エピソード6
リディアさん以外は退店して。僕とシャルさんとリディアさんでホールに居る。
「それで、シャルさんの本当の名前が分かった訳ですが。リディスさんの方がいいのかな?」
「いえ、今までどうりシャルと呼んでください」
「分かりました。シャルさん」
「私はお姉ちゃんって呼んでも・・・いい?」不安そうな顔で聞くリディアさん。
「はい、私もリディアでいいですか?」
「うん!お姉ちゃん!」と、嬉しそうな笑顔で勢いよくシャルさんに抱き着くリディアさん。
「う、す、少し苦しいです・・・」結構苦しそうなシャルさん。
「ご、ごめんなさい!、お姉ちゃん。嬉しくて・・・つい」サッとシャルさんを離しあわあわと狼狽するリディアさん。
「だ、大丈夫。スゥーハァー、スゥーハァー。・・・それでリディア、一緒に働くの?」
「うん、そのつもりよ」
「じゃあ、ウェイトレス服を用意しないとですね」タブレットを持ってきて、楽神市場でウェイトレス服と検索をする。
「どれにしますか?」リディアさんにタブレットの画面を見せる。
「え!何これ!凄いわ!」目をキラキラさせてタブレットを見つめるリディアさん。
「動かしていきますね」画面を指で上にスワイプする。
「わぁ!この箱。絵が動くのね!」
しばらく眺めるリディアさん。
「うーん、お姉ちゃんと同じのでもいい?」と、不安げにシャルさんの方を見て言うリディアさん。
「ええ、大丈夫よ」
「本当!?やったぁ!」
「なんだか断られるかな?みたいな心配そうな顔でしたけど・・・」
「ああ、お姉ちゃん。子供の頃はお揃いでも良かったんだけど、大人になってからは同じなの嫌がってたから・・・」
なるほど。
「では、同じのを・・・リディアさんの方が少し大きいですよね?」
「たぶん・・・リディス・・・私の亡くなってからの差、なんだと思います」
「そうか・・・少し大きいサイズを頼みますね」タブレットを操作しウェイトレス服を購入する。
「ゴブさん。下着も買わないとです」
「あ!そうか!リディアさん。僕の指で気に入った下着を購入してください」
女性用下着を検索して目を閉じながらリディアさんに見せる。
「わぁ!こんなデザインの下着もあるのね・・・ゴブリンが好きそう!」
「リディア!これは・・・大胆すぎるんじゃ・・・」
「ゴブリンだってこういうので誘惑されたいはずよ!」
「ゴブさんは私ので十分ドキドキしてくれてたもの」
「え!お姉ちゃん。もう・・・やっちゃったの?どうだった?気持ちよかった?」
「いえ・・・添い寝をしただけで・・・///」
「なーんだ。まだかー」
ま、まだかな?
数分後
ポンッとテーブルの上に段ボールが出てくる。
「この中に頼んだ物があるので奥の更衣室で着替えて来てくださいね」段ボールをリディアさんに渡す。
「了解!」と、段ボールを持って更衣室に向かうリディアさん。
うん。よし!
「それでシャルさん・・・」
「はい?」
「もう、成功すると分かってるのですが・・・」
「・・・・・・あっ!はい」
「ぼ、僕の恋人になってください!」シャルさんの瞳を見つめて言う。
「・・・・・・結婚じゃないんですね・・・・・・」ガッカリした様子のシャルさん。
あれぇ?もしかしてこっちの世界って恋人の関係って無いのかな?
