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悪役令嬢の逆転異世界 ~悪役らしく役を演じます!~もう一人の自分と力を合わせて貴族たちを手玉にします!  作者: 悪役令嬢と男の娘。(ドンカンギィーバリ太郎)
第1章。異世界転生に失敗した日本人(第1話〜第10話)
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第6話。主従関係。

エリザベスは誰も居ない所に移動をしていた。


そこはエリザベスの部屋であった。自分の部屋なら。



誰にも邪魔されないだろうし、少しの独り言なら。


大丈夫であろうと思ったエリザベスであった。


今、エリザベスと悪魔の対話が始まる!


エリザベスは真実を知る事になる……。

 エリザベスは部屋に戻っていた。扉を閉め鍵を閉める。そして丸型テーブルの所に行き、洋式椅子に座る。エリザベスは小声で語りかける。


「悪魔よ、貴方は何者なのですか?いつ取り憑いたの!?」


『落ち着け、それに俺は悪魔ではない、人間だよ』


「あり得ないわ、声しか聞こえないもの」


『説明が難しいが、心の中で。と言う事だろ』


「ならば悪魔ね、悪魔は囁きで……」


『エリザベス、俺の出身地は「日本」だよ』


「ニッポン……?私と同じ文化の国なのかしら?」


『違う、まったくな、文化も経済も言葉もな』


「なぜなの?私は言葉が理解できるの?」


『それは、きっと転生のせいだろうなぁ……』


「転生?私には理解が出来ないわ、その意味が」


『説明するよ、かくかくしかじか。何だよ』


「貴方は……私なの!?信じられないわ!」


『俺は被害者だ、エリザベスと呼ばれたからな』


「被害者?こっちの事だわ、私が被害者よ」


『エリザベス、歳はいくつだ、今年で?』


「レディに歳を聞くのね、失礼な悪魔ね」


『俺には名前がある、島優しまゆうて言うだよ』


「ゆう……変な名前なのね、変わった名前」


「15歳になりますわ、今年で16歳ですわ、ゆう」


『そうか、15歳か、若いなぁ〜』


「貴方が本当にエリザベスなら、どうして私は?」


『なぜ意思があり、二つの魂があるのか?』


「あの男が貴方を私と思い、私の存在理由は?」


『そうか!あの男は転生に失敗したのか!』


「ごめんなさいね、意味が分からないわ」


『エリザベス、パラレルワールドの事を説明する』


 パラレルワールドとは。もう一つ同じ世界がある事を示す。だが決して同じではない。本来、死んでるはずの自分が居たら、もう一つの世界では存在している。


そして地球と似てるような世界でもある。その地球に似た沢山の時間軸を『マルチバース』とも言う。


「では私は貴方のもう一人なのですか?」


『複雑だが、俺が『前世』の頃はエリザベスだろ』


「貴方がどんなに女性が良かった事かしらね」


『ん?なぜだ?エリザベス?』


「考えてみなさい、お風呂、トイレも一緒なのよ」


『エリザベス、気にするな、その感覚は俺にない』


「どう言う事なのかしら?貴方は私なのよ?」


『エリザベス、一つ言わせてもらう』


 島は詳しく説明した。島に出来るのは『心を見透す』事と相手の殺意。憎悪。憎しみ。の感覚を掴めるだけだと。エリザベスに説明したのである。


「私の事は見えてないのね!?」


『流石に鏡の前に立つと容姿は分かるけどな』


「良かったですわぁ〜気持ち悪いですもの〜」


『被害者なのに……俺……悲しいなぁ〜』


「私が主ですから、力を貸しなさい、ゆう!」


『ならば日本に帰れるように力を貸してくれ!』


「良いですわよ、共同戦線を結びましょう」


『所で、この世界には魔法はあるのか?』


「ありますわよ、魔法は貴族しか扱えないの」


『なぜだ?そんなに魔法は難しいのか?』


「違いますわ、国の法律で貴族と冒険者だけなの」


『そうか、そう言う意味だったのか』


するとノック音が聞こえてかる。「コンコン」と。エリザベスが扉に向かって話しかける。


「どなたかしら?応えなさい!」


「エリザベス様、私です、メイドのリリスです」


「部屋の掃除に来ました、数人を連れてきてます」


エリザベスは扉に近づき鍵を外して開ける……。

次回、第7話。メイドの中に紛れてる者?

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