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大坂の幻〜豊臣秀重伝〜  作者: ウツワ玉子
兵庫編

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第297話 清洲会議(前編)

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 天正十年六月二十七日。秀吉は清洲城にて柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興と織田家の今後について話し合っていた。俗に言う清洲会議である。


 そんな清洲会議が行われている中、重秀は京で相変わらず治安維持を行っていた。


「・・・以上、英殿とその御子息、姫君は無事堺に到着されたようでございます。先程、小西隆佐殿より報せが参りました」


 妙覚寺の客殿内にある書院で大谷吉隆(のちの大谷吉継)がそう報告した。しかし、上座の重秀はただ「ああ」としか言わなかった。生返事しか返さない重秀に、下座で控えていた福島正則が声を掛ける。


「・・・兄貴?紀之介(大谷吉隆のこと)の話、聞いていたか?英殿が堺に着いたってさ」


 正則がそう言ったが、それでも重秀は「ああ」と生返事しか返さなかった。その様子は、まるで心ここにあらず、という感じであった。


「おい、兄貴!」


 正則が大声を上げると、重秀はようやく気がついたかのように正則の方を見る。


「ん?ああ、そうだな。今度、猿楽を見に行こう」


「誰が猿楽の話をしてんだよ。英殿が堺に着いた、って話をしてたんだよっ」


 正則が呆れつつもそう声を上げると、重秀は「ああ、そうなのか」と、初めて聞いたような顔をした。


「それは良かった。堺ならば、英殿も子供達も安心して過ごせるだろう」


 そう言ってホッとしたような顔をする重秀に、正則が怪訝そうな顔つきで話しかける。


「・・・兄貴。どうした?こう言っちゃ何だが、ここ数日上の空になってないか?最初は英殿と離れたので、あんな器量良しを手放したから今になって後悔してるんじゃ?と思ってたけど、今の様子だとそういう訳でもないらしいし」


 正則がそう言うと、重秀は困ったような表情を顔に浮かべた。その顔を見た吉隆が重秀に言う。


「恐れながら・・・。若殿は先日、大殿(秀吉のこと)達との談合のことでお悩みなのではございませぬか?」


 吉隆がそう言うと、重秀は一瞬だけ目を見開いた。そして溜息をつく。


「・・・そうか。あの時、紀之介もいたんだっけ。・・・紀之介の言う通りだ。あのことで悩んでいる」


「あのこと?あのことってなんだ?」


 正則がそう言うと、吉隆が「市兵衛殿(福島正則のこと)」と声を掛けた。


「我等のような家臣が口を挟むべきことではございませぬ」


 そう言った吉隆に、正則が反論する。


「何言ってやがる。兄貴が悩んでいるんだぞ?その悩みを聞くのも家臣・・・、いや、義兄弟の務めじゃねぇのか?」


 正則の言葉に、吉隆が更に反論しようとした。しかし、重秀が先に声を上げる。


「・・・市(福島正則のこと)の言う通りだ。家臣の意見を聞くのも主君の務めだし、義兄弟に打ち明けないのはそれこそ義に反する」


 そう言うと重秀は正則と吉隆の顔を見渡しながら言う。


「今宵、市と紀之介、それに虎(加藤清正のこと)と孫六(加藤茂勝のこと。のちの加藤嘉明)と話し合おう。その旨、二人に伝えておいてくれ」





 その日の夜。妙覚寺の客殿の書院には、重秀と福島正則、加藤清正、加藤茂勝、大谷吉隆が集まっていた。そこで、重秀は先日秀吉と小一郎、黒田孝隆と話し合ったことを伝えた。


「羽柴が天下を取る・・・ですか?」


 話を聞いた清正が、両目を見開きながらそう言うと、重秀は静かに頷いた。


「そりゃいいことじゃないっすか。天下が手に入りゃ、大殿が天下人で若殿は次の天下人、そして我等は大大名っすよ?」


 茂勝がそう言うと、隣に座っていた吉隆が口を開く。


「そういう話ではない。単に天下人と名乗ったところで、周囲が認めなければ日向守(明智光秀のこと)と同じ様になるだけだ。ここは慎重にならなければならぬ」


「しかし、我等は天下人とそのご嫡男を討った日向守を討ち果たした。ならば羽柴が天下を統べるのは当然であろう。ましてや、すでに長兄は京を治めておられるのだから」


 清正がそう言うと、重秀が首を横に振る。


「いや、治めてるとは言えぬだろう。私は内府様(近衛信輔のこと。のちの近衛信尹)の御名をお借りして京を鎮めているだけだし」


 重秀がそう答えると、吉隆が話に入る。


「しかしながら、内府様が羽柴の力を使っている、とも言えます。内府様やそのお父上であらせられる龍山様(近衛前久のこと)は、上様のお力を頼られたが故に上様は天下人となったのでございます。しからば、内府様、いえ、朝廷が羽柴の力をお借りしているのであれば、羽柴が天下人になったと言えるのではないのでしょうか?」