「あー、元の世界では大体。恋人から夫婦になる物でして・・・」
「なるほど・・・ということは、後々は、夫婦になれるという事ですね!」
「え、ま、まあ、そうですね」
「なります!よろしくお願いします・・・///」今度は凄く嬉しそうなシャルさん。
父さん、母さん、初めて彼女が出来ました!。
「それで・・・その・・・恋人になったので・・・キ、キスとか・・・///」もじもじとしながら恥ずかしそうに言うシャルさん。
「そ、そうですね」
大丈夫、漫画やゲームでシュミレーションは完ぺきなはず!。シャルさん腰に手をまわし引き寄せる。
「きゃっ!・・・///。ゴブさん・・・大胆です・・・///」
「え?男の部屋に無防備で来るシャルさんが言いますか」
「あー、そうですね。私も大胆でしたね・・・///」
目蓋をゆっくり閉じて待つシャルさん。
よし、いくぞ!。段々とシャルさんの唇近づく・・・あと少しという所で、カランカラン、と入り口の扉が開く音が!。
ハッと、2人して体を離し「いらっしゃいませ!」
「出たなゴブリン!!覚悟!!」と、剣と小さな盾に赤い色の皮の軽鎧、顔が見えない兜の戦士が問答無用で迫ってくる!。
「ゴブさん私の後ろに!」とシャルさんが魔法の剣を出し、僕の前に出る。そして後ろから扉を勢いよく開ける音がして、急に現れたようにシャルさんの前に出る人影がシャルさんに迫る剣を剣で受け止め、ガギン!と金属音が響く。
「待ちなさい!レッド」人影・・・シャルさんと同じウェイトレス服を着たリディアさんが言う。
「か!可愛い!!」レッドさん?が言う。
「すみませんリディアさん。レッド、このお店のゴブリンはいいゴブリンだって聞いたじゃないですか」と、レッドさんと同じ鎧で白色の鎧を着た女性がいつの間にかいた。
「実際に会ってみなければ分からないじゃないか!」剣を鞘に納めながら言うレッドさん?融通が効かなそうな人だなー。
「いや、思いっきり切りかかってたじゃないですか!」
「・・・・・・・・・つい、癖で・・・申し訳ない」謝ってくれるレッドさん。
「あのー、自分達もいいですか?」入り口にブルー、イエロー、ピンクがいた。
「あ、全員復帰したのね!」剣を鞘に納めながらリディアさんが言う。
「よし!全員揃ったところで名乗り上げよう!」レッドさんが音頭をとり横に一列に並ぶ。
「5人揃って、ゴブリンスレイヤーズ!!」後ろにそれぞれの色の爆発を思わせるような名乗り。戦隊ヒーローっぽい。
「と、とりあえず皆さんお好きな席にどうぞ」
テーブル席に座るゴブリンスレイヤーズの皆さん。
「お水とメニューです」「水とメニューよ」シャルさんとリディアさんがテキパキと用意してくれた。
「本当に見たことが無い食べ物があるな・・・冷やし中華とサイダーで」と、ブルーさん。
「なぜだろう?どのカレーも凄く気になる!が、チキンカレーとコーラをおなしゃす」と、イエローさん。
「紅茶と濃厚クリーム苺パフェがいいな」と、ピンクさん。
「私はビーフシチューとパン、飲み物は烏龍茶というのでお願いします」と、ホワイトさん。
「カツ丼を頼む!」と、レッドさん。
シャルさんとリディアさんがひそひそと話してからリディアさんがゴブリンスレイヤーズさん達が座るテーブル席に向かう。
リディアさんが伝票を見て「注文は冷やし中華、サイダー、チキンカレー、コーラ、紅茶、濃厚クリーム苺パフェ、ビーフシチュー、パン、烏龍茶、カツ丼でいいわね?」
「合ってますよね?お願いします」ホワイトさんが確認する。
「わかったわ。少し待ってて」リディアさん言葉があれだけど、様になってるな。
シャルさんとリディアさんと一緒にキッチンに向かう。
「リディアさん手慣れてますね」
「冒険者になる前はお姉ちゃんと給仕してたからね」
「なるほど!」シャルさんも体が覚えていたみたいな感じだったのかも。
数分後
