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第七話「二時間目飛んで三時間目」

 主人公の知力ェ……






 皆、覚えているだろうか。ゲリラ小隊を壊滅させたりなんやかんやあったが、未だに一時間目の授業が終わっただけなのだ。


 一時間目の授業はイデア測定。二、三時間目にはイデアに関する基礎知識に関する。授業、四時間目は――。

 といった具合に時間割りがあったのだが、今日は朝っぱらからの襲撃事件。二時間目が丸々潰れちまったよ。まあ、聖岳センセがゲリラを鎮圧してくれたんで、三時間目から何とか授業を受けれるんだけどね(大嘘)。


 何にせよ、生徒達は今普通に授業を受けている。

 まあ、あれだ、吐いたりその……粗相しちまったやつはサービスで記憶消して生活魔法の【浄化(ラ・フィレシ)】をかけてやってる。

 皆一様に頭中にあるのは「殺されるかもしれない」という恐怖じゃなくて、かっこよく敵をメッキョメキョにした聖岳ちゃんに対する羨望や嫉妬のそれだ。生徒たちは「聖岳先生みたいなイデア使いになるぞ!!」と燃え上がって授業を受けているわけなのだ。


 そして俺は今、一つ死活問題を抱えている。


 ―――授業が全く楽しくない。


 学校と言ったら勉強して学び、勉強して悩み、勉強して成長して、時たま遊ぶ所だろう。

 しかしだ。その勉強は俺にとって全て無駄なのだ。

 ――知力10000000000000000000000。俺のステータス値の一つだ。もうこのレベルになってくると勉強なんかしなくても、頭の中であらゆる事の独自理論を創造し、勝手に世界中の問題を完結させてしまう。


 それが嫌でバットステータス系の魔法やら呪いやらを1000個くらい自分にかけているんだが、それでようやく、教科書をパラパラ見る――もとい五秒くらいで速読するだけで、内容がすべて頭の中に滑り込んできて理解できてしまうくらいに頭脳の性能が落ちる。それでも十分チートだよチクショー!!


 ……虚しい。虚しすぎる。健全なスクールライフなんか送ろうとしたらかえって不健全なスクールライフを送ってしまうというこの悪循環。


 もうこれ以上どうしろと言うんだ。



「おーい! 霧式さん! 話聞いてましたか?! ……無視とはいい度胸ですね。この問題を解いてみてください!!」



 俺が頭を抱えて辟易していると、そこにイデア理論学の先生…丸井(まるい)尾弟児(おでこ)先生が言う。


「あ、はい」


 俺はそう言ってから問題が転送された、投影式ディスプレイノートパソコンの画面を見遣る。


 瞬間、独自改造したスキル、【反射防御】による外界認識にて問題の情報が瞬時に脳内に転送され、それを認識した【無限叡智】センセが演算機能をフル回転させて問題を解く。




『問題の回答を開始。


 32ide^68,[276ide~8@MP≒457ide/424-573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^3,679ide^62,[47ide~57≒64ide/547-5.63ide^76,[974ide~5≒442ide/4564-643%^174ide+671ide'8^545`429ide]~19676<6414ide){2456ide‰93^7,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^3,573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^3, 32ide^68,[276ide~8@MP≒457ide/424-573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^3, 32ide^68,[276ide~8@MP≒457ide/424-573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^34468…………………………………………………………………………………………

…………………………

……………

 問題の内、多次元演算仮定方程式の回答………終了。のこりセクション、5。


 求められた多次元方程解を新たに構築した次元判別式に代入…………終了。


 32ide^68,[276ide~8@≒457ide/424-573%^4ide]~2746<2546e^2ide+de'55ide]~27<254ide){2ide‰43ide5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~43^651ide`7i]5<6ide)ide‰63^3,= 32ide^68,[276ide~8]~2746<254ide){2ide‰43^2,


 多次元異空物理演算を開始。


 573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^3,573%^42ide+576ide'25^57`5729ide]~2746<254ide){2456ide‰43^2,189ide^42,[637ide~5M≒54ide/544-5.43ide^6,[694ide~45≒44ide/264-63%^46ide+571ide'5^567`279ide]~55476<654ide){126ide‰63^8=32ide^54


