』として処理されることが多い。
そしてもう一つ。
実は『転生』でも『召喚』でもなく異世界へと足を踏み入れる方法があるのをご存知だろうか。
それは『世界の扉』を通ることだ。
その扉は『世界の創造主』たる『最初の神』が作ったとされており、別名『創造主の扉』もしくは『世界の始まりの扉』とも言われる扉のことである。
その扉を通った者には『全ての神』という存在からの干渉を一切受け付けず、『不運な死』も『対価』も『ギフト』も何も存在しない。
それ故に元々持っている力や知識、その世界にとって『特異』なるものを持たないと生き残れないとされており、見方を変えれば一番過酷で、残酷なことなのかもしれない。
しかし、再びその扉を通れば元の世界に戻ることは可能なので、希望は持てる。
そしてこの物語はそんな扉を通った『彼ら』の物語である。
ここまで読んでもらってありがとうございます。
さて、次からいよいよ本編に入ります。
よければそこでもお会いしましょう。
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