 吉隆の発言に、重秀以外の者達が一斉に頷いた。重秀が眉間にしわを寄せて口を開く。


「・・・だとしても、君臣の区別はつけねばならない。我等は織田家の家臣。その織田家を押しのけて天下人になろうなど、とんでもない話だ」


 重秀がそう言うと、清正と吉隆が「確かに」と声を揃えて頷いた。その様子を見ていた正則が、自分の考えを述べるべく口を開く。


「・・・俺、思うんだけど、羽柴は天下人になるんじゃなくて、天下人にさせられるんじゃねぇかな・・・?」


 正則の言葉に、重秀達が一斉に正則に視線を向けた。正則が続けている。


「兄貴は公家衆や商人、寺社の連中と談合を重ねているから分からねえかも知れねぇが、俺や虎、孫六や伊右衛門殿(山内一豊のこと)達が見回りとかしていると、百姓共からよく聞くんだよ。『織田様の次は羽柴様』ってさ。多分、京の連中はすでに羽柴が次の天下人だと思っているぜ」


 正則の話に、重秀は思わず「え、ええ・・・?」と嫌そうな顔つきで言った。


「そんなこと思われても・・・。天下人は上様(織田信長のこと)であり、殿様(織田信忠のこと)であり、その跡を継ぐのは三法師様なんだけど」


「そうは言ったって、三法師様なんて誰も知らないぜ?というか、殿様・・・三位中将様(織田信忠のこと)ですら近頃になって京の連中が知るようになったんだぜ?」


「ああ。そういえば、京で殿様の名が知れ渡ったのは、今年の武田攻めで武田を攻め滅ぼしてから、と聞いたことがあるな。それまでは、織田と言えば上様・・・前右府様(織田信長のこと)だったらしいな」


 重秀がそう言うと、正則が「だろう?」と言った。


「百姓共も『こないだ、やっとこさ前右府様の跡取り様のこと知れたとこやのに、もうその跡取り様が死なはった。次は誰なんか、さっぱり分からんわ』って言ってたぞ?」


 正則がそう言うと、続けて清正も「そういえば」と言ってきた。


「京を見回りしていたら、商人達がやたら長兄への取次を頼まれましたな。『これからは、油と絹を抑える羽柴様の御時世どすなぁ』と言っておられました。また、『瀬戸内の海を押さえてはる羽柴様んとこには、うちらもようけにしてもらわんとあきまへんなぁ』と言ってました。・・・長兄、天下人になるかはともかく、すでに商人共は羽柴の旗を見上げて動いております」


 清正の話に、重秀は頭を抱える。


「・・・商人共の目敏さは知っていたけど、いくらなんでも早すぎるだろう・・・」


 そう呟く重秀に、茂勝が思い出したかのように話し出す。


「若殿。拙者も聞いたことがあるっす。『ほれ、筑前守様が京の奉行をやってくれはった頃からやなぁ、だいぶ町の治まりようなってきましてな。ま、あの時分は日向守様もおいでやしたけど』と言ってたっす。洛中の連中、大殿のことをよく覚えていたみたいっすね。

 それと、京の娘共が『筑前様とこの若様やけどな、まぁお顔立ちのええこと。ご当人にはあんまり父親とは似てはらへんのどすけど、それがまた、よう映えてはってなぁ。お召し物も今風で、ほんにようお似合いどしたわぁ』って言ってたっす」


 茂勝がそう言うと、続けて吉隆が話し出す。


「・・・拙者も似たようなことを聞いたことがございます。恐らく、京の者共は大殿が京奉行だった頃をまだ覚えておられるようです。また、先年行われた馬揃えでの若殿の評判も含まれているかと」


 吉隆の話を聞いた重秀は、右拳を口元に当てて考え込んだ。そして、自分の考えを口に出す。


「・・・私の想いはともかく、京の者共は次の天下人が羽柴だと思ってきているのか・・・」


「と、いうより織田の次が見えねぇから、羽柴に目がいくんじゃねぇか?」


 正則の言葉に、清正達が頷いた。重秀は溜息をつくと、呟くように言う。


「・・・どうやら、私が考えている以上に、世間は羽柴に期待しているようだな・・・」


 そう言うと、重秀は再び考え込んだ。その様子を見た清正が、重秀に言う。


「・・・今宵はここまでに致しますか?長兄も、一人でゆるりと考えたいとお思いでしょうし」


 清正の発言に、重秀は黙って頷くのであった。





 天正十年(1582年)六月二十八日夕方。清洲会議を終えた秀吉から、重秀の元に早馬がやってきた。岐阜にて話し合いをしたい、ということであった。翌朝、重秀は加藤茂勝と大谷吉隆を連れて京を出発。まずは安土に到着した。