 多次元異空物理演算…………終了。


(アンサー),32ide^54




 全演算終了。経過時間0.628秒。

 投影式ディスプレイノートパソコンへの答案入力…………終了。経過時間1.26秒。

 全補助(サイド)システム終了。

 問題は適切に対処されました。』


 脳内に響くそんな声と同時に俺はふと、我に返った。

 パソコンをちらりと見ると、転送されてきた問題が綺麗サッパリ解かれて回答が先生のパソに送信されている。


 ……。


 ちょっと待とうか?! 【無限叡智】先生、何したのちょっと?!? 何か勝手に全部問題が解かれてるんですけど?! 先生だよね?! 【無限叡智】が勝手にやったんだよね?!


 俺が心中で取り乱しながら、教卓に視線を向けると、そこには真っ白に燃え尽きた丸井先生がいた。


「……え? これ、現代イデア理論三大仮説の一つでまだ証明されてないやつだよね? え? この子、イデアの動作原理を数式で表しちゃった訳? いや、そんなあり得ないわ……。あッ!! でも、この式なら筋が通る……あ、しかもこの方程式見たことない……。まさか、さっきの一瞬で理論を組み立て、計算したというの?! …でも待って、同期してる霧式くんのパソコンには計算式は愚かノートすら書き込まれていない白紙だわ…! まさか…嘘よ…! 暗算?! この(見る限り)多重五次元行動方程式を一瞬で?! あり得ないわ……?! どんな天才なのよあの子!?」


 燃え尽きていた先生は回答を熟読するや否や行きなり息を吹き返し、何やら熱く語り始める。


 どうやら【無限叡智】先生は『現代イデア理論三大仮説の一つでまだ証明されてないやつ』を数式で表してしまったらしい。



 恐らく先生は絶対に解けないであろう、万一にも、兆一にも解けないであろう問題を俺に提示し、「授業聞けよ?」と注意したかったに違いない。


 しかし、本末転倒な事にその一兆分の一にも解けないような問題を【無限叡智】先生は解いてしまった。


 …………【無限叡智】先生…。



『申し訳ございません。マスターの困惑をスキル【反射防御】の外界認識機能にて察知したため、原因とおぼしき問題を解決しました。余計なことであったならば、【設定】から【反射防御】の外界認識機能をOFFに出来ます』



 突如頭に響いてきた声は、無限叡智】先生の声だ。喋っている所を今まで出してなかったけど、コイツ喋れるんだ。


 ……どこぞの大賢者さんとか、S○riやv○vみたいだな。


 まあ、それはそうとして、今俺は真面目に【無限叡智】を凍結するべきか考えている。


 【無限叡智】は日常生活を送る分にはオーバースペックだが、最近は使い所が無さすぎて、朝起きたときとか歯磨きしてる時にに、


「【無限叡智】先生、今日の曜日と天気、それからトピックニュースを要点押さえて解説オネシャス」



『現在の日時は2127年、4月22日です。最新の話題ニュースは、篭山国会議員の不倫騒動です。篭山議員は責任を取って辞職する意向を示しており―――』



 …みたいに使ったり、寂しい時に話したりするからちょっと封印するのは……。


 だがしかし、けれども! 健全なスクールライフを送ろうとすれば【無限叡智】を凍結するのは必須……!!


 しかし…。


 待て。前向きに考えよう。そもそも俺のような特別な存在が健全なスクールライフを送ろうとすること事態が間違いなのではないか……?


 そうか!! わかったぞ!! イデアを使えない俺は……魔剣とスキルとステータスの限りを尽くしてイデア使い(モドキ)を名乗ればいいんだ!!


 そしてこの学園で健全もクソもねぇ最強の存在になってやるよ!!



 ………そうか。その為には…全員イデアバトルでボッコボコにしてやればいい。




 そして、ここから俺の伝説が始まる!!













 そう息巻いていた時期が俺にもありました。




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