兜を脱いだゴブリンスレイヤーズさん達のテーブルにシャルさんとリディアさんがそれぞれ注文された料理を運び並べる。
「おお!なんというか・・・凄いな!」レッドさんが驚いて言う。
「ご注文はお揃いでしょうか?」シャルさんが確認する。
「はい、いただきましょう」ホワイト祈るポーズをして言う。
それぞれ食べ始めるゴブリンスレイヤーズさん達。
「味が濃くてうまい!」ガツガツとカツ丼を搔っ込むレッドさん。
「このさっぱりとした酸味の汁に風味のあるちじれた・・・紐?が冷たくてうまいよ」目を閉じ味わうブルーさん。
「あー♡、雪のように冷たくて甘い!幸せです~!」恍惚な感じなピンクさん。
「カレー・・・旨すぎる!」飲むように食べるイエローさん。
「茶色のシチューもミルクとは違っていて美味しい」口に手を当てて考えてるようなホワイトさん。
「すんません!次はビーフカレーをおなしゃす!」
「分かる!分かるわ!イエロー!」同志を見つけたと喜ぶリディアさん。
数分後
ゴブリンスレイヤーズさん達が食事を終えて退店時
「ゴブリン似のマスター、とてもうまかった。また来る!」レッドさん
「ええ、食べたい物がまだまだありますしね!」ホワイトさん
「同じく!」ブルーさん、イエローさん、ピンクさん。
「ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております」
僕、シャルさん、リディアさんでゴブリンスレイヤーズさん達を見送る。
「閉店したらリディアさんの部屋作りましょうか」
「あっ!私と同じ部屋にしましょう!」シャルさんが何か思いついた様子で言う。
昔の事を思い出せるかもしれないしその方がいいかな?
閉店後 シャルさんとリディアさんの部屋
夕食を済ませ。シャルさんの部屋をリディアさんとの2人部屋に改装した。
「凄い綺麗な部屋・・・」部屋の中を見回すリディアさん。
「リディアに喜んでもらえたようでよかった」ホッとした様子のシャルさん。
「でも、ゴブリンと一緒の部屋でも良かったんだけど・・・」と、腕を組んでくるリディアさん。
「まだ、そこまでの覚悟はできてないので・・・」腕に胸が!
「そ、それは駄目!」と、反対側の腕に腕を組んでくるシャルさん。
両手に花とはこの事か!。
「そ、そうだ!シャルさん、お風呂に一緒に入ってみては?」
「・・・そうですね!リディアお風呂に行きましょう」シャルさんはリディアさんを僕から引きはがす。
「え!?お姉ちゃんこんなに力強かったっけ!?」リディアさんはシャルさんに引きづられて行く。
数分後 自分の部屋
ナツメ電球の薄暗い部屋で考える。ラノベの主人公はなぜ急にモテ始めるのだろうか?ゴブリン似の僕も恋人が2人出来てしまった。
「うーん、これは・・・・・・ワーナリ様が何かしている?」
うん、何も考えずに寝よう。目を閉じる。
コンコンと扉をノックする音が聞こえる。シャルさんかな?
「はい、どうぞ」
扉が開き「し、失礼するわ!」と、リディアさんが黒?のベビードールを着て入ってくる。
「とりあえず明るくしますね」布団から出て電気の紐を引こうとすると。
「待って・・・最初はこのくらい暗い方がいいわ」近づいてくるリディアさん。
え?最初?。
「そ、その・・・初めてだから・・・・・・できれば優しくお願いするわ・・・///」
・・・・・・ん!?まさかこれは・・・夜這いというやつか!!
「ま!、待ってく」と、言いかけた所で。
「やっぱりね。リディア」暗い声色で、いつの間にか居た紅いベビードール姿のシャルさん!!!
驚いて振り返ったリディアさん「お、お姉ちゃん!眠ってたんじゃ!」
「目を閉じてただけよ」と、再びリディアさんを引きずっていく。
「お姉ちゃん!自分で歩くから引きずらないでー!」
「見張っておきますので安心してくださいねゴブさん」と、言って扉を閉めるシャルさん。
うん、仲がいい姉妹だ。




