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新たなメンバー

 ギルド署に行くと何だか騒がしかった。周りを見渡すとユイさんとセシリーが不安な顔をして、話していた。

 ユイさんは俺達に気付き小走りで近寄ってきた。セシリーも後に追って近寄ってくる。

 「カイさんとマリスさんちょうど良い所で来てくれましたね。」

 「大変なんだよ!」

 「?」

 「?」

 俺達は、お互いの顔を見る。しかし、俺は勿論マリスも心当たりがない。

 「何かあったんですか?」

 「それが…」

 「それがね。」

 「「最近、いろんな種族の村が謎のモンスターに襲われているの(のです)」

  二人は息がピッタリだ。仲良しの事だけある。

 「それって?俺達のは村を襲ったのと同じモンスターなんですか?」

 マリスが問う。

 それにユイさんが答える。

 「ええ、マリスさん達の村にあった足跡とここ最近襲われている村にあった足跡が一致していたのです!」

 これで敵討ちのモンスターが何か解かる手掛かりになったと思えた。

 「…それで、誰か調査を行っているの?」

 「いえ、近々緊急クエストとして冒険者の皆様に調査を依頼いしようかと思っていたところです。」

 まだ、調査されていないのであれば良かった。

 「ユイさんその調査、俺達が引き受けていいかな?」

 恐らく、『危ない』や『二人では難しい』とかが帰ってくるだろう。しかし、この件については、どうしても譲れない。

 ユイさんは少し微笑みながら言う。

 「カイさんならそう言うと思ってました。…でも、二人だけでは厳し過ぎると思います。せめて、あと五人は居ないと難しいです。」

 あと五人…すぐに何んて集められない。 

 …どうすれば良いんだ。

 「我もその話乗ったぞ!」

 「「「!?」」」

 俺の後ろから聞き覚えのある声がする。振り迎えると底には、スキンヘッドの冒険者がいた。

 ……どちら様?

 どっかで聞いた声だが覚え出せない。

 「どちら様ですか?」

 ユイさんは首を傾げながらスキンヘッドの冒険者に聞く。

 すると、スキンヘッドの冒険者はいきなり変なポーズを取りながら語りはじめた。

 「我はカイ殿に敗北し、屈辱を喰らい。冒険者狩りを辞め紳士の道にはしり、今は修業中の身。我が名はアントリー・ガルネシア。」

 敗北?屈辱?冒険者狩り?……あっ!もしかして…

 「もしかして、あの時の冒険者狩りのアニキ!?」

 どっかで聞いたことがあると思ったら、あの兄貴だったなんて…モヒカンはどうした?あのイケてたモヒカンは!

 てか名前、アントリーって言うんだな。

 「そういや、お前の手下はどうした?」

 周りを見てもアントリーの手下たちは何処にもいない。

 「あの後、冒険者狩りは解散し、皆はそれぞれの夢に向かって行った。鍛冶師になる者、料理人になる者、自分探しの旅に出る者」

 何か感動ものぽっく言っけるけど全く感動しないからね?

 俺とマリスにアントリーを加えても後四人足りない。

 どうしたものか。

 「私達もカイ様とマリス様のお力になります。」

 また、後から声がする。次は誰の声か分かる。

 声の主はガートだった。後には名前は知らんが見たことがあるような男性冒険者が三人いた。

 マリスは一瞬だが嫌そうな表情をする。

 「我らビーバーファンクラブにもご協力させて下さい。スタッフ殿。」

 ガートはユイさんの手を両手で握り締める。

 ユイさんは戸惑い俺達の方にチラッと見てくる。助けてのサインだろう。

 戸惑っているユイさん可愛いな〜。

 何度かチラ見をしてくるユイさんを温かい眼差しで見てあげたいけど、何だか可哀想になってくる。

 仕方なく、俺は首を縦に振る。

 「え、えぇ、よろしくお願いします」

 「おー!心から感謝しますぞユイ殿」

 ガートは手を握ったまま上下に大きく振る。

 ユイさんは引っ張られるような感じになる。

 マリスは、また嫌そうな表情になる。

 「それでは、五人揃ったので調査を許可します」

 ユイさんは、手をハンカチで拭きながら調査の許可を出してくれた。

 それにしても、ユイさん…さりげなく酷い事してるよ…

 ガートに触れたところをハンカチで拭き取るなんて悪意を感じ取れる。

 分からないこともないけど…

 それは、ダメだよ。それも…本人の目の前でしちゃ。

 それにしても、この調査で近づく事ができる。俺とマリスの目標までもう少しだ。

 俺達は、すぐに準備を済ませ調査に向かった。

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