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真実

音を立てないようにこっそり古代遺跡アストラファングへ向かう。

 老人の言うと通り、夜になるとモンスターたちは自分の巣にもどっていった。

 「よく来てくれた。今は付いて来てくれ」

 そう言い、遺跡の中へ入ってく。俺も一定の距離を保ちながら老人の後を追う。

 「どこへ向かってるんだ?」

 俺は問う。

 老人は後をチラッと見てきたがすぐさま目線を戻す。

  遺跡の地下階段を歩き進むと最下部にでた。

 そこには、広がった空間と壁に大きく書かれた画と文字が刻み込まれている場所に出た。

 老人は足をピタリと止めて振り返る。

 「この世の真実が書かれている所だ。」

 「…この世の真実?」

 そんなのが有るのなら皆知っているはずなのに何も…知らない。

 そもそも、なぜそんな事をなんで俺に…

 俺はいろいろと考えているが解が見つからない。

 「そこに刻まれているのを読んでみろ…」

 老人は、壁に刻まれた文字を指を指す。

 俺は老人に言われるがまま文字を解読しはじめる。風化し過ぎて目見難いものもあったがそれは、前後の文から予測して読み上げた。

 

 ―この世には虚偽の龍と真実の龍がいた。偽りの龍は、この世の真実を全て偽りに変えてしまおうと真実の龍と闘った。 

 虚偽の龍は真実の龍に勝つ事ができ、この世を偽りに変えてしまった。しかし、真実の龍は諦めなかった。虚偽の龍を止めるべく前世の記憶を持つ者、また突如この世界に来た者たちに真実の龍の力を継承し、いつか虚偽の龍を倒す日を待っている。

いつも読んで下さりありがとう御座います。

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