恋の舞台のチケット
私の処女作です。
ぜひ読んでくださるとありがたいです。
《一番になれない女》
私はいつも二番だったな...。
《お前よりあの子を大事にしたいんだ。》
私より大事にって...
私は、いつもいつもヒロインに奪われる。恋の舞台での私の役割は「当て馬」ばかり。
どんなに好きでも、叶うことの無い恋。
いつしか、「都合の良い女」のレッテルが貼られてしまったのだ。
大手企業会社の受付嬢を勤めてる、樋口涼香23歳
先月彼氏にフラれた独り身です。
普段は、明るくしっかり者の女性と自分を偽っているが...実際は他人の頼み事を断れない弱いやつ。
でも頼まれた仕事は一生懸命にこなし頑張るしかない。
そんな状況がよくあり、心労が絶えなかった。
そんな辛いなか頑張ってこれたのは支えてくれる大好きな彼。
同い年の爽やかでカッコいい恋人だった。
いつも周囲には人が絶えない彼は自慢の恋人であり、優越感に浸っていた。
大好きで信頼していた彼は一瞬にして、絆を壊す。
私の目の前には、自分の妹と彼。
呆然としている私を置いて話が進む
妹の夢花はお腹に子供を宿し、夫とも順調であった。だが、交通事故で夫を早くに亡くした。
一人きりで大きな傷をおい、弱っていく私の妹を支えたい。
「別れよう」
そんな一言でまとめられた。
すぐに婚約し、結婚の話も進んでいる。
親は私と彼が恋人だったことをしらない。
言えるわけがない。
そんな重いキモチを抱えてる私は、どうでもいいの?
弱っていく妹と、助けたがりの彼
主役は脇役を傷つけて良いの?
初めて悲劇のヒロインに憎悪した。
過去の恋愛もぼろぼろ...なぜ恋愛するって?
「それ、は...」
カタカタとmyパソコンに文字を入力していると
「ん?樋口先輩?」
真横から現れた何者かにひどく驚いた
「ななな、な何かしら?五十嵐くん...」
静かにパソコンを閉じ、表の私に切り替える。
そこには会社の社員五十嵐隆也君がいた。
一つ学年が下の彼は、元同じ中学の後輩で面識は少なかったが交流のある人であった。
私が中学を卒業してからというと、全く会う機会もないし連絡先を知っているほどの仲でもないので、それっきりの間柄であった。
だが去年入社した五十嵐くんと再会し、今でも良き先輩後輩の仲を保っている。
中学の時は背はわりと低めで可愛らしい美少年だったが、今では随分たくましくなり、立派な男性に成長していた。
先輩に愛でられる美少年から、善良で爽やかイケメン正社員(高収入)という...素敵なカテゴリーですこと!
人懐っこい性格なのはわかるけど、よく私のとこに来て話すせいか
色んな意味で注目を浴びてしまっている。
払い除けようとしてもキラキラ眩しい笑顔に圧せられてしまっている自分がいる...
このまま平和が続くと良いが、彼の名前の通り《嵐》が訪れるのかは、私のは分からない。
閲覧ありがとうございます。
まだまだ未熟ですが、自分の妄想...いや、力を出しきって頑張ります。
次回もぜひ見ていただけると幸いです。