 ―――真に、安土城の本丸と天主は焼け落ちたんだなぁ―――


 安土山の山頂にあったはずの天主が、影も形もないことを見た重秀は、思わず溜息をついた。そして、天主のあった山頂の上に広がる空を遠目で見つめる。


 ―――上様の力を表すはずの天主がない。これでは、世間が織田の力は無くなった、と思うのも無理はないか―――


 そう思いながら、重秀は安土城内で無事に残っていた羽柴屋敷に入っていった。


 安土城で一泊した重秀は、次の日の七月一日の午後には岐阜城下の羽柴屋敷に到着していた。重秀は茂勝と吉隆を伴って屋敷の中に入っていった。

 その屋敷は長年使われていなかったものの、きれいな状態で残されており、また、掃除もされていた。しかし、どことなく埃の臭いが漂っていた。

 重秀達が出迎えた石田三成の案内で屋敷内の書院に入ると、すでに秀吉と小一郎、そして黒田孝隆が待っていた。


「おう、藤十郎。待っておったぞ」


 上座の秀吉がそう言うと、重秀は下座に座りながら秀吉に挨拶する。


「藤十郎、ただいま到着致しました。おまたせして申し訳ございません」


「よい。むしろもう少しゆっくり来ても良かったんじゃが」


 秀吉は笑顔でそう言った。しかし、すぐに真面目そうな顔つきになる。


「・・・藤十郎。お主に岐阜まで来てもらったのには理由がある。まあ、それは後で話すが、その前に織田家の今後について話しておこう」


 秀吉はそう言うと、六月二十七日に行われた秀吉と柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興との四者会議、いわゆる清洲会議について話を始めた。


「まず、織田家の跡目は三法師様に決まった。これはすんなりと決まったな。次に、名代には伊勢の中将様(北畠信雄のこと)と侍従様(神戸信孝のこと)の両名が決まった。お二方は今後は織田家に戻ることになる」


「ああ、結局は中将様と侍従様のお二人が名代を務められるんですね」


 重秀がそう言うと、秀吉は渋い顔をしながら話を続ける。


「うむ。どちらか一方だけでは、必ず不満を言うからのう。ちなみに上総介様(織田信包のこと)の名を出したら、修理亮殿(柴田勝家のこと)が反対しおった。縁がお主の正室になっておることが気に入らんらしい」


「・・・上総介様は殿様が天下人になられた場合、連枝衆の年寄(年長の重臣のこと)として殿様をお支えする立場におりました。殿様が生きておられれば、私達と共に殿様をお支えする立場でしたのに・・・」


 重秀がそう言うと、秀吉は溜息をついた。そして話を続ける。


「殿様がお亡くなりになられた以上、言っても詮無きことよ。そんなわけで、上総介様ではなく中将様と侍従様が名代じゃ」


 秀吉がそう言うと、重秀は「分かりました」と言って頷いた。


「ところで父上。織田家のまつりごとはどの様になるのですか?中将様と侍従様で談合し、お二人でお決めになられるのですか?」


 重秀がそう言うと、秀吉が渋い顔で言う。


「そんな訳なかろう。そもそもあの二人にまともな談合ができるとは思えぬ。というわけで、織田家の政は儂と修理亮殿、五郎左殿、紀伊守殿の四人が談合を行って決める。そして、実際の政は、藤五郎(長谷川秀一のこと)と久太(堀秀政のこと)が奉行として行うことになっとる。特に、久太は三法師様の傅役として、三法師様のお傍に控えることになっておる」


 秀吉の話を聞いた重秀が、安心したかのような顔をする。


「ああ。長谷川様と堀様なら安心できます。あの二人は上様の下で奉行を務めておりましたから」


「じゃが、真のことを申せば、儂は宿老が四人じゃったから、奉行も四人欲しかった。しかし、上様の下で天下の政を担っていた者共は、ことごとく上様や殿様と共に討ち死にしたからのう・・・」


 渋い顔のままの秀吉がそう言うと、そのまま話を続ける。


「儂と紀伊守殿は藤十郎と勝九郎(池田元助のこと)を推していたのだが、親が宿老で子が奉行となれば政に偏りができる、と修理亮殿と五郎左殿から反対されてのう。それ以外にも挙げたのだが、なかなか同意が得られぬで、結局二人だけしか決まっておらぬのよ」


