序章 十二人目の兄弟
その頃には、父なるフランチェスコはすでに亡くなっていた。
ポルツィウンクラの小さな教会の前に夕暮れが降りていた。
西の空は茜色から紫へとゆっくり移ろい、教会の白い石壁は柔らかな残光を受けて淡く輝いていた。風がウンブリアの広い野を渡り、刈り取られた草の青い匂いと湿った土の香りを運んでくる。遠くでは羊の鈴がかすかに鳴り、糸杉の梢がさらさらと揺れる音が静寂の中に溶けていた。
若い兄弟が一人、年老いた修道士の傍らに座っていた。
老人の名はレオといった。かつて聖フランチェスコの最も近くで仕えた仲間の一人である。その顔には深い皺が刻まれ、髪は雪よりも白かったが、目だけは若い頃のまま——澄んでいた。まるで何かをいつも探しているかのように、遠くを見つめる目であった。
若者はしばらく黙っていたが、やがて尋ねた。
「父よ」
「なんだね」
「フランチェスコ様と最初の兄弟たちが一緒に暮らしていた頃は、本当に幸せだったのでしょうか」
老人は答えなかった。
長い沈黙があった。
風の音だけが聞こえた。どこかで小鳥が一鳴きして、また静かになった。
やがてレオは微かに笑った。
「幸福だったよ」
その声は、懐かしい故郷を語る人のようだった。
「世界で一番幸福だったかもしれない」
若者の顔が輝いた。
だが老人は続けた。
「だが、皆が最後まで残ったわけではない」
若者は驚いて顔を上げた。
「残らなかった……?」
「そうだ」
レオは遠くの丘を見つめていた。その視線の先には、もう人影はなく、ただ揺れる草と、輪郭を失いかけた一本の樫の木だけがあった。
「私たちは十二人だった」
「十二人?」
「主が十二人の使徒を選ばれたように、父フランチェスコも最初に十二人の兄弟を得た。至高の清貧を生きるために、地上のすべての富を捨て、ただキリストだけに従う者たちとして——」
老人はそこで言葉を切った。
風が強くなった。レオの白い髪が乱れて、額に数本かかったが、彼はそれを払おうともしなかった。
「しかし、その中の一人は去った」
若者は何も言えなかった。
そんな話を聞いたことがなかったからだ。聖人の仲間たち。神に選ばれた人々。その誰もが最後まで歩いたのだと思っていた。どの絵にも、どの語りにも、彼らはいつも一緒に描かれている。ラザロの貧しさを誇りとして、道を歩き、説教し、奇跡を行い——
「ジョヴァンニ・デッラ・カッペッラという兄弟だった」
レオは静かに言った。
「彼は信仰を捨てた」
夕陽が沈みかけていた。
教会の石壁が赤く染まっている。それはまるで、かつてそこに流された血のようでもあったが、同時に、夕陽がいつもそうであるように、ただ美しくもあった。
「そして最後には、自ら命を絶った」
若者は息を呑んだ。
その音は思いのほか大きく、不意に放たれた矢のように鋭く、夕暮れの静寂を切り裂いた。
老人はなおも穏やかな声で続けた。
「だから父なるフランチェスコはよく言ったものだ——『最後まで耐え忍ぶ者が救われる』と。私たちは皆、自分が最後まで歩けると思いたがる。だが、それを知っておられるのは神だけだ」
「それでは——」若者は声を詰まらせた。「それでは、他の十一人は、歩き続けたのですか?」
「歩き続けたよ」
「フランチェスコ様も?」
「フランチェスコ様ももちろん。だが——」
レオは微かに首を傾げた。
「彼もまた、最後には、この世界で最も深い孤独の中を歩いた。ゲッセマネの園で主がそうであったように」
風が吹いた。
野の草が揺れた。
しばらくして若者が尋ねた。
「それでも、父よ」
「うむ」
「あなたはあの時代を幸福だったと言うのですね」
その時だった。
老人の顔に不思議な光が差した。
夕陽の残光かと思われた。だがそれは少し違っていた。まるで誰かがランプを灯したように——あるいは、遠い昔の記憶が、そのまま顔に浮かび上がったかのように——レオ・ブラザーの深い皺の一つ一つが、優しい輝きを帯びたのだ。
「もちろんだとも」
そう言ってレオは笑った。
それは若者が見たこともない笑顔だった。八十歳を超えた修道僧の顔が、まるで羊飼いの少年のように晴れやかになった。
「ベルナルドがいた」
「ジャイルズがいた」
「ルフィーノがいた」
「シルヴェスターがいた」
「マッセオがいた」
「そして父なるフランチェスコがいた」
老人は一つ一つ指を折りながら数えた。その指は骨ばって節くれ立ち、長い祈りの生涯が刻み込まれていた。しかし、彼が彼らの名前を口にするたびに、その指はまるで生きた何かを慈しむように優しく動いた。
「あの頃は——」レオは空を見上げた。「何も持っていなかった。それが何よりの喜びだった」
「何も?」
「何もだ。一つの茶碗も、一枚の毛布も、一日分のパンさえも。だが、それでよかった。いや——それだからこそ、すべてがあった」
夕空には最初の星が一つだけ輝いていた。
それは低く、小さく、しかし確かにそこにあった。
「神は、あの頃の私たちに」
レオはゆっくりと言った。
「小さな花束を与えてくださったのだよ。野の花のように——誰の目にも止まらない、この世の屑のような花だったかもしれない。しかし、あの花々は確かに咲いていた。そしてその香りは、今でもここにある」
老人は自分の胸をそっと叩いた。
「さあ、聞くがいい。お前に語ろう。最初の兄弟となった、あの静かな夜のことを——修道兄弟ベルナルドのことを。彼はアッシジで最も富裕な市民の一人だった。しかし、ある晩、彼はすべてを売り払って貧しい人々に与え、そしてフランチェスコの後に従った——」
若者は身を乗り出した。
風が止んだ。
ポルツィウンクラの小さな教会が、その白い石壁に星の光を一つ、二つと受け止めていた。
中庭の片隅で、一本のローズマリーが咲いていた。その小さな紫の花は、夕闇の中ではほとんど見えない。だが確かに香っていた——甘く、清らかに、そしてどこか懐かしい。
それは、これから語られる「小さき花」の、最初の一輪であった。




