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colorful 〜rainbow stories〜 encore  作者: 宮来 らいと
最終部

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第2章 シルバーストーリー 前編

 六郭星学園 Jクラス教室 (木沢アカリ視点)



 木沢アカリ

「うーん…………。思い出せない。」


 ウチはあのときのみんなで話した、真瀬莉緒くんについて思い出そうとするが、思い出せない。


 でも、どうして思い出したいんだろう。なんとなく、思い出さないといけない気がする。


 冬原マイカ

「アカリ…………ここにいたんだねぇ。」


 木沢アカリ

「ああ、マイカ。お疲れ様!」


 冬原マイカ

「それにしても、Eクラスの男子が3人も行方不明になっているなんてね。しかもあの3人がね…………。」


 木沢アカリ

「うん…………心配だよ。また行方不明の人がいるなんて…………。」


 冬原マイカ

「また…………?」


 木沢アカリ

「あ…………ううん! 気にしないで!」


 冬原マイカ

「…………ああ。そうだわ。メルマの配信があるんだ。少し見させてもらうよ。」


 木沢アカリ

「良いよ! せっかくだから私も見ようかな!」


 冬原マイカ

「ええ。じゃあ、こっちおいで…………。」



 六郭星学園寮 マナカの部屋 (夢野マナカ視点)



 綺羅星メルマ

「星々のみんな~!! みんなのアース。綺羅星メルマで~す!」


 今日もチャットは盛り上がっている。…………でもやるせない。


 ただただ、ひたすらこの時間が終わらないかと、話しながら待つばかり。地獄みたいな時間だ。


 そして、ようやく時間が来て配信を閉じる。


 夢野マナカ

「ふぅ…………やっと終わった。……………………。」


 本当は作曲家になりたいのに…………気づけば配信者。作曲で…………探したい人がいたのに。


 夢野マナカ

「どうして気づいてくれないの…………。」


 私は写真を見て、呟いた。





 夢野マナカ

「お姉ちゃん…………。」


 私は、なんとなく鼻歌を歌いながら、自分の教室に向かう。



 六郭星学園 Jクラス教室 (冬原マイカ視点)



 冬原マイカ

「メルマ…………。」


 私はメルマの正体を知っている。けれど…………言えない。本人を目の前にすると、言えなくなってしまう。


 アカリは何も知らないようだけど…………私には双子の妹がいる。1日違いの。


 考えているとマナカが戻って来た。鼻歌を歌いながら。


 夢野マナカ

「あ…………。2人とも…………。」


 今の鼻歌…………!


 冬原マイカ

「マナカ! もう一度、聞かせてくれないかい? 今の鼻歌を!」


 夢野マナカ

「え…………ああ。はい。」


 マナカは鼻歌を歌う。次第にアカリも私もその鼻歌を歌いだす。



 鼻歌を終えると、私は聞くことにする。


 冬原マイカ

「その曲…………どこで…………?」


 夢野マナカ

「なんとなく…………彼を思うと、こんな曲が浮かんできました。」


 木沢アカリ

「この3人に適した曲ね。…………でも…………これで思い出した。」


 夢野マナカ

「はい…………。」


 木沢アカリ

「うん。…………莉緒。」


 冬原マイカ

「ああ。思い出した。何もかも…………。莉緒のことも…………全部。」


 夢野マナカ

「みなさん、それぞれに想いがあるんですね。」


 冬原マイカ

「ああ。莉緒…………。」


 木沢アカリ

「探しに行きましょう! 莉緒を!」


 私たちは、莉緒を探すために、中庭に向かう。



 六郭星学園 中庭



 冬原マイカ

「中庭に何かあるのかい?」


 夢野マナカ

「ええっと…………それ…………は…………」


 マナカが何かを見つける。


 冬原マイカ

「誰か、倒れているよ!? 大丈夫かい!?」


 木沢アカリ

「待って、マイカ!」


 誰かがやって来る。そして見つかる。


 その人物に何かを突きつけられる。そして打たれる。


 冬原マイカ

「アカリ!」


 アカリに命中する。怖くなった私たちは逃げる。捕まったら命が危ない。




 私たちは、ロッカールームの中に隠れることにした。


 冬原マイカ

「大丈夫かい? マナカ…………。」


 夢野マナカ

「はい…………。」


 冬原マイカ

「そうかい。……………………。」


 夢野マナカ

「こんなときに言うのもあれですけど…………。私…………隠していたことがあるんです。」


 冬原マイカ

「隠していたこと…………? メルマかい?」


 夢野マナカ

「えっ…………。メルマ…………知っていたんですか?」


 冬原マイカ

「ええ。…………色々と訳があってね。」


 夢野マナカ

「もう…………。知っているなら…………言ってよね。」


 冬原マイカ

「えっ…………まさか…………マナカ…………!?」


 夢野マナカ

「言うのが遅いんだから…………お姉ちゃん。」


 冬原マイカ

「知っていたのかい!? …………こういうことなら早く言うべきだった。…………ごめんなさい。」


 夢野マナカ

「…………良いの。私も言えなくてごめんなさい。」


 こんなところで再会の話をするなんて思わなかった。


 そう思っていると、ロッカーが開き…………身体に激痛が走り、意識を失う。

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