 秀吉の言葉に、重秀が「なるほど・・・」と呟いた。そして考え始めた。その様子を見ていた秀吉が話しかける。


「・・・藤十郎、誰か良き者を知っておるのか?」


「・・・殿様の下で政をしておられた前田玄以という方がおります。その者は長年・・・というほど長くはないのですが、殿様の領地である尾張と美濃の政に携わってきました。天下の政は無理でも、長谷川様(長谷川秀一のこと)や堀様(堀秀政のこと)をお支えするくらいはできるかと存じます」


「ああ、そういえば、清洲城で儂等に取り次いでくれたのが玄以殿であったな。そうか、あの者、そういう奴じゃったか」


「玄以殿ならば、我等との結びつきもなく、他の重臣の方とも結びついておらぬはずでございます。彼は殿様の直臣でしたから」


「ふむ、それならば修理亮殿を始め、他の重臣も受け入れやすかろう。よし、後で推してみよう。他にはいないか?」


「忠三殿(蒲生賦秀のこと。のちの蒲生氏郷)や武蔵様(森長可のこと)では駄目なのですか?忠三殿は上様の女婿むすめむこで、近頃は堀様のお手伝いもされておりました。武蔵様は殿様の直臣として長年ご奉公されておりましたが」


 重秀がそう言うと、秀吉は再び渋い顔をする。


「・・・その者たちの名は出た。しかし、忠三殿は()()の兄。つまりはお主の義兄じゃ。やはり、そのことが修理亮殿には気に食わぬらしい。・・・あの御仁、羽柴の力を削がんと必死になっておる」


「そ、そこまで目の敵にされているのですか?」


 重秀が唖然としつつそう答えると、孝隆が分別くさそうな顔で話し始める。


「柴田様はそれまで織田家筆頭の重臣でございました。ところが、上様や殿様の仇を取ること敵わず、しかも越中の東を上杉に取られもうした。己の織田家での面目が立たない今を、なんとかしたいと思っているのではありませぬか?」


 孝隆の言葉に、重秀は内心で「そうだろうか?」と呟いた。


 ―――柴田様はそこまで器の狭いお方だろうか?長浜城や小谷城跡で見た限り、そこまでの人物ではないと思っていたけど・・・―――


 重秀がそう思っていると、秀吉が口を開く。


「まあ、修理亮殿の内心なんぞどうでもええ。そんな訳で忠三殿は駄目になった。同じ理由で武蔵殿も駄目じゃ。あれは紀伊守殿の女婿じゃからのう。もっとも、あの鬼武蔵が奉行をできるとは思えぬが」


 秀吉が冷たく笑いながらそう言った。一方、重秀は「そうでしょうか?」と、今度は口に出して呟いた。


「確かに武蔵様は猛将の類ではありますが・・・。あの方、兼山城主だった頃に領内では善政を行い、商いを盛んにしておられました。特に美濃の領内では美濃紙を多く作って他国に売り、銭を稼いでいると聞きましたが」


「・・・それは儂も聞いた。しかし、その一方で兼山城周辺の他領から紙職人を引き抜いていたらしいな。しかも強引な手段で。お陰で他の領主と揉めておったとも聞いたぞ。そんな奴に奉行なんぞ任せられぬ、と五郎左様が強硬に反対しておったぞ」


 秀吉はそう言って鼻を鳴らした。そして、重秀に興味深そうな顔つきで更に尋ねる。


「ときに藤十郎。他に奉行になれそうな者に心当たりはないか?四奉行は儂の提案じゃったから、できれば叶えたいんじゃが」


 そう言われた重秀は、首を傾げながら「そうですね・・・」と呟いた。そして秀吉に言う。


「・・・長岡与一郎殿(長岡忠興のこと)は如何でしょうか?」


 重秀がそう言うと、秀吉だけでなく小一郎や孝隆も驚きの声を上げた。


「はあ!?長岡与一郎!?あれは日向守の女婿ではにゃーか!」


 秀吉がそう大声を上げた。一方の重秀は冷静に答える。


「はい。だからこそです。日向守の女婿ならば、四人の宿老とは誰とも結びつきませんから。それに、お父上である幽斎様(長岡藤孝のこと)は有職故実に優れたお方で朝廷にも顔が利くお方。与一郎殿も有職故実には詳しいです。そして、彼は殿様の小姓でもありました。殿様が天下人になられた暁には、天下の政に加わる才をお持ちでした」


 重秀がそう言うと、秀吉は両腕を組んで考え込んだ。しばらく考えた後、秀吉は口を開く。


「・・・確かに与一郎殿の才を埋もれさせるのは惜しい。それに、儂にも借りがあるからのう。何かと使えるな。まあ、難しいと思うが、他の宿老にも推してみるか」


 秀吉がそう言うと、重秀は黙って頭を下げるのであった。


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